電子書籍
考えて、考えて、考える
2021/09/13 09:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年になって何冊かの藤井総太にかんする本を読んだ。谷川浩司や観戦記者等の他人が
書いた藤井総太本であるが、この本は、趣が異なり、藤井総太の対談本だ。しかも、対談相手が丹羽宇一郎氏だ。丹羽氏は、伊藤忠商事の元社長であり、バブルの負の遺産を一括処理し、翌年度には伊藤忠を最高益に導いた名経営者で、民間初の中国大使となった経済界の重鎮である。老婆心ながら藤井と丹羽氏と話が噛み合うか本を読む前は心配したが、全くの杞憂であった。活字になる際に若干の修正や校閲があったかもしれないが、面談当時は18歳の青年と82歳の経済界の超大物が見事な会話のキャッチボールをしており、心配が全くの杞憂となった。会話のキャッチボールの一例を挙げる。丹羽氏が経営者として長年、務めた中で考えた『トップの条件』が3つあると話題を提供する。丹羽氏が指摘するその条件とは『負けず嫌い,反骨心』,『忘れる力』,『孤独の力』である。その条件を受け、若干18歳の藤井は将棋指しの観点から、藤井なりの見解を披露する。高校を中退した藤井であるが彼の頭の良さと社会的IQの高さを再確認した。同じ愛知県出身で名古屋大学繋がりの両名で3年前から交流があるが、この会話を聞いていて、丹羽氏が藤井を歳の離れた最も若い友人と言うのも頷ける。
紙の本
興味深い
2022/05/06 11:06
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一流の経営者と一流の棋士の対談で、興味深く読むことができました。二人の年齢差を超えて、素晴らしかったです。
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夏の発売直後に購入したけど、当時は自分の中で将棋ネタが飽和状態で寝かせていた本。現在鬼強ばく進中の藤井三冠の思考に触れてみたくなり手に取った。当たり前だけど、聡明ですわ。そして丹羽さんが自分の知見を惜しみなく藤井三冠に受け渡しているのを感じ、それを藤井さんが素直に受けとるキャッチボール感が良い。今後どのような棋士になりどんな人生を歩んでいくのか楽しみである。強くなりすぎて、日本将棋界が窮屈に感じてしまうのではないかと思ったりもするが、自由に羽ばたいてほしいと老婆心を抱いてしまうのだった。
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藤井聡太さんと伊藤忠名誉理事の丹羽宇一郎さんの対談本。お二人とも愛知出身で以前から親交があったとのこと。
将棋の話からコロナ後の社会の話まで幅広く離されていた。
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自ら考えて考え抜いている人達の対談は面白い。
将棋のことはよく知らないが凄を感じた。
藤井聡太棋士のプロとしての目標に対する意識が相対的ではなく、絶対的として捉えているのは、なるほどな〜と。
そして過去に拘らず、次の一手に集中し続ける姿勢というのは本当にかっこいい。
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藤井くんの言語化能力の高さが垣間見られる。
また、将棋に費やす時間が、藤井くんの強さを支えているのだと思った。
勝ち続けることによって、より強く逞しくなれる。
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藤井聡太は自身のイメージを研究者7,勝負師2、芸術家1と語っている。最善手に近づくほど勝利に近づくので研究が大事。不利になると、初めて勝負師としての考え方が必要になるとのこと。面白いなと思いました。
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歳の差...60歳以上の友人とのこと...
藤井相太氏の自然体がすごいと思う。
19歳にして人として独立していると感じる。
よって...
歳の差があっても対等に話せる。
どちらかというと
藤井相太氏の方が 落ち着いてる..?かも...という印象。
将棋の世界という自分の力だけでの勝負の世界、学校や社会の上下関係がなく完全なフラットな世界に生きてるように感じられた。会話も年上、目上に対する敬語なんだけど...
人として完全に独立しちゃってる感じ(うまく書けないけど)そんなところが会話(文章)から読み取れて
すごいなぁ〜 と思ったり...
