電子書籍
大人にもお勧め
2022/01/28 21:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はらみ79 - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い人向けに書かれていますが、大人にも勿論お勧めです。
「世の中には、自分で自分の事情を聞くという工程なしに、相手の事情を汲むべきという空気がある」
この一言の言語化だけで、読む値打ちがありました。
子供にも読ませたいです
紙の本
なぜ親はうるさいのか
2022/08/20 22:53
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投稿者:まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
田房さんの本、どれも凄くすきなのですが、子育て中の自分にとって本当にいい本に出会えたなと思いました!大人こそ読む本だと思います。
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親子関係に悩んでいる自分にぴったりの本。
年末にカウンセリングを受けて、母娘関係が他の人間関係に出て疲れやすいと話された。人と関わる時のヒントになった本でした。
ただ、人によっては嫌なことを思い出すきっかけになるので、気持ちの準備が必要かも…
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「自分の事情を自分で聞く」をわたしもついこないだまでは全然できなかったから、全部のコマが自分のことのように腑に落ちた。ここに書いてある過程を踏んでわたしも親関係の解毒がずいぶん進んだので、進行形で苦しい人にも本当に読んでほしい。育児がしんどい人の助けにもなると思う。
子どもだった自分も、いま親の自分も、どちらも癒された。
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自分も母親も自覚ないままに母親に苦しめられていた著者がマンガで立ち向かい方を紹介している。「なぜ親はうるさいのか」ってひと昔前だったら冗談みたいな回答でもよかった気がするけど、「親ガチャ」なんて言葉が出てきて日本全体が低調ってこともあって悲惨な話がすぐそばにある感じがする。それにいまは親になりきれてないくせに親やってる親も多いし。
自分も、親ではないけどたとえば理不尽な教師の振る舞いとかに巻き込まれたことはあったなあ。自分が大人になれば何て大人って不完全なんだろうってわかるけど、巻き込まれていた頃は、教師は正しいと思っちゃってたもんね。それが親となると比べものにならないくらい大変だと思う。
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漫画なのであっという間に読めます。
親との関係に悩んでる人はヒントになるかも。
なかなか子どもの時代の気持ちが辛そうで
読んでて少し苦しくなりました。
親となったので、うるさくならない参考になれば良いなと読みました。
この本の最後に、次に読むおすすめの本も紹介されてるところが、
親との関係の悩みをさらに解決や緩和に導く手助けになってるようで心強く感じました。
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〈親との関係に悩むあなたへ〉
子どもの頃から母親から苦しまされていた筆者が、大人になり、母親になり、子供の頃の自分の気持ちや母親の気持ちを分析し、「親と子の関係」を書いた一冊。全編漫画書き下ろしです。
親はうるさい。
本書でも最初に色々な親のうるさ型を示します。
「早くしなさい」系うるさい、ねちねちうるさい、爆音系うるさい、すぐねかしてきてうるさい、アドバイスうるさい
それに子どもが反応すると親はこう返すとも言っています。
あなたのため返し、お父さん巻き込み返し、極端返し、ひやかし返し、割り込み返し、急に弱り返し
そのような親の姿を見て、子どもは何も言い返せなくなってしまいます。
本書の第1章は、子供の頃の筆者が母親からどのような「うるささ」を受けてきてかが描かれています。読んでいると筆者が置かれていた状況が厳しく、読んでいて辛くなるところがあります。
筆者の体験を「分かる」と思う人もいれば「私の家はそれほどでもない(からそれほど辛くないのかもしれない)」と思う人もいるかもしれません。後者の人は筆者と自分の体験を比較して、辛くないと思っているのでしょう。けれど、本書の中でこういう考え方が示されています。
"「つらい」は人と比べなくていい"
"自分がつらいなら「つらい」でいい"
"親のことがイヤならイヤでいい"(p.43)
筆者の辛さと比較した人は、ぜひ自分自身がどう感じているかを大事にしてほしいと思います。
第2章では、大人になった筆者が、子どもの頃の自分は母親にどうしてほしかったのかを振り返ります。そこで、筆者は自分自身の事情を聞くということをします。
第3章では、子を産み母親になった筆者が、うるさかった母親の気持ちを分析します。自身の幼少期からの経験から「子の気持ちに耳を傾けるぞ」と決心していた筆者にも、子どもの気持ちに寄り添えない現実に直面します。
筆者は世の中を2つの面に分けて考えてみます。
人間がみんなで生きていくためのシステムや社会通念によって決まりごとだらけの「A面」
自然の摂理や生理現象など揺るぎなく逆らえない「B面」
の2つです。
そして、「B面」の塊である子に「A面」の意見を渡し伝える係が親にはあると気づきます。例えば、おもちゃで遊びたいために友達が遊んでいるおもちゃを取ってしまった子に「いきなり取ってはいけない」と教える親のように。
筆者はこの気付きから、筆者の母親が「A面」からの力が強くて、うるさくかったのではないかと分析します。例えば、屈託なくしゃべる子どもの筆者に対して、「相手の気分を悪くするようなことは言ってはいけない」というA面の気持ちが強くなっていたでのはないかと推測します。
第4章では、うるさい親との関わり方を示します。
