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商品説明
極北の自然で、動物園で、サーカスで、絵本のなかで、なぜ彼らはこんなにも人間を魅了してきたのだろう? 白く美しいカリスマ的な〈野獣〉ホッキョクグマの謎と魅力を、文化的側面に特化して浮き彫りにする。【「TRC MARC」の商品解説】
極北のカリスマの過去・現在・未来
先史時代から現在に至る8000年の歴史を通じて、この白く美しいカリスマ的な野獣に私たちが抱くイメージや観念がどのように成り立ち、変遷してきたかを辿る一大文化史。
冒頭の章では、人類史における彼らの存在の歴史と、北極の気候に適応した生態について概観する。第二章では、ベルリン動物園で生まれ、人工哺育されたクヌートの短い生涯を辿り、彼の存在が私たちに問いかけるものについて考察する。
続く章では、先住民族に伝わる神話や伝説、狩猟などの文化を扱う。神聖な存在としても狩りの獲物としても先住民たちがホッキョクグマを尊んできたのに対し、非先住民は狩るか狩られるかの関係でのみ彼らを捉え、交易品、戦利品、あるいは見世物としての価値を付与してきた。
他にも、「白い熊」についての最古の記述が「日本書紀」であること、北極探検、サーカスや動物園における彼らの数奇な歴史、近年ますます人気を集める野生観察ツアーの問題点、さらにはホッキョクグマ肉の味、剝製作りまで、多様な切り口が用意されている。私たちを魅了してやまない彼らの本来の姿を知り、未来を考えるための必読書。図版175点。【商品解説】
著者紹介
ミヒャエル・エンゲルハルト
- 略歴
- 〈マイケル・エンゲルハード〉アラスカ大学フェアバンクス校で文化人類学を学ぶ。アラスカ州にある「北極圏の扉国立公園」「北極圏国立野生生物保護区(ANWR)」で野生ツアーガイドと執筆活動に従事。
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