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紙の本
あやかし長屋 嫁は猫又 (講談社文庫)
著者 神楽坂 淳 (著)
猫又のたまは、岡っ引きの平次のところに押しかけ、両国橋近くの長屋にいっしょに住んでいる。そんな2人を町奉行が訪ねてくる。最近、盗賊と妖怪が手を組んでいるので、平次とたまに...
あやかし長屋 嫁は猫又 (講談社文庫)
あやかし長屋 嫁は猫又
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商品説明
猫又のたまは、岡っ引きの平次のところに押しかけ、両国橋近くの長屋にいっしょに住んでいる。そんな2人を町奉行が訪ねてくる。最近、盗賊と妖怪が手を組んでいるので、平次とたまに賊を取り締まってほしいという要請で…。【「TRC MARC」の商品解説】
たまは猫又。尻尾の先が二つに分かれたネコの妖怪である。岡っ引きの平次のところに押しかけ、妖怪に取りつかれて廃屋となった両国橋近くの長屋にいっしょに住んでいる。だから近所づきあいは、雪女のお雪などの妖怪とばかり。平次は人間にはモテないが妖怪ウケはいいので、それで満足している。そんな折、町奉行の榊原が平次のもとを訪ねてくる。最近江戸で、人間の盗賊と妖怪が手を組んでいるので、平次も妖怪といっしょに賊を取り締まってほしいという要請だった。見返りは長屋を正式に貸し与えることと、役所として二人を夫婦と認めることだった。破格の条件にたまは飛びつき、平次は押し倒される形で賊退治へ……。【商品解説】
収録作品一覧
妖怪と鼠小僧 | 7−133 | |
---|---|---|
掬摸とかまいたち | 134−216 | |
エピローグ | 217−225 |
著者紹介
神楽坂 淳
- 略歴
- 1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には夫婦同心の捕り物で人気を博した『うちの旦那が甘ちゃんで』ほか『大正野球娘。』『三国志1~5』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『帰蝶さまがヤバい』 などがある。
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書店員レビュー
妖怪と人間が織りなす江戸の物語
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
猫の妖怪・猫又のたま。猫の姿にも人間の娘にも化けられる。
匂いで人間の感情を読みとれるたまは犯罪の芽となる嘘や悪だくみも見つけてしまう。大好きな岡っ引きの平次のために日々情報収集を欠かさない。
江戸で盗賊と妖怪が手を組んだ事件が起こる。妖怪には妖怪を。町奉行直々に盗賊の取り締まりを要請されたたまは仲間の妖怪たちと作戦を練ることに。
人間と妖怪の間には壁がある。登場する妖怪たちは人間社会に馴染んで和気あいあいなやりとりをしているのでうっかりしてしまうが、ふいにおそろしいほどの情の深さや憐れみのなさ、人間には到底理解できない妖怪らしさを見せつけられる。だからこそ妖怪が絡む事件には妖怪の手が必要。たまたち妖怪のはたらきは見逃せない。
さてたまが大好きな岡っ引きの平次。岡っ引きといえば乱暴で強請りたかりで稼ぐ者がほとんどな中、強請りもせず穏やかな性分でなかなか稼げない。人間の女にはもてないから自分が平次の女になってやっている、という気持ちのたま。好物のうなぎの匂いに平次と一緒に食べようと思い、贈ってもらった簪を一生大切にしようと思う。平次の気持ちに一喜一憂、とにかくかわいらしい。読めば読むほどたまがんばれという気持ちになってしまう。
応える平次のやさしさもほほえましい。たまたちが暮らす妖怪しか住んでいないあやかし長屋の住人たちの活躍も楽しく読める妖怪捕物帖。