筆者は距離をとっていた母親と、悩みつつも改めて会うことを決心します。母親からはあれこれと言われますが、対等に返答することで母親は納得し、両者は対話ができるようになります。
その後に、実際に今を生きる十代にむけて、親との付��合い方や自分の気持ちへの向き合い方を提案します。
本書の良いところは、筆者が極端な結論に至っていないところです。
「母親はひどい親だった。毒親だ」と断罪するわけでもなく、かといって「母親には母親の悩みがあったのだろうからしょうがない」と筆者の苦痛をなかったことにもしません。子どもの時の自分、母親、母親になった自分の立場からそれぞれ分析し、より良い方向に生きていこうと、ちょうといい塩梅を探っています。
今まさに親の立場にある方が読んでも、子との関わり方について考えさせられるのではないでしょうか。
読むと、親との関係や心理的な距離に悩んでいる十代に「幸せになってほしい」という筆者の念が感じられる本です。
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うるさい親になっちゃってるなと感じている今日この頃。A面とB面の考え方がとてもわかりやすかったし、少しやれそうな気がする。世間の声はとりあえず後にしてでも自分や子どもの事情に耳を傾けてみる。
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本シリーズは好き。すぐに読めるし、中高生向けということで、砕いて書かれているから分かりやすい。かといって、内容が軽い訳でなく、必要があれば次のステップへのリファレンスも記載されている。なかなかに理想的じゃないですか。そして本作。全編漫画ってのが、分かりやすさを更に押し上げている。本作で説かれていること、エンパシーの一つの形ですわな。なるほど。
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図書館にて。
昔娘だった私が、今娘を持つ母親になっている。
どっちの立場もわかって、どっちの気持ちにもなったことのある私だが、わかるからといってうまくいくものではないなと痛感している。
教えてもらわないとわからないマナーやルール、自分や他人が危険な目に合わないような注意点などは伝えていかなくてはと思っているが、基本的に本人が好きなこと、本人が決めたことなど彼女の人生は邪魔したくないなと思っている。
何かの折に原点に立ち返るためにこの本は手元にあってもいいと思う。
題名が題名なので、この本を見た娘は「そうだよ、ママはうるさい!」と鬼の首を取ったようになっていた。
ちゃんと読んでほしいと思う。
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この本を読んで、なぜ親はうるさいのか少しわかってきたような気がしました。
私は今、親元を離れ一人暮らしをしている大学生です。親と離れてから、自分の生活、時間を持てるようになり落ち着いて生活出来ています。
しかし、本書のように、中高生のとき自分の進路など様々な面で常に先回りをして子どもの未来にレールを張り、そこから出ようとすると押し込められる日常がとても苦痛でした。特に私のお母さんは、お母さん自身良い子育てをされてきてないという気持ちが強く、絶対に自分の子には立派な子育てをするんだという意思が強いです。それによる私への教育熱は周りの子と比較するとかなり強く、しんどい時期がありました。
それでも、自分は恵まれている。もっと辛い子どもはたくさんいるんだ、わがままだ。という「世間の声」を自分に言い聞かせて誰にもこの事を言ったことがありませんでした。
なぜ自分の人生なのに親が決めるんだと思っていました。
でも、親には親のストレスがあり、それを爆発させていたのでしょうね。
自分が親になった時、自分の気持ちと事情に耳を傾けていける、そんな親になりたいです。
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うるさい親についてのエッセイと対策的なことが載っている漫画。自分の声を聞くということは、マインドフルネス瞑想による自己認識力向上とかも同じ考え方なのかなと思った。
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この著者の方は、心の中のモヤモヤを言語化して、構造化して、解決する方法(または解決まで行かなくても軽くする方法)を導き出している。本当にすごい。同じ悩みを持っても、私にはそこまでできない気がする。
真似はできないけど、考え方の参考にするのはいいと思う。読みやすいし。
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なんて読みやすくかつわかりやすい本なんだと思った
「物事をA面とB面で捉えてみてみる」という考え方に既視感を思っていたら、上野千鶴子さんとの著書『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』で言ってたのだと気づいた。
著者がとある本で出会った「親の行動の種類やひどさの度合いは関係なく、子どもは親から自分の気持ちに耳を傾けてもらえないこと、関心を持ってもらえないことに非常に傷つくのである。」
「相手を理解することとその行為を否定することは両立できる」
日光(親との距離)を調整するのは太陽(親)を否定することにはならない
(親を太陽に、日光を親の影響力に例えている)
薄めで手に取りやすく、中身もコミックエッセイでとても読みやすい。
親との関係がうまくいかず、かつ自分の意思で距離を変えることができない学生さんたちにもっとこの本が届けばいいなと思う
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娘がそろそろ10代…というタイミングで読めて良かった。
「良い親にならなきゃ」という意識が、親を暴走させてしまうのだな、とわかる内容です。
おにぎりのエピソードと、筆者あとがきの「お母さんとお父さん、放っておいてくれてありがとう。」に笑った。笑う部分ではないのかもしれないけど。