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パーソナリティ
2023/12/06 22:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tatenushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
20年ほど前、00年代前半に大学の心理学の講義でタイプ別診断のような事をした覚えがあるが、この書籍を読む方がよっぽど深い理解を得られる気がする。
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自分の特性は変えられない
2021/11/15 20:40
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sklhfstyi - この投稿者のレビュー一覧を見る
生まれ持った性質は変えられない。だから自分に合った職業を選ぶべきだ。この本はあなたに合った職業はこれですとは教えてくれない。だから己で探すしかない。
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当たってる
2021/07/04 09:56
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんしんしん - この投稿者のレビュー一覧を見る
8つの要素には納得、当てはまるところあり、おすすめです。
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筆者が他書でも言及しているように、パーソナリティに関しても遺伝の影響は無視できない。不安を感じやすい脳、感じにくい脳、刺激にたいして敏感か鈍感か、、それぞれが楽観/悲観、内向的/外交的なパーソナリティを作っている、というのは説得力があった。
結論としては、自分のパーソナリティを変えるのは困難だから、自分らしくいられる環境を見つけ出せということ。これに関しては正直、そんな事言っても詮ない、、と思う。もう結婚して安定した暮らしがあるのに、自分らしく生きたいために環境を変えられる人はどれほどいるだろう。正解の環境が分かっていて、かつ、手が届くところにあるなら話は別だけれども、中々厳しい。
ただ、本書の内容はとっても面白い。
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性格を表現するには大きく分けると8要素になるのではないか、という理論の本である。
自分の子供ができるにあたり、読んでおいて良い本であった。
また性格を決める8要素は、自然科学系学問によって解説可能であるという。
(脳科学、遺伝学、進化生物学、進化心理学、ゲーム理論)
近年の理系学問領域の知見の蓄積は目覚ましく、文系学問の領域がどんどん侵食されている。
そんな事が解説された本でもある。
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【お見通し】
スピリチュアルと聞くと霊的なものを感じますが内容は全然違います。
科学の進歩(ビッグデータ・コンピュータ・AI)により脳科学、精神、遺伝の世界も解明されつつあります。人が脳内で感じるスピリチュアルな世界も成るべくして成っているだけかもしれません。
ある人が癌になった、遺伝子的に成るべくして成っただけかもしれません。
ある人が恐ろしい考えを発表した、成るべくして成っただけかもしれません。
あまりにも膨大で人の脳みそでは処理できない量のデータでもAIはできてしまいます。しかも膨大なデータであればあるほど精度はよくなります。
DNAのデータから環境影響データまで入手することができれば、どういう大人になるかもわかってしまうのです。
起業して経営者になるのか、犯罪者として刑務所で暮らすのか、医者になるのか、俳優のようなエンターテイナーとなるのか、労働者として平凡なサラリーマンとなるのか、すべてがわかってしまうのです。夢も希望もないですが・・・
ニッチな場所
自分のキャラは理解しているが、それに適したニッチな場所が見つかりません!
(探し方が足りないのか??)
