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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/07/21
- 出版社: 地球の歩き方
- サイズ:19cm/255p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-05-801805-7
読割 50
紙の本
今こそ学びたい日本のこと 知っているようで知らない日本人の心、食文化、職文化、信仰、地域の魅力など (地球の歩き方BOOKS 旅の読み物)
1万人の訪日外国人を案内したガイドのプロが、日本人にこそ伝えたい日本の魅力を紹介。マンガやアニメといったジャパニーズカルチャー、日本食や職文化などを解説する。現役ガイドの...
今こそ学びたい日本のこと 知っているようで知らない日本人の心、食文化、職文化、信仰、地域の魅力など (地球の歩き方BOOKS 旅の読み物)
S01 今こそ学びたい日本のこと
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商品説明
1万人の訪日外国人を案内したガイドのプロが、日本人にこそ伝えたい日本の魅力を紹介。マンガやアニメといったジャパニーズカルチャー、日本食や職文化などを解説する。現役ガイドのおすすめゴールデンルートも掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
本書には以下の内容が収録されています。
あなたは、日本のことをどのくらい知っていますか?
この国の文化や歴史、習慣について世界の人々に説明することができますか?
日本がもつ独特の文化や景観は、いまや世界中から愛され、年間3000万人もの外国人が日本を訪れる時代になりました。彼らの目に映る日本はどこまでも新鮮で、美の宝庫。私たち日本人が気づいていないこの国の魅力をキャッチしているのです。
本書は、1万人の訪日外国人をガイドしてきた旅のプロが、こうした「外からの目線」で日本を切り取った、まさに日本人のための日本案内本。エンタメ、食文化、職文化、日本人の心( ジャパニーズスピリット )、地理的・文化的特徴、信仰(宗教)、日本人のルーツと歴史、日本各地の魅力の8テーマで、「日本人が知らない日本」という切り口で紹介します。
ページをめくり、異国を旅するように、“日本”と出合ってください。
きっと、身近な誰かに、世界の人々に、日本の魅力をシェアしたくなりますよ。
●「世界で愛される ジャパニーズカルチャー 」
日本の漫画・アニメ
日本の映画
日本作品の「正義VS正義」
●「人々に愛される日本食」
日本食
居酒屋と日本酒
レストランのサービスの違い
●「注目が高まる日本の職文化」
日本独自の職業
日本の職人イズム
すべてに意味がある日本の様式美
●「世界に賞賛される日本の心」
日本独自の美的観念
「江戸」に見る日本の精神性
日本語からひもとく日本の心
外飲みが大好きな日本人
●「地理と文化で見る日本」
地理で見る島国・日本
地理で見る大陸
文化で見る東洋
文化で見る西洋
日本と西洋の価値観・文化の違い
アイコンタクトとコミュニケーション
●「独自の発展を遂げた日本の信仰・宗教」
古来、日本に根付く「神道」
神社の作法と楽しみ方
神道と天皇の歴史
大陸より伝来した仏教
禅とZEN
日本独自の信仰や宗教
東洋と西洋のバランスが鍵
●「日本人のルーツと歴史」
日本人のルーツ
縄文人の末裔
ルーツと歴史的ロマン
温泉で「 タトゥー禁止 」のルーツとは
●「現役ガイドおすすめのゴールデンルート」
ゴールデンルート
ガイドインタビュー@東京
ガイドインタビュー@京都
ガイドインタビュー@大阪
ガイドインタビュー@広島
よく聞かれる質問
日本の歴史や文化の知識を肉付けする方法
※予告なく一部内容が変更される可能性もあります。予めご了承ください。【商品解説】
著者紹介
蜂谷 翔音
- 略歴
- 〈蜂谷翔音〉1990年千葉県生まれ。MagicalTrip株式会社でツアー造成に携わる。
〈松本まさ〉1985年北海道生まれ。MagicalTrip株式会社のサービス立ち上げに参画。
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紙の本
特異な日本という国を理解して自分の言葉で表現するガイドブック
2022/09/12 18:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:吾六十有四而志於学 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナによる各国の「鎖国」は、人や物の移動を極端に狭めた。旅行の機会が遠退いた。ガイドブック「地球の歩き方」にしてみれば、足元の地表が崩れ落ちたということだろう。どうなることやらと心配をしていた。しかし、それも杞憂。この出版社自身の「復活の歩き方」を示そうと、面白い本を続々と出している。
長い時間蓄積してきた膨大なコンテンツを再編した。いままでの国や地域という面展開をするのではなく、串刺しで広くエポックを俯瞰しようという図鑑シリーズ。奇岩・巨石、巨像・巨仏、城と宮殿、聖地とパワースポットなどなど。数多くの物件を列記したものを一つずつ咀嚼して、較べ合ってその違いを楽しむ図鑑の楽しみで巣ごもりニーズを引き寄せた。また、海外に出られないなら日本国内を歩き方スタイルで歩こうという日本シリーズ。東京、多摩、京都、沖縄、北海道と続けている。
その中でこの「今こそ学びたい日本のこと」もまじめに作られた良書である。本の作りは派手でなく、中を開くと受験参考書にも似ている。太文字に傍線など最たるもので、おとなには煩わしい向きもあるかもしれない。ただし、ルビはきちんとふってあり、欄外に脚注で補足をするなど編集者も著者らともども細かい配慮がなされている。著者らとしたのは、二人の共著―会社の同僚のようだが、どう分けて著したかわからないほど個性を抑えた書きぶりである。
さて、日本人は仏も神にも信心を持つけれど信仰する宗教はあるのか? そう問われることは少なくない。除夜の鐘を搗いた足で初詣に行く―その前週には、鶏とケーキを食する民 は、ストレンジ(いまはクール?)と思われるのだろう。考えてみると、生まれると親や祖父母に抱かれてお宮参りをする。形式的だがコミュニティへの参加だろう。亡くなったら遺骨が仏になって土に還る。これもコミュニティなのだ。儀式として大半の人がいまだに執り行う。この当たり前が、特異に思われている。
こうした日本という国、あるいは国民性を、自分の頭で理解して、自分の言葉で表現するためのポイントを示すガイドブックがこの本である。
仏教を取り上げたので、どういう事項が述べられているか見てみる。伝来したのは聖徳太子の時代 → 集権国家の核になる → 政教分離で密教が台頭する → 浄土思想と禅の流行も勢力に → 幕藩政治下では信仰禁止 → 明治維新の神仏分離と廃仏毀釈 → 文化として定着した昭和期 ざっとこの流れを分かったうえで、自分を取り巻く環境や自身のメンタリティを説明できるようになるだろう。さらに、神や神道についても歴史的な流れをおさらいしていく。その過程で、自分なりの国家観や死生観も見えてくる。こういった再学習だけでも、ZENといって禅の精神を大きな拠り所にしている人をより理解できるようになるだろう。これを起点に、わびやさび、もののあはれという感覚を伝えられる語彙が増えるに違いない。
ほかにも、独自の職業や職人イズム、様式美、美的観念、江戸時代の精神性、日本語から紐解いてみる、外飲み文化など、身近な話題で平易に解説がしてある。ともすれば説教臭くなりがちなテーマを、主観を入れぬよう捌く加減は、長くガイドブックを編んできたこの編集部の力量に違いない。
次にわれわれが「地球の歩き方」を手に海外を歩くとき、その頭や心には、明瞭な日本文化の姿があるだろう。また五感で取り込む海外文化もまた一層の輝きを増しているだろう。