紙の本
コロナ禍での東京の日常、続きも読みたい
2021/08/28 04:26
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投稿者:takeapple - この投稿者のレビュー一覧を見る
桜庭さんの本、初めて読んだけど、とっても共感できる。読書日記もたくさん出しているみたいだし、手塚治虫の火の鳥のノベライズ?面白そうだなあ。2020年コロナ禍の東東京で暮らす桜庭さんの日記なんだけど、そうだよなあそんなことあったなあ、そう、私もそう思ったよ、そうかそうなんだ、大変だったんだねなどと思いながら読み進めた。特に東京五輪で感染拡大する東京への往復の電車の中で読んでいたので色々考えました。
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想像以上によかった。桜庭一樹の日記が好きなので、また読めて嬉しい。が、とにかく内容は厳しい。改めて、こんな日常を生きてきたのかと思うと、みんな、ほんとうに頑張ってきたなあと。分断が生まれつつも、生きていることが素晴らしいと、とにかく思う。
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私の男など数々の著書を出されてきた桜庭さんのコロナ下での12ヶ月の記録。
これは今読みたい。自分が抱えている心の中のもやもやがなんなんだろう。桜庭さんのフィルターを通したコロナの世界を見てみたいといういろんな気持ちから購入しました。
淡々と世界中のコロナに関する事実が書かれているとともに、緩やかだけれども日常が終わりを告げて、少しずつ周囲の人、そして桜庭さん自身の変化が描かれていました。大きい世界と小さい世界。
自分はコロナ関係のニュースを見ると少し疲れてしまうのであまり意識的に見ないようにしてきたけれど、世界では各国様々なことが起きていました。それを知ることができただけでもよかった。
そして、最近オリンピックの聖火リレーと緊急事態宣言のニュースが並列されている猛烈な違和感を に対し、おかしいと思って良いんだよなと認識できました。
また、自分も困難な中だけれど互いに寄り添い、おかしいと思うことはきちんと思考停止せず考え、優しくありたいと強く思いました。
偶然にも今日読んだ2冊の本にミヒャエルエンデのモモに対する描写がありました。これは何かの縁を感じたので、小学生以来にモモを読み返してみようと思います。
今、読んでよかった。
淡々と進むので、合わない人には合わないかもです。。。
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コロナ禍の日記、ではなく、ディストピア特集という依頼でコロナ禍の日記にしたという一冊。たしかに今の世界はディストピアでしかない。オンラインイベントのために今週中に読もうと思ってて、感染状況やいろいろな社会の動きをなぞるのはしんどいこともあったけど、でも読めてよかった。社会の一員として、考えなければいけないな。考えて、行動しなければ。優しくなりたい。
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1年後の今から振り返れば笑い話も多々あるが、作家の貴重な稗史の記録。志村けんの手話が「アイーン」なんて知らなかったし、身の回りだけでなく自治体の動き、世界史的な記録も丹念に追いかける観察力に頭が下がる。実はコロナはまだ続いていて、続編を期待するが、この稗史の裏取りも出版社の責任できちんとしてほしい。
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コロナ下の生活を書いた本を読んだのは初めて
時系列で綴られる日本と世界の状況
読みながら「あーそんなことあったあった」と1年とちょっと前の事なのに忘れている自分に驚いた
刻々と変化するコロナ社会と作者の日常と心境の変化に共感
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タイトルは著者の小説ともリンクしているみたい。
コロナ禍のこの1年を振り返りながら、自分のあの時の状況や感情などを振り返り、そしてこれからを考えるうえで指針の一つとなった。
とはいえ、この1年は自分の小さな周りの世界しか考える余裕がなかったなと実感。
著者は、観劇や行きつけのカフェなどに行っていることを思うと、私は本当に狭い世界だったこの1年だとつくづく思う。
そりゃ、ストレスも溜まるわ(笑)
とはいえ、自分のペースで無理せず、もう少しこのディストピアをやり過ごせねばならぬ。
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初読。図書館。2020年1月から2021年1月コロナ禍の東京生活を綴った日記。日本や世界で起こった出来事と、身近な出来事を織り交ぜ、日常が淡々と描かれている。こんなこともあったなあと思いだすこともしばしば。コロナが生活を様変わりさせただけでなく、心にも深刻な影響を与えていて、世界はあちこちで分断され続けている。”ビリーブ・ウィメン”はこんな時代だからこそ軽視されないように。ため込んだストレスが弱者に向かって暴力的にぶつけられることがあってはならない。
