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商品説明
宮沢賢治は性に強い興味を持っていたが、父親の脅しによって、精神的に去勢されてしまった。宮沢賢治のコンプレックスを、彼の作品を通して解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
宮沢賢治は父・政次郎と争った。
阿修羅が帝釈天と戦ったように、――「唾し はぎしりゆききする/おれはひとりの修羅なのだ」
エディプスが父王・ライオスと戦ったように、
またゼウスが父神・クロノスと戦ったように。
違いは、ゼウスが父神・クロノスを去勢したのに対し、
賢治は父親に去勢されてしまったことにある。
宮沢賢治にはエディプス・コンプレックスがある。そしてそのエディプス・コンプレックスには、フロイトのもののほかに、アドラーのものと古沢平作のもの(アジャセ・コンプレックス)があることを、宮沢賢治の作品によって証明します。【商品解説】
目次
- 1 去勢コンプレックス
- 2 エディプス・コンプレックス
- 3 「貝の火」
- 4 優越コンプレックス
- 5 劣等コンプレックス
- 6 アジャセ・コンプレックス
- 7 「セロ弾きのゴーシュ」
- 8 男根コンプレックス
著者紹介
三上 命
- 略歴
- 三上命には、四つの世界的功績があります。一つはゼノンのパラドックスの謎を解いたこと。二つ目には、義理概念をもってメランコリー親和型の性格構造を解明したこと。三つめは、アドラーのいう「力への意志」もエディプス・コンプレックスであること。そして四つ目は、アジャセ・コンプレックスの本当の意味を明らかにしたこと。以上の四つです。
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