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商品説明
画期的な外用の治療薬が開発されたことで、根本的な治療が可能になったニキビ。皮膚科専門医が、最新のニキビ治療ガイドライン、診療を通して知り得た治療のポイントや治療薬選択のコツを解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
ニキビは日本人の9割以上が経験する病気です。
その大半は軽症で、自然に治る人も少なくないことから、治療が必要な病気という認識がなかなか広まらず、周囲の理解がないために苦しんでいる人も多くいます。
せっかく皮膚科で治療を始めても、周囲から
「薬のせいでかえって悪くなっているのではないか」
「原因は内臓にあるのではないか」
「アレルギーではないのか」
などといわれ、迷った末に治療を中断してしまう患者さんもときどきいます。
とても残念なことですが、これが日本の現状なのです。
ニキビは、画期的な外用の治療薬(塗り薬)が開発されたことで、格段に進歩した、根本的な治療が可能になっています。
日本でも13年前からそれらの塗り薬が次々と薬事承認され、現在のところ、
「ディフェリンゲル?」
「ベピオゲル?」
「デュアック配合ゲル?」
「エピデュオゲル?」
の4種類が保険診療で使えます。
本書ではこれらの塗り薬を面ぽう治療薬とよび、他の外用薬と区別しています。
本書でお伝えしたいのは、これらの塗り薬がニキビの治療と再発防止において最も重要であることと、使い方のポイントです。
ニキビに悩む患者さんのタイプは、大きく次の3つに分けられます。
1 ニキビ治療が皮膚科で保険診療として行えることを知らない人
2 皮膚科で治療を受けているが、面ぽう治療薬ではなく、抗菌薬の内服薬(飲み薬)や外用薬(塗り薬)しか使っていない人
3 ガイドラインで推奨されている治療を行っているがうまくいかない人
根本的な治療が可能になったとはいえ、ニキビ治療にはある程度時間がかかります。
急性期の治療に3カ月、維持期の治療に1年で合計1年3カ月。治療経過は個人差があるので、維持期の治療に1年以上かかることもあります。
ニキビ治療の主眼である、塗り薬の効果を最大限に引き出すためには薬を正しく塗ることが大切です。
医師や看護師、薬剤師と協力しながら、「正しい塗り方」ができるかどうかで効果が変わってきます。
本書ではニキビ治療ガイドラインを単に紹介するのではなく、私自身が日常の診療を通して知り得た治療のポイントや治療薬選択のコツを独自の視点で具体的に述べています。
ニキビにまつわる誤解をひも解き、
正しい治療法を知ることで、
あなたの皮膚がつるっとするきっかけになれば幸いです。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第 1 章 ニキビは皮膚科で治せる
- ニキビ治療への思い
- 面ぽう治療薬を正しく使えば、ニキビは改善する
- ニキビは放置せず、早めに治療することが大切
- ニキビは保険で治療できる
- 第 2 章 ニキビは皮膚の「病気」
- ニキビの基礎知識
著者紹介
鳥居 靖史
- 略歴
- 〈鳥居靖史〉石川県生まれ。福井医科大学(現福井大学)医学部医学科卒業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。とりい皮膚科クリニック院長。
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