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商品説明
シビリアン・コントロール論学説史と日本の憲法解釈研究を検討し、日本的文民統制の論理を摘出後、国家防衛における自衛隊認識とシビリアン・コントロールの関係性を解明。旧日本軍と自衛隊との差違を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
自衛隊は旧日本軍とは違う!
旧来の日本の「シビリアン・コントロール」論は、
合憲、違憲論者を問わず、
自衛隊の行動様式を
戦前暴走した旧軍と同じ“危険”なものと同一視し、
「文官統制」に象徴される
統制強化論と運用制約を中心とする管理論である。
それ自体否定すべきものではないが、やや硬直的な面があり、
現実に見合った柔軟な議論を進め、本来の統制のあり方とは、
如何なるものかが問われるべきである。
本書は、「シビリアン・コントロール」論の学説史を俯瞰
すると共に、日本の憲法解釈や蓄積された研究業績を検討し、
日本的[文民統制」の論理構成を摘出することに努め、
合わせて防衛問題に関する諸研究の中で論じられてきた
自衛隊認識と「シビリアン・コントロール」の関係性を
解明するものである。
そして、自衛隊の“暴走”の可能性についても検討し、
旧軍との差異を明らかにしようとしている。
現状、かつてより国民との距離が縮まっている自衛隊について、
多角的な分析研究をかさねることで、本書は、現実に役立つ
「シビリアン・コントロール」論の構築を提唱する労作と
なっている。【商品解説】
目次
- 序 章 ミリタリー・プロフェッショナリズム論からの検討
- 第1節 歴史的生成物としての「シビリアン・コントロール」
- 第2節 シビリアン・コントロール研究
- 第3節 用語の定義と訳出の問題について
- 第4節 本書の構成
著者紹介
小出 輝章
- 略歴
- 〈小出輝章〉1969年生まれ。同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士(後期)課程修了。大阪商業大学総合経営学部講師。
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