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商品説明
日本語で自らの考えを相手に明確に伝えるにはどうすればいいのか。ロシア文学翻訳家が、概念「ある」をもとに日本語の成り立ちを解明。また、構築した文法モデルの実証を目的に、ゴーゴリの作品「肖像画」第一部を訳出する。【「TRC MARC」の商品解説】
日本語で自らの考えを相手に明確に伝えるためにはどうすればいいのか、 A I 時代の今、そのことに悩む人は少なくない。本書は概念「ある」 をもとに日本語の成り立ちを解明する驚くべき文法書。ロシア文学翻訳家でもある筆者の手により、今、ゴーゴリを新文体で読むことが可能に!
……そのためにしなければならないことは、日本語の限界と可能性を明らかにすることです。それが明らかになれば、日本人は日本語でより論理的に思考できるようになります。そして文法を正しく理解したうえで新しい文体が確立されれば、文芸をはじめとする様々な分野で新しい日本語文化が生まれてくるでしょう。そのようになることが、本書の執筆へと筆者を駆り立てた切実な願いであるのです。
(本書あとがきより)【商品解説】
目次
- はじめに
- 第一章 日本語を支える背骨―‘ある’
- 1.詞の種類
- 1.1 実体と属性
- 1.2 陳述をする力と述定をする力
- 2.‘ある’は概念の世界から詞の世界への橋渡し役
- 2.1 概念‘ar’と詞形成素材
- 2.2 動的な概念の表記の仕方
- 2.3 〝れる〟と〝られる〟および〝せる〟と〝させる〟
著者紹介
齋藤 紘一
- 略歴
- 1943年、群馬県生まれ。
東京大学理学部化学科卒。
通産省入省後、課長・審議官を務める。
1993年退官後、ISO(国際標準化機構)日本代表委員、
独立行政法人理事長等をへて現在、翻訳家。
訳 書
フョードル・ソログープ『小悪魔』(文芸社、2005年)
ボリス・ワジモヴィチ・ソコロフ『スターリンと芸術家たち』(鳥影社、2007年)
ワシーリー・グロスマン『人生と運命』(全3巻、みすず書房、2012年)日本翻訳文化賞受賞
『万物は流転する』(みすず書房、2013年)
『システィーナの聖母』(後期作品集、みすず書房、2015年)
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