紙の本
感情を分析するキッカケに
2023/02/11 12:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごーいち - この投稿者のレビュー一覧を見る
感情について、探究し、向き合っていく一冊。 無意識なものを含めて、自分の感情を素直に受け入れる。感情を細かく知ることで、認知しやすくなる。出来事について、振り返ることは、あっても感情を振り返ることは無かった。感情が高まった部分を注目するのではなく、「波」として捉えるのは興味深い。 一つ一つの感情を深掘りしていくことで、自分がわかる。 「全ての感情に意味がある」感情への向き合い方が変わる。
投稿元:
レビューを見る
サディのVoicyリスナーとしては待望の一冊。「ネガティブな感情を持つことに罪悪感を抱く必要はない」という部分に救われた。対談部分もサディのフォロワーとして興味深く読んだ。サディと羽賀さんの関係性も面白い。サディがマンガや小説の編集者として感情と物語を紐づけて語っている部分は毎度勉強になる。石川善樹さんのコラムにも唸った。箸休め的に挿入される羽賀さんの漫画も楽しい。
投稿元:
レビューを見る
「感情」の見方が変わる本。以下、感想など。
たくさんの種類の感情を味わえれば、人生は豊かになるのかもしれない。感情には「喜び」「悲しみ」「怒り」などなど様々な感情があるが、私たちは日々それらを正確に認知できていない。例えば、今感じている感情は「悲しみ」なのか「怒り」なのか。「怒り」であればそれは単純な「怒り」なのか、それとも「期待が含まれた怒り」なのか。このように、感情の認知及び、解像度が高まれば、自分の行動や選択の幅が広まるかもしれない。しかし、例えば「最悪」といった解像度の低い感情のみで処理してしまうと、その後の行動に歪みが生じてしまう。
また、「あなたの感情は、あなただけのもの」であり、「相手によって引き起こされたもの」では決してない。相手はきっかけに過ぎず、感情は自分だけのものである。
投稿元:
レビューを見る
いつもそこにあるのに、見ることも聞くことも嗅ぐことも味わうことも触ることもできないもの。うまく理解できなくてどういうものか言い表せないもの。自分が自分でいるために大切で、まさしくそれがあること自体が自分を表しているもの。それなのにあまりそれについて考えたり誰かと話し合ったりしないもの。結局なんとなくなあなあに扱ってしまい、そのままにしてあるもの。
感情。
こんなに身近なのにこんなに遠い。
そんな感情に迫る本です。
怒り、不安、悲しみなど一つの感情にフォーカスしてその理解を深めたりマネジメントする方法を書いた本はたくさんありますが、本書のように感情全体について書かれた本はあまりなかったように思います。
宗教、哲学、心理学などの難しい言葉を使った本では、なんとなく深いことがわかったようになるけど自分ごととして考えにくく、うまくバランスがとりにくくなるテーマでもありますが、本書は著者もまさに感情に悩んでいる一人の当事者の立場にいて、自分が学んでいったり考えたりしてきた足跡として難しい言葉を使用しないで語っているところが親近感がわきます。
なにも考えないで読んでても「ヘぇ〜」、「確かにねぇ」、「そういうこともあるなぁ」とか思いながらサクサク読みすすめられます。
が、そういう読み方はしないほうがいいでしょう。
ここに書いてあることは、鵜呑みにするのではなく、あくまで自分の感情とよりよく向き合うための手段としての文章として読む必要があります。
感情の分類的な図表がでてきます。非常に整理されていて、なんとなくそれをみれば自分の感情もそこに綺麗に収まりそうに思いますが、自分の感情をそんなに綺麗にコンパクトに整理して終わらせないで下さい。
ゆっくり読んで、ときおり本を閉じて、ぼ〜としてください。
5分前の感情や昨日の夜の感情、昔の恋を思い出してみてください。
その時の感情に手触りや匂いや味を当てはめてみてください。