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ヒトのパーソナリティは、進化の適応によって何百年もの長い歴史の中で人類が身に付けてきた(獲得してきた)、8つの要素の組み合わせで決定され、その値の高低で個性が生じるという、ビッグファイブ理論をベースとしたスピチュアル理論。パーソナリティの50%は遺伝の影響、残りは非共有環境の影響という事実。様々なデータに基づきとても説得力がある。これらを受け止めて、自分のパーソナリティに合った人生を設計することが最も大切だとの主張は納得。より幸せな人生を送るためにも、自分のパーソナリティを客観的に認識し、理解した上で、それに合った場所で意思を持って生きることの大切さを再認識した。
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ビッグ5をもとに鬱、精神疾患、教育などに焦点を当てた書。
某人の本のチョイスにかなり被ります。有名な著書ばかりだから仕方ないかもしれませんが。
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スピリチュアルと聞いて、なにか宗教的なものをイメージしていたが、そういうものではなく、無意識の領域についての知見が数多く紹介されていた。
脳科学から社会心理学など様々なエビデンスをもとに書かれていてとても勉強になった。
個人的に面白いと思った内容を備忘録として記載しておく。
・女性は男性に比べて共感力は高い一方、メンタライジングに関しては男女差は少ない
・日本人はセロトニントランスポーターが短いタイプが多く鬱になりやすい一方、繊細なため相手のニーズを察知しやすい
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ビックファイブの本を読んだ後だと理解が深まる。
科学的に突きつめると、わたしたちの価値観は身もふたもなくなるんですねー、、、
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非常に面白い。人間の性格の違いの発祥と分類について、現時点で出ている一般向けの科学的文献(特に遺伝、進化論的観点のもの中心)に解説している。
今までのこの著者の本に書いてある事項も整理し直してあるので、考え方が整理される。
弱点は、タイトル。このタイトルはいただけない。タイトルを見て、どういう内容の本なのかわからないどころか、トンデモ系の本と勘違いしかねない。改題希望。
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”スピリチュアルズ”というタイトルから何か宗教染みた事でも解説された本かと思いきや、この本の初めにかかれている通り、「わたしは何者か?」という人類最大の謎(橘玲さん曰く?)について解説された本です。
橘玲さんの他の作品より若干、心理学や社会学についてのお堅い解説もありますが、概して読み易い作品です。
巻末の方には「経済的・社会的に成功する方法」についても書かれていますので、可能な限り参考にしたいと思います。
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スピリチュアルズ「わたし」の謎 2021/6/23
2021年6月発行
橘玲氏による著作。
金融の知識に関して述べた本が多い橘玲氏は心理学系の話も時々発信している。
本書は人間の無意識に関しての研究を紹介している。
脳や進化に関しての理解が深まる書籍である。
遺伝が全てではない。しかし遺伝の影響を配慮しながら、友人環境の良い場所で子育てをするというのがすぐに出来そうな行動かなと感じた。
印象に残った部分
「自分さがし」というのは、突き詰めて考えるなら、自分のキャラ(パーソナリティ)とそれに合った物語を創造することだ。おそらくは、人生にそれ以外の意味はないのだろう。
驚異的なテクノロジーの進歩を背景に、将来的には、人間や社会に関する学問分野はすべて進化論に収斂していくはずだし、事実、心理学、社会学から政治学や経済学(あるいは哲学、宗教学)に至るまで、人文科学系の学問は脳科学や遺伝学、進化生物学、進化心理学、ゲーム理論などの自然科学に侵食され吸収されつつある。日本の「文系知識人」の多くはいまだにこのことに気づいていないようなので、あえて指摘しておく。
自分を知ることが大事なのは、結局、自分が持っているもので何とかやっていくしかないからだ。
大衆の人気を得るには、大衆の理解できるものでなければならない。だとすれば高すぎる知能は、逆に成功への足枷になるのかもしれない。
その上で最も大事な事は、自分のパーソナリティに合った人生を設計することだ。
現実の自分と全く異なるパーソナリティで成功を求めていても、あなたのスピリチュアルは全くの別人なのだから、いずれ破綻は免れないだろう。それよりも今の自分のパーソナリティを理解し受け入れた上で、現実的なステップの向こうに成功を見据えた方がずっとうまくいくはずだ。
