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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/07/16
- 出版社: 作品社
- サイズ:20cm/257p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86182-856-0
紙の本
聖徳太子と蘇我入鹿
著者 海音寺 潮五郎 (著)
聖徳太子の究極の目的は、旧来の社会組織を解体して、日本を新しく誕生させるにあった。これは蘇我馬子をはじめ全豪族の権益の根本的否定である−。全集未収録長篇小説「聖徳太子」に...
聖徳太子と蘇我入鹿
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商品説明
聖徳太子の究極の目的は、旧来の社会組織を解体して、日本を新しく誕生させるにあった。これは蘇我馬子をはじめ全豪族の権益の根本的否定である−。全集未収録長篇小説「聖徳太子」に、悪人列伝シリーズの「蘇我入鹿」を併録。【「TRC MARC」の商品解説】
稀代の歴史小説作家の遺作となった全集未収録長篇小説『聖徳太子』に、“悪人列伝”シリーズの劈頭を飾る「蘇我入鹿」を併録。海音寺古代史のオリジナル編集版。
聖徳太子千四百年遠忌記念出版!
聖徳太子の究極の目的は、くりかえし書いて来た通り、旧来の社会組織を解体して、日本を新しく誕生させるにあった。
これは蘇我馬子をはじめ全豪族の権益の根本的否定である。彼らがもし太子のこの心を知れば、全力をあげて抵抗するに相違なかった。太子にはこれがわかっているから、胸中深く秘めて、決して他に見せず、馬子をふくむ豪族らには、
「日本を中国のような開明の域に進めるためには、これは必要なのだ」
とだけ説明して同意させ、しくしくと布石をつづけた。冠位十二階の制定もそれ、十七条憲法もそれ、遣隋使の派遣もそれ、留学生、留学僧の派遣もそれ。
仏法を興隆するためにみずからしきりに寺を建てたばかりか、豪族らにも建てることを奨励したのも、この目的のためもあったとしか思われない。(本書「日出づる国」より)【商品解説】
目次
- 「聖徳太子」
- 聖徳太子誕生/仏と神/野心と欲情/天下大乱/殺し屋・東漢ノ駒/神かくし/摂政太子/日出づる国
- 「蘇我入鹿」
収録作品一覧
聖徳太子 | 5−208 | |
---|---|---|
蘇我入鹿 | 209−257 |
著者紹介
海音寺 潮五郎
- 略歴
- 〈海音寺潮五郎〉1901〜77年。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業。作家。「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。ほかの著書に「天と地と」など。
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