感情を擬人化して何人かでフリートークさせてみたり、みんなを連れて遊園地に行ったり一つのプロジェクトをやらせてみたりして、みんなのやりとりを物陰からこっそりみていてください。
きっと感情についての理解が深まると思います。
感情にいい感じで脳をジャックさせてあげるのが大事、感情がそもそも脳の主である、とか思っちゃうかもしれないね。
投稿元:
レビューを見る
flier要約
https://www.flierinc.com/summary/2928
====
感情と脳を切り離すことは出来ない。
私も同様意見。
私の決断やその後の行動も感情でしかないから。
仕事で「嫌だなぁ〜」と思うことも多々ある。
それで行動しないかと言ったらそうではない。
「なぜ嫌だと感じるのか?」「楽しみな仕事とそうでない仕事の違いは何か?」を普段からよく考える。
私の場合、やり方が分からない抽象的で答えのない仕事は「どうやれば良いか分からないから」嫌だなぁ〜と感じる。
そんな時は、「困難は分割せよ」にならない、どこなら分かりそうか、と小さく分解することで少しずつ前に進めるようにする。
そうすると「どうやれば良いか分かる」から楽しいと言う感情になる。
とすると…
感情が最初ではなく、行動→感情になるのか。
(いややっぱり、感情→行動→(別の)感情の順番か)
では脳はどこに出てくる?という問いが湧く。
脳はその感情を感じるための機能と仮定するのであれば、
(感情)→行動→(別の)感情→認知(その後の需要→選択※ここを脳がやってる)
そしてまた行動〜となる、と繋がる‼︎
と言うことは、ネガティブ感情(これも抽象度高いけど)の場合でも行動すれば変わる、と言うことか‼︎
と何となく納得‼︎
#脳 #行動 #感情
投稿元:
レビューを見る
感情は事象に遅れてやって来る。怒りは期待の裏切りと捉えて、それを逆手にとり、自分にできることとして相手に「期待しているよ」と伝えると、人間関係が好転する。感情の認知、受容、選択の3ステップは、問題の把握、検討、判断の3ステップに似ている。
投稿元:
レビューを見る
日々の生活の中で、私たちは自分や他者の感情に振り回されがちだが、そうした感情を客観的に理解することはとても難しい。特にネガティブな感情ほど、他者への期待や外部環境に対してその原因を求めてしまう。
本書の前半では、そうした感情の理解を助ける実践的な補助線がいくつか引かれている。その中心であるプルチックの「感情の輪」は、自分の感情を客観的に認識するのに役立つし、8つの基本感情(喜び/信頼/恐れ/驚き/悲しみ/嫌悪/怒り/期待)とそれらの組み合わせによる混合感情を俯瞰すると、有り体に言えば「こんなに沢山の感情があったのか」と驚いてしまう。これらの感情を【認知】し、【受容】 し、行動を【選択】 する3つのステップは実践的な提案だ。
各感情に対する原因を説明した以下引用も、その感情を抱いた状況を敷衍するのに役立ちそうだった。
不安……「わからないこと」に対して注意が向く
恐怖……「手に負えないもの」に注意が向く
悲しみ……「無いこと」に注意が向く
怒り……「大切なものがおびやかされること」に注意が向く
喜び……「獲得したこと」に注意が向く
安らぎ……「満たされていること」に注意が向く
※参考:鈴木伸一(2016)不安症をどのように凌ぐか 不安の医学 第 23 回都民講演
投稿元:
レビューを見る
感情についての本を読む機会は少なく機知に富む
脳と感情どちらが先かといえば身体的には脳や過去からくる潜在意識だと思う
この本では(意識、記憶、思考)→感情→ 思考 を構築の流れとすれば感情を最初としているのではなく感情にフォーカスし描き始めているので感情が先に来ている
感情を味わう=人生を味わうこと ポジティブ感情もネガティブ感情も人生を十分味わってると考えればどんな感情もメタ認知できる
感情は意識しないと行動以上に認識できない
感情を認知し ありのまま受容し どうするか選択する
しっかり認知して 受容することで前向きなメタ認知し
思考、行動へ移す
