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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2020/06/13
- 出版社: 東洋大学出版会
- サイズ:20cm/220p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-908590-08-5
紙の本
カリブに生きる 文献から辿る小地域の人びとの豊かな遺産
著者 三石 庸子 (著)
18世紀の音楽家、19世紀の奴隷、第二次独立戦争に参加した元逃亡奴隷など、7人のカリブ出身者が書き残したテクスト、おもに自伝や文学作品の研究を通して、カリブ地域の歴史や文...
カリブに生きる 文献から辿る小地域の人びとの豊かな遺産
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商品説明
18世紀の音楽家、19世紀の奴隷、第二次独立戦争に参加した元逃亡奴隷など、7人のカリブ出身者が書き残したテクスト、おもに自伝や文学作品の研究を通して、カリブ地域の歴史や文化の実像に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は、西洋による記述ではなく、カリブ人が書き残したテクストの考察を通して、カリブ地域の人びとが生きたカリブの実像に迫ろうという試みである。一八世紀から二〇世紀まで、多様な地域と言語圏の七人のカリブ出身者を対象として、手紙、自伝、小説、詩が論じられ、それらの背景となるカリブの歴史、文化などが参照される。大航海時代にはじまる西洋中心のグローバル経済の中で、奴隷制や植民地支配の下に置かれたカリブの人びとは、抑圧を生き延び、その歴史の中でグローバル構造に対抗する独自の抵抗の思想と活力を育み、国際的な視野をもって地域の内外で活躍した。小さな島々で産業も発展しにくく、現在もカリブ地域は政治的経済的な困難を抱えていて、海外在住者も多い状況であるが、本書が明らかにする先人たちのカリブ人としての誇りと脈々と築かれた豊かな遺産は、魅力的な地域カリブの今後への展望も与えてくれるように思われる。【商品解説】
目次
- 一章 一八世紀の音楽家で黒人部隊の指揮官、シュヴァリエ・ド・サン・ジョルジュ(グアドループ出身)
- 二章 一九世紀の奴隷でイギリスへ渡り自由を求めたメアリ・プリンス(バミューダ出身)
- 三章 クリミア戦争で医療に貢献したメアリ・シーコウル(ジャマイカ出身)
- 四章 第二次独立戦争に参加した元逃亡奴隷、エステバン・モンテホ(キューバ出身)
- 五章 黒人問題を国際的に捉えたクロード・マッケイ(ジャマイカ出身)
- 六章 初の黒人共和国の革命的伝統を引き継ぎ、ハイチ文学を模索したジャック・ステファン・アレクシ(ハイチ出身)
- 七章 パピアメント語文化の継承と発展に尽力したエリス・ジュリアナ(キュラソー出身)
著者紹介
三石 庸子
- 略歴
- 〈三石庸子〉東京都出身。東京都立大学人文科学研究科修士課程修了。東洋大学社会学部教授。専門はアメリカ・カリブ文学。共編著に「アメリカ文学と革命」など。
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