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商品説明
萬葉集の総文字数の1%にも満たない、一字二音節の「二合仮名」。音仮名でありながら訓仮名と似た働きをもつことに着目し、萬葉集歌表記の考究に欠かせない存在であることを明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
一字二音節の音仮名である「二合仮名」は、訓字に親和し、訓字主体表記歌巻にそのほぼすべてが現れる。本書は、訓仮名や、同じ字音を素材にした略音仮名と対比しつつ、その働きを徹底的に解剖した。二合仮名は、仮名らしくない仮名であるゆえに使われ、仮名らしくない仮名であるゆえに消えていった。それは、完成品としての単音節の仮名の規範に照らしてそうなったわけではない。すべては、その表記、書記の動態上で起きていったことだった。二合仮名が異端化していくのが、すなわち単音節の仮名とその表記が成熟していく道でもあった。どちらかが因でどちらかが果というのではなく、訓字,訓仮名も含めた、文字表記の手段としての相互的〝張り合い〟が、互いに互いを刺激し合いつつ、もたらしたことだった。萬葉集の総文字数の1%にも満たないこの仮名が、その表記の考究に欠かせない存在であることを明らかにし、訓字や他の仮名との関係をめぐる新知見を提示する。【商品解説】
目次
- 術語説明にかえて
- 第1節 書記(論)と表記(論)について
- 第2節 歌表記における「表意(性)」と「表語(性)」
- 第3節 訓字、訓仮名、音仮名と表意性
- 第4節 本書のキーワードを巡って
- 序章 文字、表記、書記を巡る議論の中で
- 導言
- 第1節 現代の日本語と文字
- 第2節 古代日本語と文字、表記、書記
- まとめ
著者紹介
尾山 慎
- 略歴
- 〈尾山慎〉1975年大阪府生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。奈良女子大学准教授。新村出財団研究奨励賞、萬葉学会賞受賞。
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