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商品説明
うぶぎ、ゆき、つき、こめ、はくさい、ほね…。白い光と体温のある方へ。現代アジア最注目の作家が描く、破壊の記憶と、再生への祈り。ワルシャワと朝鮮半島をむすぶ、いのちの物語。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
私 | 5−49 | |
---|---|---|
彼女 | 53−149 | |
すべての、白いものたちの | 151−178 |
著者紹介
ハン・ガン
- 略歴
- 〈ハンガン〉1970年韓国生まれ。延世大学国文学科卒業。短篇「赤い破」で作家デビュー。「菜食主義者」で李箱文学賞、マン・ブッカー賞国際賞を受賞。他の著書に「少年が来る」など。
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電子書籍
喪失を体験した人に
2019/06/16 22:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MIC - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひたすら白いものについて、エッセイ・・・というより詩に近い形で書かれていきます。
「死なないで、お願い」という言葉しか聞くことなしに亡くなった著者の姉。
白いものに、生と死を思い浮かべ続けます。
寂しさ、静かさ、悲しさ、でも透明な美しさ。
まるで、無声の白黒映画のカットを見続けているかのような感覚がします。
喪失感と、ずっとその先にある静けさ。
それは作者自身もまた持つものなのでしょう。
日本語訳も巧みなのですが、韓国語の原文の感覚は、もっと深いものがあるのだと想像します。
電子書籍で読んでしまいましたが、これは紙で読むべきでした。
雪の積もる日にでも、しんしんという静寂の音に包まれながら、独りでゆっくりと静かに。
紙の本
白いものからの連想
2019/05/17 12:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴむ太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハン・ガンのなかでは異色の作品。
ポーランドへ旅した語り手が、白いもののリストをつくり、ひとつひとつのモチーフから紡ぎだすように自身の家族にまつわる過去や、土地の記憶を想起していく。
詩的な文章で、短い断章を連ねるスタイル。
並べられた白いものたちは、誕生と死の物語を連想させる。
佐々木暁の装丁が、色と質のちがう白い紙を何種類も使っていてとてもきれいなので、紙の本を持っておきたい。
表紙のハングルは韓国語で「白」という意味。
電子書籍
白の中に浮かび上がる人生
2019/05/02 07:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
カニッツァ錯視という、無作為ないしは作為的に並べられた図象からありもしない輪郭を見出してしまうという目の錯覚がある。本書はまるでカニッツァ錯視の様に、白いものにまつわる散文詩を連ね、その断片からひとりの人物の…一人の人物の「喪失」を浮かび上がらせる様な不思議な小説である。一編一編を詩の様に愛しむもよし、輪郭の淡い全体像を思い描いて楽しむもよし、多面的な美しい言葉の集合体だった。電子で読んだのだけれど紙の本は紙の種類なんかにもこだわっているそうで、紙を扱う仕事をしている以上これは紙版も買わねばならん。
紙の本
白
2019/03/25 16:09
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
白いものをテーマにした短編作品集です。正直な感想としては、よくわからん。です。読み終ったあと、どういうこと?ってなった。