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さようなら、君の贖罪 (集英社オレンジ文庫)
朝食を食べた佐久が部屋に戻ると、パジャマ姿の見知らぬ少女が佐久のベッドで寝ていた。そしてアザラシがいた。窓際には信号機が。英語が書かれたシールの貼られた段ボール、札束が詰...
さようなら、君の贖罪 (集英社オレンジ文庫)
さようなら、君の贖罪
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商品説明
朝食を食べた佐久が部屋に戻ると、パジャマ姿の見知らぬ少女が佐久のベッドで寝ていた。
そしてアザラシがいた。
窓際には信号機が。
英語が書かれたシールの貼られた段ボール、札束が詰め込まれたボストンバッグもある。意
味が分からず現実を受け入れられないでいると、少女が目を覚ました。
自分がどこにいるのか分かっていないようで混乱した会話をかわしたと思ったら、少女が目の前から突然消えたと思ったらまたすぐ現れ、部屋の中に散らばっていた物を持って消えては現れる。
最後にアザラシを連れて「お邪魔しました」と言い残して完全に消えてしまった。
今のは夢? 現実?
混乱する佐久は、その少女が同じ高校に通う生徒だと知り?
瞬間移動能力と瞬間記憶能力、“特別”と“過ち”を抱えたふたりの優しい再生物語!【商品解説】
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暴走したテレポート能力の後始末、から始まる物語
2020/07/09 10:58
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投稿者:ぎわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝食を終えて部屋に戻ったら湧いていた、アザラシや信号機や眠れる少女。混乱する佐久の前で少女は目を覚ますと、一つ一つの品を手品のように消していき「お邪魔しました」と恐縮して消えていく。ついでに佐久の携帯もなくなっていた。
その少女が同じ高校に通い同じマンションの二階上に住んでいると知った佐久は、携帯のこともあって彼女に接触。そこから、佐久と稔(みのり)の物語が動き出す。
稔はテレポート能力の持ち主である。そして佐久も、かなり特殊な能力を持っている。しかし二人は完全犯罪を企むでもなく、異能バトルや大冒険をするでもなく、すごく地道に、損害回復のため能力を使っていく。とことん善良な二人。
最初はそのギャップを面白いと思って読み進めるうち、やがて二人が過去に受けた傷が見えてくる。人に迷惑をかけたという事実が稔に与えている影響の大きさ。佐久の苦しみも稔への対応や日々の暮らしから仄見えて。(そんな経験がなくとも、きっと二人は善人だったんだろうなとも伝わってくるけれど)
やがて経験するつまずき。転んでまた傷ついて、でも立ち上がって……最終的には後味の良い、少年少女の青春恋愛ストーリーに仕上がっていた。
映像化が似合う作品に思える。実写よりもアニメの方が適切か。