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【考えて、考えて、考える】
ビジネスマンなら誰もが知る丹羽宇一郎氏と将棋界の革命児藤井聡太さんの対談形式の著書です。
二人は数年前からお付き合いが始まったそうです。
丹羽さんは藤井聡太さんを最も年の離れた友人と呼んでおられるそうですが、二人の対談からはその年齢差を感じさせないだけのお互いの考えが記されています。
私が共感したのは第3章『学びの本質』、どのように環境から、どのように見識を深めているか、について記されているくだりです。
遊びの中で集中力を高めたこと、大人の背中を見てきたこと、家庭内の会話が心の強さを育んできたこと、新聞で世界の動きを知ったこと、などですが、中学生で棋士となってテレビでも話していることがニュースなどで取り上げられましたが、その語彙力向上に役立ったこととして、紙の辞書を使って調べたついでに寄り道したこと(周りに書いてあることも読む)を習慣にしてきたことと仰っていますが、やはり今の世の中、ネットで必要なことだけを調べるだけでなく、それを調べたことがきっかけで他の知識も身につくことをやってきたからなんだなと考えさせられました。
それにしてもこの二人の対談、おじいちゃんと孫くらいの年齢差がありますが、それを感じさせない二人の今に順応していることに感動しました。
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この本を手に取る人のほとんどは、藤井聡太さんに興味があったことが読むきっかけになると思います。
偉人が偉人と対談した本は、お互いが尊敬しあっていること、仲が良いことも必要かもしれませんが、実際は、そこで「なかなか聞けないこと」がどれだけ話されているかが読む価値を決めると思います。
年配の偉人さんは、えてして話の中に自分のエピソードを入れて話がちなところがあるように思います。そして、そちらの方に新たな興味のある読者は、とても少ないはず。
かつて羽生さんが世に出たとき、さまざまな方がこうした対談をしていたと思いますが、コンピュータで棋譜を管理していることに感嘆しながら、実際はその意味を分かっていた人は少なかったと思います。
残念ながら、Z世代の偉人に、その上の世代がZ世代の特徴を語っているところなどは、違和感を感じずにはいられません。もっと、聞き出せることがあるだろうに、と残念に感じます。
藤井さんの偉大さは、だれがどんな話をしても際立つことでしょう。それが藤井さんのお祖母様が与えたきっかけから始まったことが、この本の一番の発見だったように思います。
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伊藤忠社長や、中国友好協会長を務めた丹羽さんと、棋士藤井くんの対談。丹羽さんが先導で色々喋っていくが、藤井くんはその言葉を否定しないし、あんまり断定することもなかった。すごく歳が離れているのに対話が続いてすごいと思った。
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対談する二人は数年来交流を続けているということだが、藤井さんの頭に巡る様々なことを、丹羽さんがこれまでの経験や知識の蓄積から集約した形で伝達してくれるということが大きいのではと思う。
(穿った見方をすればある意味自分の考えを当てはめにいっっているとも見られなくはないが)
ただし、様々な分野への興味関心や能力というものがなければそのような方々と実際に交流する機会というのもなかなかないはずなので、やはりそれらを継続できる藤井さんのすごみを感じた。
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瀬戸市の隣に住み、瀬戸市でずっと働いていた私。
瀬戸市の誇りだった藤井くんがすっかり全国区になって嬉しい。
本書の内容のうち、藤井くんの言葉は地元では何度も紹介されてきたことが多く、目新しかったのは小学校低学年の頃は学校の図書室でゾロリシリーズを借りて読んでいたということ(笑)
個人的には、丹羽さんの言葉が胸に響きました。
藤井くんの集中力は生まれつきなんだろうなあ。
ピークは20代後半だと言っているけれど、できるだけ長く活躍してほしいです。
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プロ棋士の藤井聡太氏と伊藤忠商事の名誉理事である丹羽宇一郎氏の2人が藤井プロの将棋の話を中心とした対談をまとめた一冊。
プロ棋士になるまでの道のりや将棋の世界のことなどを藤井プロと丹羽氏の対談から知ることができました。
幼少期は負けず嫌いであったことや普段から将棋の研究を怠らないことが多くの史上最年少記録を更新する藤井プロの原動力になっていると感じました。
そして、プロになってからの将棋の向き合い方や自信が得意とする詰将棋と対人の対局との違いや強くなるためのAIの使い方や他の棋士とのエピソードなども知ることができました。
将棋のことだけでなくプロになってからの心境の変化や食事や読書などプライベートから趣味まで様々な藤井プロのことが深掘りされていて人間性も深く知ることができました。
また学生生活のことや得意教科などの話もあり棋士としてではなく学生と棋士の両立の大変さや将棋と学問のつながりなども知ることができました。
史上最年少でプロとなり注目を集め将棋人気の中心として挙げられる藤井プロの人となりや将棋に対する姿勢を本書で存分に知ることができました。
本書を読んで将棋の魅力を感じるだけでなく世界的にも人気が高まって欲しいとも感じた一冊でした。
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伊藤忠の丹波さんと藤井聡太くんとの対談。
対談形式の本はあまり好きではないが、興味深く読めた。
藤井聡太くんが天才と言われる所以、考え方、これまでの生活環境を知りたくて読んだが勉強になった。
・家庭の雰囲気が良かった(難しい遊びに付き合う相手になる親がいる、話を聞くなど)
・キュボロ、
・5才から興味を持った将棋では家で遊びの範疇を越えると習いに行かせていた。
・他の習い事もしていたが、途中で中断。
・幼少期から、棋譜などをノートに書き留めていた。
・趣味は詰将棋
・親は文系、聡太くんは理系
彼のように早期に自立した天才を育てるには、親が口出しをしすぎず、自由にさせて見守る育児が大切なのかなと感じた。
モンテッソーリはたまたまとのことで。