紙の本
外から客観的に観察する重要性
2022/06/21 15:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の中に居て、日々の生活に追われていると、日本独自のおかしな慣習や不可解な迷信?に日常生活を多々振り回されてれていることに、なかなか気付けない。何事も、外部から客観的に中立的に物事を観察することの重要性を、再認識した。
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タイトルだけで企画勝ちと思わせてくれる一冊。
著者は日独ハーフのサンドラさん。
所謂“体育会系”という理不尽な風習を取り上げていて、内容は頷くことばかり。
個人的には特に第5章の“「世代論」から抜け出せない人々”の内容が普段から感じていることを代弁してくれているようで嬉しかった。
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生徒を自殺に追いやる「スパルタ部活」の深い闇 「逃げ場のない状況」が子どもの心を摩耗する(東洋経済ONLINE 2020.5.6) https://toyokeizai.net/articles/-/337357
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大事なのは当たり前を疑うこと。
なにか新しいことを生み出すために必要なのは多様性の中に身を置くことだと、とあるグローバル企業の日本人CEOがいってました。
どういうことかというと、当たり前を疑うことこそイノベーションにつながるのに、当たり前を疑うことはとても難しい。でも、外国人の日本についての質問疑問にはヒントがたくさん転がっているとのこと。
この本はまさに、そういう当たり前に疑問を持つきっかけを沢山与えてくれます、嫌というほど(笑)
純日本人な私にとって、外国人から見た日本の不思議な点というのは、新しい発見だらけで沢山の学びがありました。
この本の優れた点は単なる日本批判本ではないところです。そういう下らない本は数あれど、これはグローバル視点での日本評論としては良作だと思います。
個人的に、子供はインターに入れるという選択肢もありだなと思えました。私自身も日本の学校教育には全く適応できなかったから。それはそうだよね、だって。。という理由がここにはたくさん書かれていて、日本の学校教育だけが全てではないのだなぁと。
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純体育会系の私です。
体育会系肯定派。
でも本書に書かれている体育会系批判は、納得できます。昭和の時代までは、それが日本の原動力でしたからね。
AIで省力化できる今、もう昭和の遺産は必要ないでしょう。上下関係がフラットになっても、世の中成り立ちます。
ただ、
年齢で上下を決める時代ではなくなりましたが、実力しだいで昔より大きな格差ができる時代になったと思います。
「ゆる~い環境の中で、ちょっと頑張る」
それで力が発揮できるジャンルが、その人にとって得意分野だし、稼げる仕事なのでしょう。
最終章が一番面白かったです。
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同感の一言。しかし、著作の提案する逃げ道は、日本社会にどっぷりと浸かっている者には、なかなか現実的ではなく、難しい。地道に抵抗を示せる人が増えて欲しい。
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頷けることがほとんどであり、私の職場でも似たような事が起きています。根本的な解決は難しいですが、その類いの体育会系の方々はまずは相手にせず…と言ったところでしょうか。筆者の少々クレームと捉えられる場面もあったように感じます。学校現場で大切なことは何か?社会に出たときにしっかり貢献できる人を育てること。教育と教養の違いをわかるような人に育てること。悪い意味の体育会系の人間は世の中たくさんいますね。良い体育会系の方にとっては迷惑な話でしょう。
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日独ハーフの女性から見た日本社会の根底にあるという体育会系の発想。目からウロコ間違いなしの貴重な視点を与えてくれます。
日本人なら当たり前と思っていた物事についてツッコミを入れる作品。組体操、皆勤賞、夏休みの宿題など。
ブラック企業について、また女性に冷たいとの指摘など、本書で指摘されて初めて気づいた内容が実に多い。
とはいえ、必ずしも全ての日本の慣習を否定するのではなく良いところはしっかり評価しているところが良い。
西欧一辺倒にはなりたくないが、時に外からの視点で日本文化を見つめ直すことは大切だとあらためて痛感。
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読後に世の中を見渡せば、あれもこれも体育会系なんだなと思えるようになった。行き過ぎた体育会系にはノーと言える自分でありたいと思った。
