サファイア 新装版 （ハルキ文庫）

投稿元：

レビューを見る

湊かなえさん短編集。

宝石をモチーフにされた物語。
わぁ〜騙されたー！というものから
ファンタジー要素あるものだったり
感度するものだったり。
さすが湊かなえさん！

読みやすくてすぐに読み終えた。

こういう作品も好き。

投稿元：

レビューを見る

湊かなえさんらしさを残しつつ新しい手法が使われているものが多かったように思います。
・登場人物の関係性が長い間掴めない
・過去エピソードを通して印象を誘導する
・内面と外面の大きなギャップを描く
・秘密が流転する
などなど手を替え品を替え驚きを演出されていて面白かったです。
特に『サファイア』→『ガーネット』は重厚で心に残るエピソードでした

投稿元：

レビューを見る

湊かなえさんにしては、黒くない

帯にあったように「恩返しの物語」で
7つの短編集

「真珠」は、誰と何の話をしているか、
後半になってわかったら恐い…

「ルビー」は、複数作家の短編集で
読んだことがありました。

「ダイヤモンド」も面白いけど…

「猫目石」は、パパとママは、
秘密がなくなったけど果穂は？

「ムーンストーン」は、
名前が出ていないまま進んで、
見事に騙されました。

「サファイア」が「ガーネット」に続くなんて…

後半に行くほど良かった！

湊かなえをイヤミスと敬遠する人にも
お薦めです♪

投稿元：

レビューを見る

湊かなえによる短編集。
「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」・・・と、宝石の題が7つそれぞれにつけられている。

代表作「告白」を筆頭に、女性主人公が抱く復讐や怒り、後悔を軸に物語が展開される印象がある。しかし今回の7つの中にはハッピーエンドもあったり、物語同士がリンクしていたりという点があり非常に読みやすかった。

セットで購入した「落日」も非常に楽しみです。

投稿元：

レビューを見る

『サファイア』『ガーネット』の連作が良かった。
恋人が死んだのは、"誰か"のせいではないのか？存在するかどうかさえハッキリしない相手を、憎もうとするマミ。それを"書く"という行為へ転化し、そのことによって一つまた一つと糸が繋がって――希望や救いがみえてくる。一本の口紅が、繋がりを生んでマミを変えたように。

つらいできごとも、しょうもないモノも、見方や捉え方を変えれば磨いて宝石にできる・・・というのは安易な感想かもしれない。でも、10コに1コくらいは、そういう原石があるかもしれないな。

投稿元：

レビューを見る

もう一度読みたくなる一冊。
ガーネットが一番好きな作品だった。真実がわからないままで前に進めない主人公に、騙されたとしても受け入れて前に進んでいる他人からの手紙。
受け入れることで救われるし前を向けるんだなぁと感じた。意地悪をした同僚のその後が気になった。
とにかく進もうと思える作品だった。

投稿元：

レビューを見る

んー…

全部の話に湊かなえらしさがあったのは流石だなと思ったが、伏線回収されることを強く望む私にとってはちょっと微妙だった。

短編ということもあってか、あとはご想像にお任せします的な終わり方であったことが少しモヤッとした。

その中でも一つだけ面白いとおもったのは【ムーンストーン】だった。
最後の方で、回想の女子高生2人と弁護士と容疑者の関係が逆転していて、まんまと湊かなえ節にやられてスカッとした。純粋に面白かった。

最後の【サファイア】と【ガーネット】もまさしく湊かなえらしさのある、モヤッとが入り混じりながら珍しく爽やかなエンドであった。が、正統派すぎていたかなあという感想であった。

私的に1番面白かったのが、解説である。笑笑
私が湊かなえに抱いていたイメージを言語化してくれていると感じた。

目を瞑っておきたくなるような人間の嫌な部分を、巧みに文字にしていることがいつも凄いと思って読んでいたので、同じようなことを思っている人がいてくれて嬉しかった。

湊かなえを読んだことがない人が入門編に読むのにもちょうどいいのではないかと思うような作品だった。読みやすかった。

投稿元：

レビューを見る

何を読まされているのか分からない、でも徐々に明らかになっていく感じのストーリーって、私の場合ムズムズしちゃってあまり得意ではないのですが、この短編集はスッキリ読むことができました。
というか実際にはスッキリしていないのだけど、でも人生ってそういうものだよね、みたいな感じが好きなんだと思います。

