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商品説明
美しいもの、純粋な心、ちょっぴり不思議な出来事…。人が見失いがちなものにこだわり、物語を創り続けてきた著者が、祖母と過ごした「月の家」の思い出を温めながら綴り、時を経て幾重のてがかりをも加味して書き上げた長編。【「TRC MARC」の商品解説】
《杏は鏡を持った手をのばし、いったん上に高くかかげてから、軽く深呼吸して中をのぞきこみました。
さっきよりも輝きを増したまるい月が、鏡の上のほうにうつっています。
その前に、瞳をきらきらと光らせ、かたくくちびるを結んでいる、一人の女性がうつっていました。》(第四章 月の鏡 より)
物語を紡ぐ人、砂岸あろ――。美しいもの、純粋な心、ちょっぴり不思議なできごと。人が見失いがちなものたちにこだわりつづけ、物語を創りつづけてきた著者が、祖母と過ごした「月の家」の思い出を温めながら書き、時を経て幾重のてがかりをも加味して書き上げた長編。《その家は、(中略)志賀直哉が住み、『山科の記憶』などを書いた家です。それから数年後、私の父方の祖父母一家がその家に移り住みました。》(著者による「あとがき」より)【商品解説】
目次
- 第一章 赤い傘
- 第二章 夜の犬
- 第三章 水の皮膚
- 第四章 月の鏡
- 第五章 風の靴
- 第六章 鬼の木
- 第七章 空の椅子
- 第八章 眠る絵
- 終 章 月のいる庭
著者紹介
砂岸 あろ
- 略歴
- 〈砂岸あろ〉京都市生まれ。京都精華短期大学で美術を学ぶ。アトリエ・ウーフ絵画教室を主宰。少女マンガ原作、児童文学、エッセイなどを書く。『海の方法』同人。著書に「駱駝はまだ眠っている」など。
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