紙の本
登場人物紹介ページが欲しい所。
2019/06/13 16:49
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投稿者:**** - この投稿者のレビュー一覧を見る
生徒や先生が、誰が誰だか途中で錯綜しました。
夏目刑事が登場するのがうれしい演出。
電子書籍
群像劇
2021/12/24 20:58
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投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物が多く最初は把握するのに戸惑ったが中盤以降はスイスイ読める。さすが薬丸先生。夏目刑事が出てくるのも嬉しい。あのラストは賛否両論ではないかと思う。私は否。
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「ガーディアン」
薬丸岳の初の学校もの。
少年犯罪をテーマにした作品が多い薬丸岳の初の学校小説。平和に見えた学校に起きた事件には、教師の在り方、生徒の生き方を問うメッセージが込められている。
英語教師の秋葉が赴任する少し前、市原中学校は少し荒れていた。それがある時期からぱたりと収まり、平和が訪れた。在学生はいじめや恐喝に悩まされることもなくなり、教師も問題児が居なくなったことで楽になった。しかし、その平和には大きな秘密があった。それは、学校の在り方、教師がいる意味を揺るがすものだった。
自衛団「ガーディアン」が存在する理由を聞けば、理解できる部分はある。肝心な時は教師や親は自分達を守ってくれない。そういうことは現実社会でも起きているし、大人が守ってくれるどころか襲ってくることだって珍しくなくなってきている。それを考えると「ガーディアン」は必要だ。フィクションの世界よりこちらの世界に必要性が高い。
しかし、「ガーディアン」は私刑に近い権力の塊になってしまった。当初は友達を守りたい一心からだったが、「ガーディアン」の存在を確立する為に性急な行動を起こし過ぎた。いくらなんでもそれはNGで、「ガーディアン」設立の意味が無くなるんじないかと言う感じだった。どんなことをしても生徒を守るならば、もう少し時間をかけ、制裁の意味を熟考した上でやらないと、説得力が無い。
もちろん、中学生が首謀者であり、必ずしも完璧にはいかない点を残すことで、「ガーディアン」の存在を揺らがせなければ、小説として終われないし、恐らく作者のメッセージも変わってくるかも知れないので、そこは了承ポイントかもと思う。と色々考えたものの、この点がもう少し練られたならば、もっと面白くなったのではないか。
最後も綺麗に終わり過ぎた。暴走した上で、不問みたいなのは理解しかねる。教師達も、苦労したのは分かるが、屈してはならない理屈に屈したようにしか見えなかった。だからこそ秋葉がたくましく見えるのだけど。
ちなみに、これは秋葉の教師としての再生でもある。昔見たく教師の仕事を楽しんでいないと感じ、旧友の誘いを受け転職しようとした秋葉。しかし、「ガーディアン」の事件に巻き込まれたことで、改めて教師としての生き様を考える。秋葉のような教師がひとりでもいて欲しいと切に願う。
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学校はある意味社会から隔離された空間である。その中では時として独自の価値観が生まれる。たまに話題に上る不思議な校則もその一つなのだろう。今作はそんな学校のありえそうな進化の物語。薬丸作品なので,あっと驚く結末を期待していたが,現実に起こりそうな結末に,少し落胆してしまった。常々思う。大人と子供の境界線は何なのかと。
あらすじ(背表紙より)
中学教師、秋葉が赴任した学校は、いじめも少なく問題を起こす生徒もいないが、長期欠席の生徒数が増え続けていた。元気だった演劇部員の一人が急に不登校になったことに違和感をおぼえる秋葉は、背後に生徒の「自警団」がいると耳にする。姿は見えず絶大な力を持つ、そのグループの実態と真意に、秋葉は迫れるか。衝撃の学校小説。
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かつては荒れていた学校が、いつの頃からか一見平和な学校に。一方で、長期にわたって登校出来ない生徒が急増。
そこでガーディアンと言う組織があるのではないかと・・・
結末がアッサリし過ぎな感はあるが、次に続くと思われるラスト。
あの先生が、昔懐かしいチャールズ・ブロンソンのポール・カージーみたくなると面白いかも。
あれだ、ブルース・ウィリスのデス・ウィッシュ。
まぁその為には、あの先生がもっと酷い目にあわないとだけど。
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ガーディアンと呼ばれる生徒による自警団があり、問題のある生徒を通学させないようにする。そのやり方に疑問を持った教師の秋葉は、彼らの謎に迫る。
生徒と教師の関係。守るべき存在である生徒。いじめっ子にも、背景や理由がある。全てを丸く納めることって難しい。いじめっ子を排除して、無菌室のような学校を作るようなもの。
