- カテゴリ:幼児 小学生
- 発売日:2021/03/29
- 出版社: BL出版
- サイズ:30cm/32p
- 利用対象:幼児 小学生
- ISBN:978-4-7764-0929-8
紙の本
ヴォドニークの水の館 チェコのむかしばなし
【産経児童出版文化賞美術賞(第69回)】生きる希望を失った娘は、水の主ヴォドニークに仕えることに。つぼの中は、決してのぞいてはいけないと言いつけられていたが、ある日…。チ...
ヴォドニークの水の館 チェコのむかしばなし
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商品説明
【産経児童出版文化賞美術賞(第69回)】生きる希望を失った娘は、水の主ヴォドニークに仕えることに。つぼの中は、決してのぞいてはいけないと言いつけられていたが、ある日…。チェコに伝わる、切なくも不思議な物語。【「TRC MARC」の商品解説】
とらわれたのか、救われたのか——降矢ななさんが描く、切なくも美しい絵本。
生きる希望をなくしたむすめは、水の主ヴォドニークに命を救われ、水の館で仕えることになりました。はじめは従順に従っていたむすめでしたが…。
むすめは自らの意思で生きていこうと決意してはじめて本当に救われ、現実の世界に帰っていきます。現代にも通じるメッセージ性のあるこの昔話を、かつてチェコとひとつだったスロヴァキアに長く暮らす降矢ななさんが、迫力ある美しい絵で表現されました。
深く味わっていただきたい絵本です。【商品解説】
著者紹介
まき あつこ
- 略歴
- 〈まきあつこ〉1971年東京都生まれ。チェコの絵本原画展や美術展のための翻訳などに携わる。
〈降矢なな〉1961年東京都生まれ。ブラチスラバ美術大学で石版画を学ぶ。作品に「どうぶつABCえほん」など。
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紙の本
魂の自由とは
2021/12/12 17:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
川で溺れた人間の魂をとらえる水の精ヴォドニーク。貧しさに絶望し川に身を投げようとした娘…という設定は、飢餓にあえぐ庶民の実態を昔話に投影させたように思える。ヴォドニークが娘の魂を閉じ込めることなく生かしたのは、貧困に苦しんだ者への哀れみなのか。
禁をおかした時、娘は生きる意欲を取り戻し、人間の世界へ戻るべく脱出を図る。この緊迫する場面で、一度は死を選んだ娘が表情豊かに生き生きと行動している。自由はないが安楽に暮らせる水の館より、苦難が待ち受けているかもしれない生の世界を目指すのは何か象徴的だ。魂の自由がなければ富める暮らしも意味がないという戒めだろうか。
紙の本
幻想的
2021/07/13 21:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「世界のむかしばなし絵本シリーズ」、各国の珍しい昔話と、挿絵も毎回楽しみ。今回は表紙からして幻想的で、わくわくしつつよみはじめたら、いきなりダークな展開でびっくり。チェコの昔話ということですが、まったく知らなかったので、最後まで想像がつかず興味深くよみました。やはり、このシリーズおもしろいです。