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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/08/07
- 出版社: 小学館
- サイズ:19cm/253p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-09-386578-4
読割 50
紙の本
へんぶつ侍、江戸を走る
著者 亀泉 きょう (著)
九代将軍家重の御駕籠之者組に籍を置く明楽久兵衛は、剣の腕は一級品だが、人気芸者・愛乃の「追っ駆け連」で、江戸の町の下水を熟知する「変物(へんぶつ)」。ある日、愛乃が毒殺さ...
へんぶつ侍、江戸を走る
へんぶつ侍、江戸を走る
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商品説明
九代将軍家重の御駕籠之者組に籍を置く明楽久兵衛は、剣の腕は一級品だが、人気芸者・愛乃の「追っ駆け連」で、江戸の町の下水を熟知する「変物(へんぶつ)」。ある日、愛乃が毒殺されたことから事態は急変し…。【「TRC MARC」の商品解説】
和田竜氏絶賛、驚異の新人デビュー作
将軍家の駕籠担ぎ・御駕籠之者組に席を置く明楽久兵衛は、剣の腕は一級品。だが、深川の唄い手・愛乃の大首絵を蒐集し、江戸の下水を隅まで熟知する「へんぶつ」ぶりを発揮して、周囲からは「大供」呼ばわりされて侮られていた。
そんなある日、愛乃の急死を知ったことから、物語は動き出す。気づけば、郡上一揆の箱訴を巡り、幕閣、果ては暗愚と呼ばれる九代将軍・家重まで巻き込んだ巨大な渦の中に、久兵衛は巻き込まれていた。
【商品解説】
著者紹介
亀泉 きょう
- 略歴
- 〈亀泉きょう〉1984年京都市生まれ。「へんぶつ侍、江戸を走る」でデビュー。
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紙の本
へんぶつ、江戸を書く
2020/12/02 19:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:遊糸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明楽久兵衛は、将軍の駕籠を担ぐ御駕籠之者。
人はみな、彼を「へんぶつ(変物)」という。
「あほうの久兵衛」とまで語られることもある。
それも無理からぬこと
いい大人が「お愛乃連」つまり
深川芸者お愛乃の追っかけで
彼女の大首絵の収集に余念がない。
この「へんぶつ」は、筋金入りで
子供の頃は、何が楽しいのか
下水道を調べては地図に書き込んでいたという。
しかし、この世は分らぬもので
「へんぶつ」だからこそ、
己の身も、ひとの世も、活かすことができるのだ。
へんぶつの「本当」は
褒め言葉といっても過言ではない。
事は、お愛乃の変死から始まる。
時は宝暦、九代将軍家重の時代。
お愛乃の毒殺を知った久兵衛は、
落胆のあまり何も手につかない。
「俺はいつも愛乃といたい。
ずっと偲んでやりてえんだ」
久兵衛は、慰みの企図を思いつく。
それがまさかの事態を引き起こし、
久兵衛は命を狙われることとなるが……。
登場人物のセリフ回しも時代ものらしく
時刻表記も的確だ。
時代考証が行き届いている。
これがデビュー作とは思えないほど。
さて
次の作品はいつになるのだろう。
実に楽しみだ。