電子書籍
確かに仮面
2022/12/08 22:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
仮面と言うならば、三条公彦だってウラがありそうだし。三条公彦は、読字障害なのに、アメリカ留学して、作家&評論家として活躍。でも、裏ありそう……。何よりも、失踪した女性と、白骨死体で発見された女性と。うーんラストは自分的には……です
投稿元:
レビューを見る
2021/07/01リクエスト 7
2021/07/17
読字障害(ディスレクシア)でありながら、アメリカ留学の後、評論家としてTVで活躍する三条公彦。
菊井早紀は、ジャーナリストになりたくて、三条の秘書募集が何かのチャンスにつながるかもと、応募する。
パン店経営者の妻・宮崎璃名子の白骨遺体が発見される。
行方不明となった新田文菜の捜査にあたる刑事の宮下と小野田は、文菜と璃名子のつながりに気づく。
4/5くらいまでは、全く先が読めずというか、何なのかわからないのでイライラしながら読み進め、最後はあっという間に、都合良く全てがまとまってしまう。
これはちょっといただけない。
投稿元:
レビューを見る
独特な嗜好であったり凶暴性や野心、欲望、障害…人は世間に向けた仮面の下に好ましからぬ負の顔や個人の様々な事情を隠している。気がつけば、その仮面が徐々に剥がれていく様を宮下刑事の視点を通して一心に追っていた。
事件の核心にじっくり迫るスリルとその裏で蠢く人間関係の推理を堪能。
男を欺く強かさと男の言いなりにならない意志の強さ、似たような武器でも自分を守る強さの選択は間違えないようにしたいもの。
投稿元:
レビューを見る
伊岡さんが描く人間のクズのクズさっぷりに、心の底から吐き気をもよおす。胃薬片手に読むべし。
胃薬が効くころ、心の中にも少し感じるさわやかな風。
不幸な生い立ちやディスレクシアというハンディキャップを持ちながらテレビのコメンテーターとして活躍する人気の作家三条。知的で温厚で見た目もよい三条と、全く接点のない連続女性死体遺棄事件。
なにかがあるのだろうけど、そのつながりが全く見えない。
この二つの糸は、このあとどうつながる?と気になって気になって。
いやぁ、アレはそういうことだったのか、そう意味だったのか、と納得のドミノ倒し。
鼻息荒く読んできて、最後の最後にふぅっと安どのため息。思わず敬礼したくなる。
投稿元:
レビューを見る
夕方の情報番組にコメンテーターとして活躍する三条公彦。彼は読字障害を患っているので、傍には秘書として働く早紀が一緒にいる。ある時、週刊誌の記者から、留学時代の疑惑について聞かれる。時を同じくして、警察では行方不明の女性と遺体で発見された女性について捜査している。
2つのストーリーはやがて繋がれていった時、それぞれの人物たちの仮面を剥がれていく。
一見関係なさそうな2つのストーリーが集約されるのは爽快でした。あらゆる人物の視点が変わるがわる変わっていくのですが、一部の人物は、別の人物の視点になった瞬間、もう行方不明あるいは・・・になっているので、衝撃が走るばかりでした。
三条の表と裏の顔を知るだけでなく、その周りで関わってくる人達が、まぁー最低な人達ばかりでした。初めの段階では普通の人や悲しみを抱えた人に見えたはずが、「仮面」が剥がれた瞬間、良い意味で胸糞悪く、不快な気持ちでした。
この作品で描く登場人物たちの欲望が、予想以上にぶっ飛んでい流だけでなく、陰湿な雰囲気も醸し出していて、そういった点では伊岡ワールドが発令されていました。
その反面、人間の欲望というのは、時に恐ろしくもあり時に哀しくもあるということを感じました。
次々と出てくる「仮面」の奥に潜む真相。最後まで胃もたれのようなムカムカ感はありましたが、少しでも救いのある部分があって良かったです。
後半からの仮面が剥がれていくスリル、ジワジワと陰湿的に迫っていく恐怖がなんとも言えない気持ち悪さを放っていて、良い意味で「嫌」でした。
投稿元:
レビューを見る
いろんな人物が出てきてどう絡んでいるんだ?って思ったけど思った以上に単純な繋がりだった。
人間誰しも仮面はつけてるものだと思うけど、それが剥がれた時に見える本性が良くも悪くもあるんだなと思った。あと演出って大事だなって感じた。
なんやかんや助かるのかなと思った被害者が容赦なく死んだり、あっさりとした描写で殺されてるのが淡々とこなしてたんだなって感じでより怖かった。
投稿元:
レビューを見る
人はみな 表面上には見えないものを持っている
まぁ、タイトルからそんなことだろうと思ってはいたが、そこに行き着くまでが長くて 何度か積読し、3度目の正直でやっと最後まで読むことができた
伊岡瞬さん作品の中では1番つまらなかったなぁ...という実感
投稿元:
レビューを見る
プロットや構成力は認めるが、長い割には読後が薄っぺらかった印象。多分三条や久保川の思考と行動が空疎過ぎるから。刑事二人の関係性は小説としては面白いが、真実味が無さ過ぎるかな。
投稿元:
レビューを見る
・宮下くんと小野田主任のやり取りには、
終始ほっこりした。とても好ましい。
・小野田主任が、最後、こう、
生きてくれて、良かった
・女性を殴るのが性的嗜好だという、
フィクションでも存在させてはならないような
クズが真犯人、だった
・筆者が広告業界出身のせい?か、
芸能界の裏側か、のような描写は、
若干、ムナクソ感はあるけど、若干、面白い。
菊井さんのキッパリ!にもスッキリ。
てか行くなよとは思うけど。
・三条氏は、共犯にする必要あった?
