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紙の本
日本語の技術 私の文章作法 (中公文庫)
著者 清水 幾太郎 (著)
文章術は泥棒に学べ!? 「思った通りに書く」という従来の文章作法は間違っている。文章というのは一種の建物だ−。社会学者・ジャーナリストとして活躍した著者による体験的文章指...
日本語の技術 私の文章作法 (中公文庫)
日本語の技術 私の文章作法
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商品説明
文章術は泥棒に学べ!? 「思った通りに書く」という従来の文章作法は間違っている。文章というのは一種の建物だ−。社会学者・ジャーナリストとして活躍した著者による体験的文章指南。「論文の書き方」の姉妹編。【「TRC MARC」の商品解説】
文章術は泥棒に学べ!? ロングセラー『論文の書き方』の姉妹編。実践に役立つ文章修業の本道を説く。社会学者・ジャーナリストとしても活躍した著者による体験的文章指南。〈解説〉斎藤美奈子
(以下、本文より)
その中の或る文字、或る言葉、或る文章を大変に好きだと思い、反対に、その中の或る文字、或る言葉、或る文章を非常に厭だと感じるような人、そういう人は、立派な文章が書ける素質のある人だろうと思います。
実際に、その人の文章と瓜二つのような文章を何篇も書いてみることです。これが文章修業の本道で、それ以外に道はありません。一にも真似、二にも真似、三にも真似です。
*
締切という時間的限定、枚数という空間的限定、この二つの限定が曖昧なのが研究室の特色で、それと反対に、この二つの限定が厳格なのがジャーナリズムの約束です。
文章を修業するのには、自分で締切と枚数とを厳重に定めて、これを自分に課するという方法をお勧めしたいように思うのです。
*
文章というのは一種の建築物だと考えています。大きな論文はビルディングのようなもの、小さな文章は交番のようなもので、文章が建築物であるならば、それを作るのには、どうしても、設計図がなければなりません。正確な設計図を用意せずに、文章を書き始めたら、論旨不明の文章が出来上るのは全く当然のことです。【商品解説】
著者紹介
清水 幾太郎
- 略歴
- 清水幾太郎
一九〇七(明治四〇)年、東京生まれ。社会学者。東京帝国大学文学部社会学科卒業。文学博士。二十世紀研究所所長などを経て、学習院大学教授、清水研究室主宰。主な著書に『愛国心』『流言蜚語』などのほか、『清水幾太郎著作集』がある。訳書にヴェーバー『社会学の根本概念』、カー『歴史とは何か』などがある。八八(昭和六三)年没。
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