「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
あなたが消された未来 テクノロジーと優生思想の売り込みについて
テクノロジーが優生思想の裏口となっている現状を痛切に描き出す書。いわゆる「障害」の意味合いを、急速に発展・普及するバイオテクノロジーという文脈の中で、社会的・歴史背景と併...
あなたが消された未来 テクノロジーと優生思想の売り込みについて
あなたが消された未来――テクノロジーと優生思想の売り込みについて
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
テクノロジーが優生思想の裏口となっている現状を痛切に描き出す書。いわゆる「障害」の意味合いを、急速に発展・普及するバイオテクノロジーという文脈の中で、社会的・歴史背景と併せて考え、私たちの進むべき道を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
一部の先端的なバイオテクノロジーは、人々の優生学的な衝動を利用しながら売り歩かれている。著者はダウン症のある子をもつ作家として、この局面を見つめた。
本書は、バイオ企業の広告や、スティーブン・ピンカーら科学者の発言を吟味し、テクノロジーがもたらす未来のビジョンとともに優生思想がいかに私たちの意識下へ刷り込まれているかを示す。新型出生前診断(NIPT)をはじめとするスクリーニング、ゲノム編集、ミトコンドリア置換、合成細胞、染色体サイレンシング……こうしたバイオテクノロジーのPRの物語のなかで、障害者はすでに消された、実体のない存在であり、またそれゆえに、売り込みに必須の要素として使われている。
売り込みは経済合理主義の社会的圧力をエンジンとして推し進められ、非定型の遺伝的素因をもつ人々は圧倒的少数派へと追いやられつつある。生殖テクノロジーの選択は当事者の「自己決定」の問題だといわれるが、本書が示すような圧倒的な〈説得〉の圧力のもとにある自己決定とは何物だろうか? ジョージ・フロイドとまったく同じ形で命を奪われたダウン症のある青年イーサン・セイラーに、私たちの多くが気づけなかったのはなぜだろう? テクノロジーが優生思想の裏口となっている現状を痛切に描き出す書。【商品解説】
目次
- 序
- 第一章 仮想の子供(バーチャル・チャイルド)
- 遺伝的に望みどおりの子供──バーチャル・チャイルド──「疾患」の拡張──障害の「関係」モデル──売り込みのナラティブと障害像
- 第二章 生殖細胞系
- ゴールトン優生学の階層制──クリスパー・キャス9のための〈説得〉──精子バンクの新たなワンドロップ・ルール──「エ・プルリブス・ウヌム」の二つのビジョン──遺伝子を編集される人々の声──利用しながら消し去るレトリック
- 第三章 カウンティフェアで
- ベター・ベビー/フィッター・ファミリー・コンテスト──初期優生学のビジョンと国家・地域・家族──脱絶滅テクノロジー──「自然なもの」による〈説得〉──楽観主義の連鎖反応──科学とフィクション──より多くのマンモス/より少ないダウン症
著者紹介
ジョージ・エストライク
- 略歴
- 〈ジョージ・エストライク〉コーネル大学で芸術系修士号取得。オレゴン州立大学講師、詩人。『The New York Times』等にエッセイを寄稿。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む