生徒にとってできること。教師にとってできること。お互いを認めあうことが、理想なのかもしれないけど、現実って難しいなと思う。
中学時代の交遊関係って、今更ながら貴重だなと思う。
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生徒たちを守る自警団「ガーディアン」。首謀者は誰か、なぜ作られることになったのか。
学園ミステリーとしては今一つだったかも。誰が何のために?という結末を聞いても驚きはなかった。むしろ群像劇のようにそれぞれの生徒や先生たちの立場で描かれる話がよかった。一人ひとりの分量が少ないため物足りなさを感じるくらい。でも描く生徒の数を減らすと全体像が見えやすくなるのでこのくらいが適当なのか。
犯罪行為に対しては警察が守ってくれることはあるかもしれない。でも、いじめや友人との関係がこじれたときに先生や親は確かに当てにならない。でも、助けるだけでなく、どう立ち向かうかが大事なんだと伝えている気がする。そのメッセージはとても共感ができる。
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先生は何もしてくれない、何も出来ない。。。
教師に失望した生徒が学内に自警団を作る。
『ガーディアン』彼らの存在を知るのは生徒のみ。
だが彼らの素性を知る者はいない。
ガーディアンのとった行動は、いき過ぎているところもあって、見方をかえれば、ガーディアンが集団イジメの音頭を取っているようにも見える。
だが彼らによって救われた生徒が居たことも事実。
そう思うとガーディアンの存在を否定できない自分がいる。
いじめ作品の多くは、いじめられる側が排除される。
「いじめる側を排除する」という考え方の作品は新鮮であり、希望が見えた。
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教師の知り合いがいるからこそだと思うが、とてつもなく胸糞悪い気分になる話だった。
正論ではあるのかもしれないが、大人を信じられず下に見て自分たちで問題を解決しようと奮起する生徒と、無力さを感じながら日々の仕事に勤しみ、ガーディアンをそのままにしていた教師たち。
これは教員には勧めたくない作品だが、現代でこのような事象が起きていても不思議ではないと思う。
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生徒の間に秘密に存在する自警団「ガーディアン」のお話。今の学校は、私たちの時代と違って、いじめ問題やいろいろな問題があり、生きにくい場所なのだなあと痛感。
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主に、少年犯罪あるいは罪と罰をテーマに作品を綴ってきた著者には意外な領域の、学校小説。
中学校でのいじめ問題を扱っているので、著者のフィールド内と言えなくもない。
ガーディアンとは、保護者、後見人、守護する、等の意味があるそうだ。
いじめや暴力沙汰がなく一見平和な学校に赴任した教師が違和感を感じ、背後にSNSで支配する「ガーディアン」なる組織があることを突き止める。
生徒や先生が次々と登場し、名字で語られたり名前で呼ばれたりとかで、誰が誰なのか覚えきれず、つい人物一覧表を作ってしまった(笑)。
登場した人たちがどうなるのか、アポロンの十二神を気取ったガ―ディアンは誰なのか、著者のストーリー展開の巧さに、その先を読まずにはいられない。最後は、なんとなく消化不良に終わってしまった感があるが・・・
終盤に、いじめられていた生徒が友達に告白する言葉が、著者がこの作品に込めた思いだろう。
「いじめられてすごくつらかったけど、本当に苦しかったのは自分がひとりぼっちだったってことだ。ガーディアンはたしかにいじめをなくせるかもしれないけど、代わりにおれたちみんなをひとりぼっちにするんだ。おれも、おまえも・・・」
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勇気をふりしぼるためにできること。
勇気を出すためにどうすべきか。
考えることか?
それとも
信じることか?
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やっぱ好きだわ薬丸岳さん!
〜不良のいない平和な学校、しかしその学校は『ガーディアン』に支配されていた〜
現代の学校問題に切り込んだ社会派ミステリーって感じでしょうか
最後の一文、すごく素敵な終わり方だわ〜
それにしてもこんだけ共働き世帯が増えて、今まで家庭で教えてきたことさえも学校に押し付けられる
学校の先生って大変だ( ˆ꒳ˆ; )
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薬丸岳作品では珍しい学校もの。奥の深さはさすが。ついつい親の目線になって、うちの娘もこれからたくさんの悪意に触れていくのかと思うと、、、
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ガーディアンが正か悪か?、秋葉がやったことが正か?難しいところ、考えさせられる。つくづく今の教師は大変なんだろうなぁ。