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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/02/22
- 出版社: かんき出版
- サイズ:19cm/478p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7612-7656-0
読割 50
紙の本
脳が強くなる食事
著者 マックス・ルガヴェール (著),ポール・グレワル博士 (著),御舩 由美子 (訳)
脳のモヤを晴らし、最高のパフォーマンスを発揮するためには何を食べるべきかを、最新の科学にもとづき具体的に紹介。エクササイズや栄養学の情報、からだのためになる食材を使ったレ...
脳が強くなる食事
脳が強くなる食事~GENIUS FOODS~
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商品説明
脳のモヤを晴らし、最高のパフォーマンスを発揮するためには何を食べるべきかを、最新の科学にもとづき具体的に紹介。エクササイズや栄養学の情報、からだのためになる食材を使ったレシピも掲載する。【「TRC MARC」の商品解説】
‐★ニューヨーク・タイムズ ベストセラー
★ジャーナリストと医師が食べ物と脳の関係を徹底解明!
★脳のモヤを晴らし、最高のパフォーマンスを発揮するための具体的なガイド
★精神科医樺沢紫苑氏絶賛!!!
◎母親の若年性認知症にショックを受けた筆者が、
脳の健康とパフォーマンスについてさまざまな文献を読み、
世界中の科学者や臨床医に相談。そこで学んだ「食べ物と脳の関係」をまとめたのが本書。
◎医師ポール・グレワルの臨床経験をもとに、
脳を一生守りながら、もっと賢く、
幸せになる食生活やライフスタイル=「ジーニアス・プラン」を具体的に紹介。【商品解説】
目次
- PART1あなたは食べたものでできている
- 第1章 目に見えない問題
- 第2章 すばらしい脂肪と不吉な油
- 第3章 食べすぎでも飢えている
- 第4章 ウィンター・イズ・カミング-あなたの脳に冬来たる
- PART2すべては互いにつながっている
- 第5章 心臓の健康は脳の健康
- 第6章 脳に燃料を補給する
- 第7章 腸とともに生きていく
著者紹介
マックス・ルガヴェール
- 略歴
- 〈マックス・ルガヴェア〉健康・科学専門のジャーナリスト。映画製作者。
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紙の本
誰も教えてくれなかった栄養学のエッセンスが豊富
2023/12/18 20:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に興味深い一冊です。
著者は自分の母親が若年性認知症を発症したのを契機に、ジャーナリストという立場から多くの研究者、臨床医へインタビューを重ね、かつ何百という医学論文に当たり、本書を書き上げたといいます。
精神科医の樺沢紫苑先生がYouTubeのショート動画でおすすめされていたのを観て読みましたが、思っていた以上に様々な「ストレス」の身体疾患・精神疾患への影響は無視できないらしい、ということが科学的根拠に基づいて体系的に説明されていました。また、我々の大多数が持っているであろう医学の一般知識が実は必ずしも正しくないと知り、衝撃を受けました(例えば飽和脂肪酸やLDLコレステロールは一概に悪とは言えない、など)。
本書の要旨をざっくりまとめてしまえば、
・体内の「炎症」が身体を老化させる 神経難病や認知症などの変性疾患、うつ病にも炎症が関わっている可能性がある
・インスリン分泌量が多いと認知機能、気分によくない影響が出る
・腸内環境を侮ってはならない
対策として、
・抗酸化物質、食物繊維を含む食品を積極的にとる
・多価不飽和脂肪酸、高果糖添加食品などの加工食品、グルテン含有の食品はできる限り避ける
・断続的なファスティングをする
・適度な有酸素運動と無酸素運動をライフスタイルに取り入れる
・睡眠は8時間を目指す
あれ、この本に書かれているのは脳が強くなる「食事」のことだけじゃないの、と思いましたが、読めば睡眠と運動は人体に必要不可欠な要素だということもよく分かります。
蛇足ですが、本書に何度も出てくる「芽キャベツ」や「ケール」が何とも気になってしまい、最近スーパーで買ってきました。生野菜サラダがあまり好きではないのでどちらも味噌汁の具にしましたが、特にケールは想像と違ってえぐみもなく、すっきり素朴な味わいでおいしく食べられました。まあ難点は多少値段が張るところでしょうか・・・。
逆に、この本で気になる点があるとすれば、
・長い。とにかく分量が多い。
・専門用語を分かりやすいように一般化した喩えを示してくれてはいますが、その喩えが自分には分からない・・・(ゲーム・オブ・スローンズのホワイトウォーカーとか知らない。)
・著者の出身地であるアメリカの風土、習慣に沿って書かれているので、日本の食品事情にそのまま当てはめられないものもありそう
・この本に書かれたすべてを実践することはおそらくかなり難しい(どんな実用書でもそうだとは思いますが)
なにぶん全12章、500ページ近くあり、一度通読しただけでは頭の整理ができませんでした。
二度目はラインマーカーを入れ、三度目はマーカーを入れた箇所を重点的にノートに書き込みました。それでようやく、何となくでも全体の形が見えてきたかな、というところ。
しかし裏を返せば本書がそれだけ、サイエンス本としての完成度が高いということかもしれません。
本邦でもアルツハイマー型認知症に対する新薬が承認、保険適用となりましたが(2023年12月現在)、新しい治療の開発だけではなく「予防」にも力を入れた方が絶対いいですし、それこそ医療費・介護費削減にもつながるのではないかと思ってしまうのです。
しかしながら、現状はこういった「健康的なライフスタイル」について学ぶ機会が少ないように思います。自ら学びに行き、そして身につけるしかない。
ライフスタイルの、特に「食事」にフォーカスを当ててその最適解を得ようとするなら、読む労力を差し引いても、この本は一読の価値があると思います。