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紙の本
私の後始末 (ポプラ新書)
著者 曽野綾子 (著)
老年の多くの苦しみは、人間の完成のための試練である−。「「手抜き、ずる、怠け」を上手に使う」「余生の感覚ができると、見方に余裕が生まれる」など、「いい人」にならず、本音で...
私の後始末 (ポプラ新書)
私の後始末
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商品説明
老年の多くの苦しみは、人間の完成のための試練である−。「「手抜き、ずる、怠け」を上手に使う」「余生の感覚ができると、見方に余裕が生まれる」など、「いい人」にならず、本音で老いを愉しむ269の極意を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
老年の多くの苦しみは、
人間の完成のための試練である……。
5万部のヒットとなった「人生の値打ち」に続く、
曽野綾子さんの待望の新刊。
どうやっても思い通りにならない「厄介な時代」なのだから、
むしろ、自分を強く持ち、孤独を怖れず、
本音で老いを愉しむための一冊。
これまでに曽野さんが長年に
わたって出された数多くの書籍から、
特に心に響く文章を269集めました。
§ほとんどのことは「たかが」と思う
§暮らしぶりの優劣と幸福は関係ない
§持っていないものを数えない
§人生は「こんなはずではなかった」の連続
§幸福を感じる能力は、不幸の中でしか養われない
§「させられる」を「してみる」に変える
§「手抜き、ずる、怠け」を上手に使う
§清流だけでなく、濁流にも身を置く
§大切な人生の選択は損得で決めない
§余生の感覚ができると、見方に余裕が生まれる
……
(本書前書き)
いつの日からか、「その日、その日」を
どうやら生きてしのいでいけば、
それで人生の「今日の日」は成功だったのだ、
と私は思うようになっていた。
こんな性格だから「後始末」が
完璧に終わることなどないだろう、
というくらい最初からわかっていた。
しかし人間は、時々、そしていつも、
少々体裁のいいことを言いたがる。
つまりいつの日か、
健康で時間さえあれば、
すべての身辺整理の後始末はつくような
言い方をし続きていくものなのだ。
人間の向上心、善意なるものも、
往々にしてそのような空虚な言葉で
時間稼ぎをしている。
しかし何にせよ「稼げる」という行為は大したものだ。
これもまた物議をかもす言い方だろうが、
万引きだってスリだって、
その犯罪的な行為によって稼げなければ、
その人は生きていけない。
生きていくということは、
しかし人間を認める大前提なのだから、
世の中のことは簡単に言えなくなる。
希わくば、この世のことはあまりこんがらがることなく
とにかく終わっていくことを、
私はひたすら望んでいる。
私という人間が生まれて、長生きをしてしまった以上、
後始末がせめて簡単に終わりますようにと願っていたら、
こんなメモの片々が手許に残った。【商品解説】
老年の多くの苦しみは、人間の完成に向けた試練である。孤独を恐れず、本音で生きることを強く押し出す一冊。【本の内容】
老年の多くの苦しみは、人間の完成に向けた試練である。孤独を恐れず、本音で生きることを強く押し出す一冊。【本の内容】
著者紹介
曽野綾子
- 略歴
- 〈曽野綾子〉1931年東京都生まれ。作家。ヴァチカン有功十字勲章受章。文化功労者。NGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」代表を務めた。著書に「老いの僥倖」「夫の後始末」「人生の値打ち」他。
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