妬み、恥、怒り: 妬み、恥はすべてが、怒りはほぼ全てが他人があっての感情 他人に意識向けなければ存在しない まずは認知し受容し 他人に意識抜ける必要があるか思考しリフレイミングし選択する
感情は一旦受容し長く持たない 素早く手放す
投稿元:
レビューを見る
「では」「とは」の話が興味深かった。感情を手放すこと、許すこと。はっとさせられるものがあった。
自分の感情について、よく観察する時間が増えたように思う。
投稿元:
レビューを見る
感情にも、「良いor悪い」は無い。
嫌な感情も見ないようにすると、手放せなくなる。
まずは、「認知、受容」しなければ、手放せない。
(手放して、「在った」事がわかる。の挿絵がとても分かりやすい。)
感情的に伝える事と、感情を伝えることの違いについても、とても興味深かった。これは、日常で使える✍️
幸せとは、「する」を、手放した状態なのでは無いか。
well doingではなく、well being
「する」を手放すと、因果関係を意識しなくなり、過去と未来を妄想しなくなり、今に集中できて、幸せな状態になる。
投稿元:
レビューを見る
漫然としているが、そこが感情の波とリンクするようで考えを刺激される。
p224 「自分の役割」から生まれる「安心」については、「自由と引き換え」〜
そうなのだが、自分が現在、新しいキャリアとコミュニティを求めて動いているのは、今後子供が巣立って「役割」が減ることがわかっているから。
ここは自尊心の大きさが関わってくるのかもしれないが、人間が3〜4つのコミュニティに属している状態が一番安定するというのが本当なら、「役割」と安心は社会的動物として切っては切れないということ。
投稿元:
レビューを見る
感情をテーマにした対談はとても興味深い。恥とは?怒りとは?悲しみとは?わかっているつもりで実は全然わかっていなかった感情の本質に気づかされる内容でした。
投稿元:
レビューを見る
感情について佐渡島さん他たちの考察を一冊の本にしたもの。
テーマが面白いです。
というか、感情についてそんなに深く考えたことなんて全然ありませんでした。
(だから、EQが低いのか!?大きなお世話だわ。)
※EQ こころの知能指数
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4062562928#comment
まず、感情が網羅的?に一覧になっています。
こんなに色々な感情があるのか、という気持ちになります。
そして、各感情ごとに3人の著者が対談しているのも中々面白い。
例えば、何か気に入らないことが起こっって、「怒り」の感情がわいたとき。
それは、「怒り」なのか?「イライラ」なのか?
そんな細かいこと、考えたことがない人が
ほとんどではないかと思います。
自分の感情を振り返る際に、参考にしてみてはいかがでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
自分の感情に目を向けることを趣旨とした心理学の一冊です。
したことの記憶はある程度鮮明に残りますが、その時何を感じていたかは思い出すことが困難です。
感情に対して人間は鈍感であることを前提に解説が始まります。
感情について掘り下げていくと同時に、上手く付き合っていく方法も見えてきます。
後半は本書に関わった方々の対談です。
投稿元:
レビューを見る
「俺らが会話している事をそのまま本にしたら、売れるんじゃね?」という感じの対談が後半にあり、下の名前で呼び合いながらラフに話す雰囲気は、まあ許せる範囲ながら、中身がどうだか。
前半のロバート・プルチック博士による感情の輪の解説や、そこで分類された感情の複合表現。そして、それを漫画で表す事の発想と難しさについては面白い話だなと思った。理解力とは、読解力と共感性、それに加えて観察力が重要。観察し、感情を見抜く。次に、その感情を文章や絵で表現する力。言葉にできない自らの感情を識別し、相手に伝えるとか、相手の感情を斟酌して適切な反応をするとか、つまり、観察、洞察と表現力が重要。
漫画の表情、表現で読者に感情を伝えるのは、難易度の技巧なんだと改めて感じた。