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佳作。この人のエッセイは初めて。事実と、自分の感じたことと、はっきりと区別しながら、淡々と進めていく様子が良かった。実に。地方に住んでいる人間としては、東京の、下町の空気が、伝わってくるようだった。
表紙が鳥飼茜さん。最後まで読んで、クレジット?で気づいた。
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コロナウイルスを信じる人、信じない人。何かと分断されて描かれていく2020年の1年間の日記。「極端な選択」という言葉には私は違和感を感じるけど、それ以外は概ね共感できるなと思いつつ、読んだ。それにしても、被害を訴える人の訴えを信じずに本人にぶつける無神経さ...。最後のZOOM会議の様子が不快だなと感じる。世の中の流れとともに桜庭さんの身近な世界の流れが描かれているのが興味深い。
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去年の3月から1年間の日記をまとめたもの。新型コロナが流行りだし、様々な混乱と自粛の中で生きている普段の生活。いつかこれが歴史的価値のあるものに変わっていくんだろうな。
こういう日記を今までは追体験をする側として読むことが多かったけど、今回は自分ゴトとして読んでいた。自分がリアルタイムで生きていてそれを体験していたからってのが大きいかも。そして自分も経験していたのに、すごく不安になって先に進めなくなってしまう時もあった。急激な感染拡大なんて今の方がずっとヤバいけど、後半読んでいくうちに怖くなった。そこにはキーワードとなっていた<分断>もあるのかも。
そんな不安な中でも、なんとかしようとしたり、大丈夫だよって支えてくれたりする人もいて。この本が「大変なこともあったけど、こっちは大丈夫だよって伝えられたらいいな」って思える未来が来るように今出来ることを出来る分生きようと思う。
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図書館で借りたもの。
オリンピック延期、休業要請、Zoom飲み会、アベノマスク、自粛警察、2度目の緊急事態宣言…。2020年1月~2021年1月、誰もが体験したコロナ禍の暮らしを仔細に綴る。
“三月十九日(木)
今週、国内の空気は日に日に明るくなったと感じる。どうも、海外のような感染拡大とはならないようで、きっとこのままみんなで気をつけあって暮らせば終息させられるだろうと楽観する気持ちになりつつある。”
“七月六日(月)
東京百七人。都知事が緊急会見とのニュースが流れていた。”
2020年3月下旬の都内の感染者は40人台、そこから4ヶ月で100人を突破し、2021.7.31は4058人…。
まさかこんなに長引くなんて思ってなかったし、最近の多さはすごい。
最初の緊急事態宣言の時にロックダウンしてたらどうなっていたんだろう。。
終息してたのかな?それと引き換えに経済は大ダメージ?でもロックダウンしなくてもダメージ負ってるしな…。
たらればの話になっちゃうけど。
海外の状況は把握してなかったので、「こんな風になってたんだ」と勉強になった。
7ヶ月ぶりに文楽を観に行った著者が
「こういうときこそ芸事が必要だ。本物の芸は有事に人を救うのだなぁ」と描いていて、共感した!エンタメって大事。心の栄養。
家にいるのはいいんだけど、楽しみにしてた舞台がなくなっちゃったのは辛かったもんな…。
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2020年1月から2021年1月までの日記。コロナの足音が聞こえ、流行して、緊急事態宣言が出て、ワクチンができ…。たった1年のうちに生活が変わる様子を、1人の市井に生きる人間の視点で描いている。読んでいる自分がまだコロナ禍にいるため、今後、どうなるのか分からないが、たった1年のうちに忘れていることも多く、記憶を新しく、生々しく甦らせることができた。今しか書けず、いつまでも読まれ続けるべき良作。
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『東京ディストピア日記』読了。
桜庭一樹さん目線でみたコロナ禍の日常について書かれた本。「そんなことがあったな…」とタイムスリップをした。
なんとなく自分だけが……って、思っていた。けれど、違った。みんな、辛い思いをして戦っているだと知った。その瞬間、狭くなっていた世界が開けた。
コロナ禍の世の中に蔓延る分断についても触れていた。先が見えないから不安になる、攻撃的になる。桜庭さんの見解がすごく分かりやすく、深く頷いてしまう。けれども、それだけではなんにも解決に至らないことが分かった。辿ってきた生き様は人それぞれ違う。互いにリスペクトしあい、寄り添うことが必要なのだと思う。
すごく良作。今読むべき作品だなと思いました。そして五輪期間中に読めたことで少し希望的になれた。
感染の脅威は未だ続くけど、罵り合ってはなにも始まらない。歩み寄って助け合うことが私も出来たらいいなと思って読み終えました。
2021.8.8(1回目)
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コロナ禍に見舞われた2020年の日記。
1年経った今も出口は見えず、ループする2020年に閉じ込められたような気がしてくる。