屋根屋（中公文庫）

著者村田喜代子（著）

雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。夢を自在に操れると語る彼の誘いに乗って、「私」は夢のなかの旅へ一緒に出かける。現実とあわいの「場所なき場所」でふたりの時間は深ま...

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屋根屋（中公文庫）

税込 924 円 8pt

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商品説明

雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。夢を自在に操れると語る彼の誘いに乗って、「私」は夢のなかの旅へ一緒に出かける。現実とあわいの「場所なき場所」でふたりの時間は深まってゆくが…。【「TRC MARC」の商品解説】

雨漏りの修理にきた屋根屋、永瀬は、妻の死をきっかけに心を病み、治療のために夢日記を付け始め、今では夢を自在に操れるという。永瀬に導かれ「私」は夢の中で落ち合うようになる。奈良の瑞花院吉寺へ、そしてフランスのアミアン大聖堂へ。空を飛び、時を越え、夢と現実のあわいに二人が行き着いたのは……。〈解説〉池澤夏樹【商品解説】

著者紹介

村田喜代子

略歴: 村田喜代子
一九四五年、福岡県八幡市生まれ。七七年、「水中の声」で、九州芸術祭文学賞最優秀作を受賞、これを機に本格的な執筆活動に入る。八七年、「鍋の中」で芥川賞を受賞、九〇年「白い山」で女流文学賞、九二年「真夜中の自転車」で平林たい子賞、九八年「望潮」で川端康成賞、二〇一〇年「故郷のわが家」での小間文芸賞。一四年「ゆうじょこう」で読売文学賞、一九年｢飛族｣で谷崎純一郎賞、二一年｢姉の島」で泉鏡花賞を受賞。