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商品説明
仏像の顔は日本人? 目がキラキラ光るのはなぜ? 仏像を横からみると何がわかるの? 仏像の中には何がはいっているの? 仏像研究の第一人者が、仏像の見かたや考えかたを、一般の仏像愛好者にわかるようやさしく語る。【「TRC MARC」の商品解説】
仏像研究の第一人者がやさしく語る
いちばん詳しくておもしろい「仏像のみかた」
半世紀以上前から第一線で仏像を研究してきた著者が、
仏像のみかたや考え方を対話形式でやさしく解説。
目、耳、表情、体型、衣、彩色……など、仏像をみるときのポイントや、
時代ごとの特徴をイラストとともにわかりやすく説明しています。
銘文や納入品、技法、仏師などについても詳しく紹介。
さまざまな側面から仏像について語っています。
これまでの仏像本とは一線を画す内容で、初心者にはもちろん、
仏像に詳しい方にも楽しんでいただける一冊です。
【目次】
序章 仏像って、どうみたらいいの?
第一章 まずは仏像の顔からみる
第二章 少し離れて仏像の全体をみる
第三章 もっと離れて仏像のまわりもみる
第四章 仏像がどうやってつくられたかを知る
第五章 仏像のなかをのぞいてみる
第六章 仏像をつくった人たちについて知る
日本仏像史年表
「はじめに」より
如来は悟りを開いた仏陀の姿、菩薩は悟りを目指して修行している姿、明王は怒りの姿で人々を導く密教の仏、天は仏教を守護する神様……それぞれにかたちのきまりがあります。しかし、これについては多く出版されている仏像入門書にまかせて、ここでは仏像の作者がどのような仕方で、何を表現しようとしたのか、どのような祈りにこたえようとしたのか、それに迫る手立てとしての「仏像のみかた」について考えてみることにします。(中略)
教室で講義するような堅苦しい感じではなく、お茶やときにはお酒を飲みながら気軽に話しましたが、ときどき脱線しそうになったり、少し専門的なところもあったりします。難しいと思うところは、はしょっていただいてもかまいません。とにかく最初から最後まで通して読んでいただければ、仏像のみかたにいろいろあることがわかり、こんな角度からみるのもおもしろいかなと思っていただけると思います。
【商品解説】
著者紹介
水野敬三郎
- 略歴
- 〈水野敬三郎〉1932年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科美術史に学ぶ。東京芸術大学名誉教授、新潟県立近代美術館名誉館長、半蔵門ミュージアム館長。著書に「奈良・京都の古寺めぐり」など。
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紙の本
仏像の見方講座
2020/08/03 20:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見同じに見える仏像にもさまざまな相違があるようで、本書はその具体を事細かに教えてくれる。
しかも、写真いっぱいのビジュアル本とは異なり、本書はイラストで紹介してくれているところが特徴的だ。
それが分かりやすさにも繋がっている。
著者氏は研究者の見方の援用として、観察ノートをとることを勧め、そこに形やサイズ、品質構造、保存状態を記述するように説いている。
このような一定の基準で仏像を見るからこそ細かな相違点が浮かび上がるのであろう。
観察ノートをとることまで実践していないものの、その重要性は理解できる。
いずれ実践したい。