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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/03/25
- 出版社: 里山社
- サイズ:19cm/527p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-907497-16-3
紙の本
そこに私が行ってもいいですか?
女とは、階級とは、国とは、人種とは。海を越え、運命を切り拓く少女たちの物語。国際アンデルセン賞・韓国候補作家が、日本軍慰安婦、対日協力者、アメリカ日系人収容所など、複雑な...
そこに私が行ってもいいですか?
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商品説明
女とは、階級とは、国とは、人種とは。海を越え、運命を切り拓く少女たちの物語。国際アンデルセン賞・韓国候補作家が、日本軍慰安婦、対日協力者、アメリカ日系人収容所など、複雑な日韓の近現代史を女の視点から描く。【「TRC MARC」の商品解説】
女とは、階級とは、国とは、人種とはー。海を越え、運命を切り拓く少女たちの物語。構想10年。国際アンデルセン賞韓国候補作家が、日本軍慰安婦、対日協力者、アメリカ日系人収容所など、複雑な日韓の近現代史を、女の視点から描く傑作エンタテインメント。人間は複雑で多面的な存在で、完全な善人も悪人もいない。誰もが自らの欲望や利益を前に、揺れながら生きている。人間を日帝強占期という歴史の枠組みに閉じ込めて、二分法的に描きたくなかった」ーーイ・グミ(本書より) 2018年度国際児童図書評議会オナーリスト選定図書。【商品解説】
目次
- 「貧しく低い身分で、女として生まれたのは、自ら選んだことではない。植民地の民となったのも、国に力がなかったからだ。なのに、苦しみは個人や民が負わなければならない。」植民地期の朝鮮半島。貧しい生まれながら、韓国、日本、中国、ロシア、アメリカと、世界を渡り歩くごとに視野を広げ、勇気を蓄えていく少女、スナム。片や対日協力者の子爵の娘として生まれ、同じように世界を渡り歩くことで現実の厳しさを知っていく少女、チェリョン。蔦のように絡み合う2人の少女の人生を通して、日韓近現代史の複雑さ、そして歴史や国から自由になれない個人の、そして女性の人生を克明に描き出す。
著者紹介
イ グミ
- 略歴
- 〈イグミ〉1962年生まれ。「新しい友文学賞」に短編童話が入選し、作家活動を始める。小泉児童文学賞、尹石重文学賞、方定煥文学賞を受賞。
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書店員レビュー
どこかに行ける可能性
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
植民地時代の朝鮮。その土地から、日本、満州、アメリカを渡り歩く二人の女性の生涯。日本軍慰安婦やアメリカ日系人収容所なども登場するため、人種や差別問題を大きく含む内容となっています。二人の女性の人生も、決して明るく穏やかなものではありません。
タイトルが示す通り、自分のアイデンティティを隠さなくては生きられないような環境で、多くの人と関わりながら生きなくてはならないことは苦しいです。そういった環境をなくしていくことは私たちの課題でありますが、人間から迫害を受けながらも、人間によってその人生を輝かせ、見知らぬ場所でさらに多くの人と出会う人もいます。本書は、その可能性の瞬間を、何度も何度も書き連ねている作品だと思います。