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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2019/02/07
- 出版社: 和泉書院
- サイズ:22cm/351p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7576-0892-4
- 国内送料無料
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商品説明
「笈の小文」の底本を版本に定め、作品中の難解かつ不可解な表記に回答を与える試み。影印・翻刻・校訂本文・概要・語釈・通釈・補説を収録した「評釈篇」と、伊賀市所蔵沖森本の全文を影印と翻刻で紹介した「資料篇」で構成。【「TRC MARC」の商品解説】
『笈の小文』は、研究史が実証するように、不幸な運命をたどった。芭蕉が推敲途上に放棄した未定稿かと久しく言われ、一方で、出版に関わった乙州の編集物ではないかとの指摘もなされ、二説並存を視野に入れつつ、半世紀近くを空費して、研究は、いまだ出発点に佇んでいる。このたびの本書では、右の議論の出発点に立って、まず、底本を版本に定め、作品中に点在する難解かつ不可解な表記や文章に、ひとまず回答を与えてみようとする初めての試みである。「評釈篇」は、影印・翻刻・校訂本文・概要・語釈・通釈・補説の構成をとり、これからの作品論へ向けた問題提起を含む。「資料篇」は、『笈の小文』の理解を助けるための旅の行程や、発句の入集俳書を一覧し、あわせて現存諸本の位置づけと本文の対校表を用意した。なぜ、本書が底本に版本を選んだかの理由は、ここで明らかになるであろう。なお、このたびの刊行にあたり、伊賀市所蔵のいわゆる沖森本の全文を初めて影印と翻刻で紹介する。【商品解説】
目次
- 評釈篇
- 凡例
- 〈風羅坊記〉
- 〈送別・旅立〉
- 〈紀行始筆〉
- 〈鳴海夜泊〉
- 〈保美道中〉
- 〈伊良古訪問〉
- 〈尾張遊吟〉
- 〈旧里越年〉
著者紹介
大安 隆
- 略歴
- 〈大安隆〉昭和3年生まれ。関西大学文学部卒業。元大阪市立夕陽丘中学校長。著書に「芭蕉大和路」など。
〈小林孔〉昭和38年生まれ。立命館大学大学院博士課程単位取得満期退学。大阪城南女子短期大学教授。
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