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紙の本
異邦の香り ネルヴァル『東方紀行』論 (講談社文芸文庫)
著者 野崎歓 (著)
【読売文学賞研究・翻訳賞(第62回)】ウィーン、カイロ、シリアを経てコンスタンチノープルへ−。オリエンタリズムの批判者サイードにも愛された旅行記「東方紀行」。国境を越えた...
異邦の香り ネルヴァル『東方紀行』論 (講談社文芸文庫)
異邦の香り ネルヴァル『東方紀行』論
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商品説明
【読売文学賞研究・翻訳賞(第62回)】ウィーン、カイロ、シリアを経てコンスタンチノープルへ−。オリエンタリズムの批判者サイードにも愛された旅行記「東方紀行」。国境を越えた遊歩者であった詩人ネルヴァルの魅力を、みずみずしい筆致で描く。〔2010年刊に「ネルヴァルと夢の書物」を加える〕【「TRC MARC」の商品解説】
ウィーン、カイロ、シリアを経てコンスタンチノープルへ。『東方紀行』は異国への憧憬と幻想に彩られながら、オリエンタリズムの批判者サイードにさえ愛された、遊歩者(フラヌール)ネルヴァルの面目躍如たる旅行記であった。四十代で縊死、時を経てプルースト、ブルトンらにより再評価された十九世紀ロマン派詩人ネルヴァルの魅力をみずみずしい筆致で描く傑作評論。読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作。
巻末に、東京大学文学部での最終講義「ネルヴァルと夢の書物」を収録。【商品解説】
著者紹介
野崎歓
- 略歴
- 1959年生まれ。フランス文学者。東京大学文学部仏文科卒業。同大学院博士課程中退。東京大学文学部教授を経て、現在、放送大学教養学部教授。2000年、ジャン=フィリップ・トゥーサン作品の翻訳によりベルギー・フランス語共同体翻訳賞、2001年、『ジャン・ルノワール 越境する映画』でサントリー学芸賞、2006年、『赤ちゃん教育』で講談社エッセイ賞、2011年、本書で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞。主な著書に『フランス小説の扉』『フランス文学と愛』『翻訳教育』『夢の共有――文学と翻訳と映画のはざまで』『水の匂いがするようだ――井伏鱒二のほうへ』など、訳書にトゥーサン『浴室』、バルザック『幻滅』(共訳)、サン=テグジュペリ『ちいさな王子』、スタンダール『赤と黒』、ウエルベック『地図と領土』、プレヴォ『マノン・レスコー』など多数。
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