ただの性的嗜好異常かつ、
知的で、気弱なクズで良いのでは。
・宮下くんもっと頑張って!、
と思うこと、多々。本当にもっと頑張って
ほしかった。
もうちょい早く小野田のディスクレシアに
気づくだろう、
もうちょい早く一課長に相談するだろう
(この一橋大学出身の、
主役級巡査にまで、
緊急時にまで、警察機構のしがらみを
守らせるのは、なんたることか)
前の日に助けに現れるだろう!
(もっと小野田さんに恨まれても良いやつ)
・わかってないままでも、
こうやって真犯人に近づいて、
事件解決するもんなの、かぁ?
・ミキサーにかけて排水すれば
死体は上がらないという理論、
現代捜査では、真実なの、か?
・女性をいためつけすぎて、低評価。
投稿元:
レビューを見る
ディスレクシア(読み書き障害)に焦点を当てた長編。コンビを組む2人の刑事の心情の動きはなかなかのもの。
ただし、前半がやや冗長であることと、場面の切り替えに慣れるまで、登場人物の立ち位置がわかりにくいのが、難点か。
投稿元:
レビューを見る
評判だったので図書館で借りました。
想像以上に面白かった。
どこかで壊れてしまった人間が保身のため人を殺めてしまう恐ろしさ。
色んな人たちの語りで構成されています。
どんな風に物語が進んでいくのか、途中からのめり込んで読みました。
投稿元:
レビューを見る
11月-16。3.5点。
読字障害を持つコメンテーター。秘書として働く助手は、謎の多いコメンテーターに疑問を。一方、主婦連続殺人が発生し。。
イヤな事件を描かせると上手い作家。今回も描写が上手い。
少しの意外性もあり、読ませる。
投稿元:
レビューを見る
読字障害を抱えつつ、そのルックスと知性で人気を博した評論家・三条。一見人当たりがよく思える彼の経歴には一部謎もあり、しばしば垣間見せる表情には普段の姿から違和感をおぼえさせるような不気味さが滲みだします。彼はいったい何者なのか。
そして、白骨化した遺体で見つかった女性と、失踪した女性。彼女たちの繋がり、そしてそこに三条との繋がりも見えるに至り、事件の形は明確になりそうなのですが。それでもはっきりした部分はなかなか見えず、何とも言えないもどかしさを感じます。どう考えたって彼が関わっているのは間違いがなさそうなのだけれど。それでもはっきりしないこの気持ち悪さは何?
「仮面」は、登場人物の各々が外部に見せている仮の姿を表すものですが。人間づきあいの上で「仮面」を被っていない人なんてほぼいないでしょうね。それでもこの「仮面」の裏にあったものの恐ろしさには、怖気が走りました。まさかそこまで……。
投稿元:
レビューを見る
アメリカ帰りで読字障害がある三条公彦と女性死体遺棄事件の関係性はあるのかどうかが大筋のあらすじ。
三条が仮面を被っているのか、はたまた他の誰かが仮面を被っているのか、登場人物全てに仮面があるのか、章ごとに各々の視点で物語が進む。
視点が変わる物語は集中して読むことに疲れてしまうことが多いが、この作品は展開が早く読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
2022.01.07. 読了。
伊岡瞬の作品と言うことで読む。描写や展開の書き方が上手いのでスルスルよめる。
楽しく読めるし、わかりやすいのだが悪い意味で読後の余韻がない。
「え?」、「あーなるほど!」みたいなのは無くて面白かったけど、、、という感じ。