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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/06/22
- 出版社: 国書刊行会
- サイズ:20cm/328p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-336-06275-8
紙の本
十四番線上のハレルヤ
著者 大濱 普美子 (著)
宵闇の四つ辻、季節はずれの祭囃子、遠い記憶の手触り…。表題作をはじめ、「ラヅカリカヅラの夢」「補陀落葵の間」「鬼百合の立つところ」など、奇妙でノスタルジックな幻想譚全6篇...
十四番線上のハレルヤ
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商品説明
宵闇の四つ辻、季節はずれの祭囃子、遠い記憶の手触り…。表題作をはじめ、「ラヅカリカヅラの夢」「補陀落葵の間」「鬼百合の立つところ」など、奇妙でノスタルジックな幻想譚全6篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
宵闇の四つ辻、季節はずれの祭囃子、遠い記憶の手触り――夢と現が交錯する、奇妙でノスタルジックな幻想譚「ラヅカリカヅラの夢」「補陀落葵の間」ほか全6篇を収録。西崎憲・東雅夫推薦!! 装画:椎木かなえ 装幀:コバヤシタケシ
[推薦のことば]
●西崎憲(作家・翻訳家・アンソロジスト)
いつのまにか文中の風景を歩いている。本のなかの路地を歩き、家並みの隙間から空を眺める。本のなかには人もいて、隣にすわった少女が絵を見せてくれる。そしてどこが間違っているか指摘しろと云う。わたしには分からない。なにしろその間違い探しの絵は一枚しかないのだ。もう一枚はどこにあるか訊こうと顔をあげるが少女の姿はもうない――ずっと前からこういう小説が現れることをわたしは予期していた。そしてようやくいま作者の名前を突きとめた。大濱普美子。
●東雅夫(アンソロジスト)
巻頭の「ラヅカリカヅラの夢」から一気に惹きこまれた。萩原朔太郎「猫町」や佐藤春夫「美しい町」を想起しながら、市井の人々と人ならざるモノが物憂げに共棲する尽(すが)れた幻想市街図を堪能した。要するに、澁澤龍彦のいう「幾何学的精神」が、大濱普美子の小説には躍如としているのである。【商品解説】
目次
- ラヅカリカヅラの夢
- 補陀落葵の間
- 十四番線上のハレルヤ
- 鬼百合の立つところ
- サクラ散る散るスミレ咲く
- 劣化ボタン
収録作品一覧
ラヅカリカヅラの夢 | 7−75 | |
---|---|---|
補陀落葵の間 | 77−156 | |
十四番線上のハレルヤ | 157−180 |
著者紹介
大濱 普美子
- 略歴
- 〈大濱普美子〉1958年東京生まれ。パリ第7大学《外国語としてのフランス語》修士課程修了。著書に「たけのこぞう」がある。
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不思議な世界とそれを作りだす文章
2018/11/22 21:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かえで - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいる自分も気がついたら、登場人物たちのいる不思議な世界に入っているという感じです。それは話の筋だけの問題ではなく、この作者の文章にも何かがあるのです。私にはうまく言えないのですが。この本を読んだあと、他の作者の小説を読み始めたときに違いを強く感じました。「またあの世界(大濱普美子の作品の世界)に戻りたい」と思いました。