内向的なパーソナリティの人が営業部門に配属され、成績を上げるために外向的な性格に変わろうと努力するのは無意味だ。専門職のように内向的でも成功できる職業はたくさんあるのだから、無駄なことに貴重な時間を費やすことなく、さっさと辞表を出して自分が得意な仕事に移った方がいい(外向的なパーソナリティの人が、経理のような内向的な仕事を求められた時も同じだ)
行動遺伝学の知見によれば、知能の遺伝率は成長と共に上昇し、思春期を過ぎると70%超になる。パーソナリティの遺伝率は平均して5割程度だが、残りの半分は非共有環境で、これは友達関係などの偶然に大きく左右される。そして、子育ての努力はパーソナリティ形成にほとんど影響を与えない。
ますます高度化する知識社会で「成功するパーソナリティ」として要求されているのは次の3つだ。
高い知能+高い堅実性+低い神経症傾向(精神的安定性)
これに「高い外向性」と「魅力的な外見」が加わると、政治家として一国のトップに立ったり、グローバル企業のCEOとして活躍できるかもしれない。
同類婚がなぜ多くなるのかは2つの要因があるだろう。ひとつは出会いの機会で、高校中退の若者と大学院で博士号を取���した若者が偶然出会って恋に落ちることは、漫画やラノベならともかく現実にはあまりないだろう。
もうひとつは経験への開放性と同じで、知的水準が似ている相手と一緒にいる方が楽しいからだ。一夜の逢瀬や火遊びならともかく、ひとつ屋根の下に暮らし子供を育てるなら、同じような教育経験を持ち、自分が興味を持つ話題で会話ができる相手を選ぼうと思うだろう。
学生の自尊心が高くなると成績が下がるという証拠が次々と見つかっている。
なぜこんなことになるかは「自尊心は原因ではなく結果だ」と考えれば理解できる。
50m走で最下位だった子供に1位のトロフィーを渡しても足が速くなるわけではない。
「ほめて伸ばす」という教育方針のバカバカしさはこれに似ている。
高い自尊心は、自尊心が低いのと同様に問題なのだ。
子育て(共有環境)ではなく、それぞれの地域の友達関係(非共有環境)が子供の将来に決定的な影響を及ぼしたのだ。
「何もかも生まれた時に決まっている」という遺伝決定論は誤りだが、その一方で「子育てで全てが決まる」という極端な環境決定論が残酷な「差別」を生み出しているのだ。
知能については年齢とともに遺伝率が上がり、思春期を過ぎると70%を超えることがわかっている。音楽やスポーツの能力も遺伝率が80%近くなる。性格や才能、認知能力から精神疾患に至るまで、人生の全ての領域に遺伝が関わり、その影響は一般に思われているよりもかなり大きい。
なぜ「公正」がそれほど重要なのか?それはきちんとしたルール(道徳)が決められていて全ての人がそれを順守する「公正な世界」が「予測可能」だからだ。逆に言うと、世界が公正で無くなってしまうと「予測可能性」も失われてしまう。「何が起きるか分からない」「誰に何をされるか分からない」という状況は、ものすごく恐ろしいに違いない。
日本でも「女の子の方が男の子より優秀」と当たり前のように言われるが、男女の知能に(平均としては)差はない。(男は論理・数学能力に優れ女は言語的知能が高いとか、知能のばらつきは女より男の方が大きいという研究はある)だとすればこれは、堅実性パーソナリティの性差が影響しているのではないだろうか。女の子の堅実性は平均付近に集まるのに対し、男の子は堅実性が高い方にも低い方にもばらついている。その結果、堅実性が低い男子生徒が学校教育から脱落しはじめていると考えればこうした現象に説明がつく。
人間の遺伝子バージョンは、どちらかというとボノボに近いらしい。
人の脳はフィクションと現実を見分けることが不得意で、夢の実現を強く願うと、脳はすでに望みのものを手に入れたと勘違いして、努力する代わりにリラックスしてしまうからのようだ。
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タイトルからは、宗教あるいはオカルト的な本かと思ってしまうが、心理学の本。新聞の書評を読んで興味をもち読んでみた。
ひとは8つのパーソナリティーが高いか低いか、その組み合わせで説明できるとする。
で、最終的には、自分のパーソナリティーに合った生き方をしろと結論づける。
ちなみに、最後に自分のパーソナリティを調べるための簡単なテストがあるが、私は、堅実で、協調性があって、安定しているが、経験の開放性(新奇なアイデア)や外交性はプラスでもマイナスでもない、というものでした。だいたい思っていた通りで、会社でデスクワークを定年までコツコツやってきたのを表している感じ。
パーソナリティにあった仕事だったんだなと思う。
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私は何者で謎このように考え行動するのかを解き明かす。本書のベースにあるのは進化論。人間の思考や行動が脳によって左右されるのだから、生存のために人間が行動するようになったと考えるのは合理的だ。人間のパーソナリティーを構成する要素を書いているが、男女の性差について書かれた部分が興味深い。