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商品説明
群像新人文学賞(評論部門)を受賞した「言語についての小説 リービ英雄論」をはじめ、「ロゴスの極北 多和田葉子試論」、「時代のふるまい 橋本治「リア家の人々」」など、作品と人を紡ぐ20篇の文芸評論を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
「言葉は、常に余剰と余白をもって、そこに在る。――」
群像新人文学賞(評論部門)を受賞した「言語についての小説 リービ英雄論」他、金子光晴、多和田葉子、磯﨑憲一郎、平野啓一郎、朝吹真理子、絲山秋子、李恢成――その作品と人を紡ぐ20篇。渾身の文芸評論集。【商品解説】
目次
- 第一章 作品と作家
- 第一節 擬態の仕掛けの向こう側 金子光晴『風流尸解記』
- 第二節 言語についての小説 リービ英雄論
- 第三節 内なる他者の言葉 磯﨑憲一郎と平野啓一郎の交叉
- 第四節 日常と異邦 〝故郷〟の崩壊
- 第五節 ロゴスの極北 多和田葉子試論
- 第六節 内破の予兆 諏訪哲史論
- 第七節 静謐にして、永遠の…… 朝吹真理子『流跡』・『家路』・『きことわ』論
- 第八節 空虚の密度を見つめて 林京子論
著者紹介
永岡 杜人
- 略歴
- 〈永岡杜人〉1958年東京都生まれ。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士課程単位取得退学。文芸評論家。「言語についての小説」で第52回講談社群像新人文学賞評論部門受賞。
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紙の本
最後から読んだらいいかも
2020/08/17 20:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トビゲリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文芸評論というのは、その小説を読んでからの方がわかりやすいと思っていましたが、この本には未読の小説の評論もいろいろ載っていて、こういう小説との出会い方もあるんだなと知りました。
後半は短い書評もあって情報量が半端ないです。レポート書く時に参考になりそう。
最後の補遺は実話なのか小説なのか、どちらとも読めますが、泣かせる描写がたくさんあって、余韻も良かったです。
紙の本
小説のように読める
2020/07/28 14:32
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:筆蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人が文芸誌などに書いたものは、だいたい読んでいたが、まとめて読めるようになって感激。6編ほど書き下ろしの部分があるが、そこが新鮮でおもしろかった。特に私の好きな絲山秋子さんの「末裔」を論じた「日常と異邦ー故郷の崩壊」や多和田葉子論は秀逸。第3章の「鏡のなかの他者」は、評論の形を借りた小説? 亡くなった大学時代の友人が書き遺した小説を評論するって、あり得ないでしょ、永岡さん。「自己の内奥を語るとき、作者はより身を隠す」とか書いているけど、文学通の人を騙すのは難しいよ。「鏡のなかの他者」は、多分、永岡杜人の自伝小説だろう。でも、これ、おもしろいし、泣ける。永岡杜人は群像新人賞の評論部門の受賞者だけど、小説の形をとった小説を書いた方がよいのかもしれない。