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ちょうど子供が産まれたこともあり、学校における根拠のない校則問題は非常に気になった。
事前調査もなしに、ただ校区に従って近くの小学校・中学校に通わせるのに怖さを感じた。私立等含めて、よく調べたうえで、学校を選びたいと感じた。
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日本人がいかに頭でっかちかがよくわかります
全ての日本人が当てはまる訳ではないですが制度や仕組みは以前あるので
そこからどうより良い制度にするのかを考える上で現状を知る手がかりになります
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私は自分では体育会系だと思っています。若い頃は集団体育会系で、今は一人体育会系を楽しんでいますw。日独ハーフの著者は、欧米の「やればできる」はポジティブシンキングの一環だけど、日本に蔓延してる体育系思考の根性論「やればできる」は上が下に強制しているものだと。パワハラ、体罰、過労自殺、サービス残業・・・。サンドラ・ヘフェリン「体育会系 日本を蝕む病」、2020.2発行。さっと一読しました。私は一生懸命頑張る気持ち・姿勢は大切なことだと思っています。人に無理を強制したり暴力をふるったりはいけませんが。
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時代はどんどん変わっていってるのに、
日本人の意識は未だに悪しき昭和、平成のまま。
空気、同調圧力に支配されて、がんじがらめ。
同調圧力はもっといい方向に使うべし。
会社や組織、国の理不尽な要求に対して、
皆で一致団結して、権利を守るために戦う、
そのための同調であるべし。
なのに、会社のいいなりになって、
全員が会社に忠実な犬になるように、
社畜になるように、弱者同士で
同調圧力を掛け合う世の中。
時代は令和。
体育会系の時代はとうの昔に終わっている。
今こそ覚醒の時。
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以前別著にて著者(日本在住24年目)のことを知ったが、今回は日本社会に蔓延る体育会系精神にメスを入れている。著者の主観が目立ってはいたが、ヘドバン並みの回数で頷いていたかも笑
早速内容を追っていきたい。
第一章:学校は「ブラック」の始まり
懸念材料の一つが組体操。学校側からの、組体を実施する事への同調圧力や皆で我慢しながら成し遂げるという感動の押売り。ほぼ毎年生徒が事故ろうが、やりがいを重視させる。
また、体育会系は言い換えると軍隊的。以降はブラック校則/部則やアルハラへと形を変え、精神は継承されていく。これじゃ終生、滅私奉公ですやん…
第二章:サンドラが見たヘンな職場
元職場での経験をはじめ飲食店や某大手企業の社員を調査。
パワハラ、外国人技能実習生への不当な扱いと悪影響は幅広く…第一章の歪んだ教育が人格の一部となり、自然とブラックな環境を選ぶ。他者にまで精神論を強要するまでがセット。する方も哀れな社畜なんだ。
第三章:女性に冷た過ぎるこの社会
仕事に出産・育児・PTA・身だしなみに至るまで「女性にラクさせたくない社会」。本章での体育会系精神は「前例」と名前を変えている。
「彼女達が頑張れば頑張るほど、政治家は頑張らなくなる」ー 大丈夫じゃないのに前例に従ってこなしていると見られ、鵜呑みにされてしまう…(そこは見破って欲しいのだが…!)
致死量の気合なんか要らない。
第四章:外国人がカイシャから逃げていく
入社早々能力を活かせない部署に配属させられるから。外国人も同じスタート地点で当然という、「新人は玉拾い」論を日本の"カイシャ"はまんま導入している。
他にも原因はあるが、一貫して言えるのは"平等"を都合良く解釈していること。
第五章:「世代論」から抜け出せない人々
所謂「最近の若い世代は…」発言。「自分のことしか考えていない」と憤る旧世代に対し、むしろ今の若い世代の方が現実的な人生設計を図っていると肯定的な意見があるのは新発見だった。
第六章:ニッポンの明るい話
色々挙がっていたが、体育会系特有の上下関係に「良さ」を見出しているのも意外だった。バッチバチな実力社会よりも、年齢という明確な基準で区切るのは平和な生活の為には悪くない方法だという。それが陰湿でさえなければまだ平和なんだけど。
メスを入れるどころか一刀両断せん勢いだったが、やはり卓越した観察眼をお持ちである。
スポ根上等‼︎な体育会系は苦手なタイプだったが「これも体育会系⁉︎」と本書で思うことが多く、自分も毒されていると考え込んでしまった。
今の自分に違和感を覚える人が一人でも増えるだけで、この本の意味がある。
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話に一貫性を感じなかったなああ。。ラショナルでもない。
ここで書かれている問題は果たして体育会系っていうだけの問題なのかと言われるとそうは思わない。もっと納得できるようなデータが欲しかった。組織感の話については宮台先生の言っているコミュニティ論の方がしっくりくる。
感動ポルノの話はかなり納得した。感動のために子供とか障がいのある人といった弱者が犠牲になっている。