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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/07/27
- 出版社: KADOKAWA
- サイズ:20cm/202p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-04-107107-6
読割 50
紙の本
生き残り
著者 古処誠二 (著)
イラワジ河で敵機に襲われ中州に籠城中、次々と命を落とす兵隊。いったい中州で何があったのか? 息もできない閉塞感と驚天動地の展開の中で、人間存在のままならなさを鋭く突いた戦...
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商品説明
イラワジ河で敵機に襲われ中州に籠城中、次々と命を落とす兵隊。いったい中州で何があったのか? 息もできない閉塞感と驚天動地の展開の中で、人間存在のままならなさを鋭く突いた戦場ミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】
北ビルマでの米支軍との戦いは、退路を断たれ、苦戦を余儀なくされた。独歩患者は中隊から切り離され、経験のとぼしい見習士官を付けられて分進隊として転進する羽目に陥る。イラワジ河をにわかづくりの筏で下る際、敵機に襲われ、すさまじい火力で河面が叩かれる。各自中州までようよう泳ぎ着くが、そのさなか、伍長が胸の一突きで殺される。あの極限状態のさなかで、いったい誰が? 大河の両岸には百姓ゲリラが控え、中州からの脱出もままならない。籠城はできても3日。日本兵たちはやがて、一人、またひとりと命を落とす――。
中州を脱出してひとり安全圏の渡河点にたどりついた兵隊から転進の行程を聞いた下士官は、話に違和感を覚え、兵隊に銃をつきつける。「お前、足手まといになった連れをひとり残らず殺して転進して来ただろう」――転進の道で鬼とならざるを得なかった人間の弱さ、優しさ、哀しさ。人間存在のままならなさを静かに深く掘り下げた、サスペンスフルな戦争小説!
【商品解説】
著者紹介
古処誠二
- 略歴
- 〈古処誠二〉1970年福岡県生まれ。高校卒業後、様々な職業を経て、航空自衛隊入隊。「UNKNOWN」でメフィスト賞を受賞しデビュー。「いくさの底」で毎日出版文化賞と日本推理作家協会賞を受賞。
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