投稿元：

レビューを見る

本作は短編集であり、全ての作品に宝石の名前がついている。もちろん、題名の宝石を軸として話が構成されているが、それを取り巻く人々の人間らしい感情がこれでもかと詰め込まれている。
たしかに湊かなえさんの作品は、読んでる間も読み終わった後もなんともいえない気持ちにさせるものが多いが、それでも僅かな光をのぞかせてくれるので読むのをやめられない。
書評も最後のオチまで素敵だった。

投稿元：

レビューを見る

苦しい部分、辛い部分を避け、醜い部分をオブラートに包んでいる小説より、
心の奥底に潜んだ闇の存在を気づかせてくれるような小説が、今の私の好みなんだと気づいた。

投稿元：

レビューを見る

サファイアからのガーネットが良かった。
ムーンストーンも。
ガーネットが一番伝えたいことだったのかもしれない。
誰かの目を通して感じる新しい世界。
そこに素敵な世界が広がっていると感じたら。
好きにならずにはいられない。
そして。
同じ経験を通して同じ感情が沸くのでもなく。
結局は自分次第。
嫌なこともいいことに転化していけますように。

投稿元：

レビューを見る

「真珠」物に対してそこまで依存できるのか。最後まで理解は出来ないけどちょっと分かる気がする。
「ルビー」姉妹の会話で話は進むがこの話はお母さんが主人公なのかなと思いました。園田くんは計算して妹と付き合っているのかゾワゾワする最後でした。
「ダイヤモンド」男って馬鹿だよな。でも、同じくらい女も馬鹿だなと思う作品。只々雀が幸せになって欲しいなぁ。
「夏目石」坂口さんはどんな気持ちでみんなの秘密を喋っったのだろう。親切心、嫉妬心?
「ムーンストーン」この短編の中で一番好きな作品。
「サファイア」「ガーネット」この本の最後に掲載されていることもあり、読み始めたら止められなかったです。
ガーネットに入った時ゾワゾワしましたが、救いのある結末でほっとしました。

投稿元：

レビューを見る

ムーンストーン→サファイア→ガーネットの流れがよかったです。ムーンストーンの市議会議員の妻が中学校の時のそっちの子ってびっくりでした。サファイアはこんな終わり方イヤだなと思っていたらガーネットにつながっていました。結果、悪徳商法の被害にあった女のコ達が、前向きにその後の人生を考えられたのが救われた。それにマミさん自身も。

投稿元：

レビューを見る

最初の方の話は重くて、なかなか読み進めることができなかったが、後の方、ダイヤモンド、猫目石、ムーンストーンサファイア、ガーネットになるにつれて、どんどん引き込まれるようになった。

ムーンストーン、サファイア、ガーネットは、心に残るとても素晴らしい短編小説だと思う。

後味の悪さはあるが、サファイヤ、ガーネットは秀逸。
ムーンストーンは自分もこんな風に何かを大切に一生持ち合わせているものがあるかと振り返りたくなった。

投稿元：

レビューを見る

最初の『真珠』がめっちゃしょうもない？理由で人を殺してて、何か米澤穂信さんの作品のようだと思ったけど、『ムーンストーン』あたりでおや？と思い、『サファイヤ』→『ガーネット』と続くうちに違う読後感を持ちました。
この作者の作品は「イヤミス」という先行したイメージで見てたけど、それだけで判断してはいけないと思いました。
でも、『ルビー』『猫目石』あたりは意図的に省略されているところがあり、「この姉妹何する気なん？」とか「え？家族が一致団結してお隣さんを殺すところもっと詳しく」とか思わないではなかったですけど。