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准教授・高槻彰良の推察 9 境界に立つもの (角川文庫)
4月。3年生に進級した尚哉は高槻ゼミの一員となり、グループ発表をやることに。動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にしようと現地に赴くも、怪しい現象は起きなかった。しか...
准教授・高槻彰良の推察 9 境界に立つもの (角川文庫)
准教授・高槻彰良の推察9 境界に立つもの
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商品説明
4月。3年生に進級した尚哉は高槻ゼミの一員となり、グループ発表をやることに。動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にしようと現地に赴くも、怪しい現象は起きなかった。しかし帰り際に…。民俗学ミステリ、第9弾。【「TRC MARC」の商品解説】
4月。尚哉は3年生に進級し、友人の難波と共に晴れて高槻ゼミの一員となった。
尚哉と難波は、初回ゼミのあと、数少ない男子学生どうし5人で仲良くなり、学期中に行われるグループでの研究発表を一緒にやろうと話す。
動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にしようと取材に赴くが、帰り際、尚哉は耳元で「どうして」という女の声を聞き――!?(「第一章 トンネルの中には」)
高槻が講義で、口裂け女やかまいたちといった「鎌」が絡む怪異について話したところ、大学の演劇サークルの代表から相談が。
先日、夜道を一緒に歩いていた次の舞台の主演女優の髪が、まるでかまいたちの仕業かのように、ばっさりと切られてしまったのだという。
高槻と尚哉は調査のため、サークルを訪れる。部員に一通り聞き込みをし、いざ帰ろうとした瞬間、高槻の従弟・優斗から着信が。なんと、高槻の父が刺され、病院に運ばれたという。
一緒に病院へ行こうと言う優斗に、高槻は「僕は行かない方がいいと思う」と呟き……。(「第二章 黒髪の女」)
高槻から「難波くんと何かあった?」と聞かれた尚哉。実はある理由で、難波との関係がぎくしゃくしているのだ。
悶々とする尚哉に高槻は「気分転換に旅行に行こう」と提案。運転免許を取り終わった尚哉の練習も兼ねて、桜を見に箱根に行こうという。
しかし宿の従業員から、桜の隠れ名所である、旅館の向かいにある山には鬼が出る、と言われ――?(「第三章 桜の鬼」)
己の「耳」の、己の「過去」の謎と向き合うふたりに、異界の魔の手が迫る――?
高槻をマークしている警視庁捜査一課・異質事件捜査係(通称:異捜)の動きも不穏さを増し……!?
高槻と尚哉、それぞれに試練が訪れる、目が離せないシリーズ第9弾!
イラスト/鈴木次郎【商品解説】
目次
- 第一章 トンネルの中には
- 第二章 黒髪の女
- 第三章 桜の鬼
- 【extra】それはかつての日の話3
著者紹介
澤村 御影
- 略歴
- 神奈川県横浜市出身、在住。2016年に『憧れの作家は人間じゃありませんでした』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞《大賞》を満場一致で受賞し、デビュー。同作はシリーズ化され1~3巻を数える。他の著作に「准教授・高槻彰良の推察」シリーズがある。キャラクター文芸界注目の作家。
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感動しました
2023/09/05 23:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おでこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
尚哉の耳のことが難波君にバレてしまいます。そこから尚哉が難波君とどう向き合っていくのか、最後は胸を撫で下ろしつつ、これからこの二人がどう関係性を深めていくのか、もっと続きが気になるようになりました。
また、本編中健ちゃんと高槻先生が尚哉くんのことを心から見守っていることが分かる描写があり、じんとします。
最後に、高槻先生と行きつけの定食屋ご夫婦とのお話が入っていますが本当に素晴らしくてもう何度も読み返しています。高槻先生のことを心から案じてくれる人がいる心強さと嬉しさ。オカルトテイストな部分もあり夏に読むのにちょうど良いですが、人の暖かさにホッとできる一冊でもあります。
電子書籍
面白かった
2023/07/02 15:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎回、いつまで続くんだろうと思いながら買い、そろそろもういいかなと読み終わる度に思う。
今回もそうだろうなと思っていたけれど。
要は、高槻先生の謎云々というより、深町くんの成長物語なわけで(主人公だしね!)そこを忘れてたわけではないけれど、再確認できた。
ならば最後まで付き合おうかなという気持ちになった一冊でした。
紙の本
☆怪異か? 人為か?☆
2023/03/26 13:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【トンネルの中には】
4月。尚哉は、3年生に進級し、友人の難波と共に高槻ゼミの一員となった。
尚哉と難波は、初回ゼミのあと、数少ない男子学生5人で仲良くなり、学期中に行われるグループでの研究発表を一緒にやろうと話す。
グループ研究のネタは、動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にし、現場に取材に赴くが、帰り際、尚哉は耳元で「どうして」という女の声を聞きくことになる・・・
同じような怪異の話でも、昔はその土地に着目したり、教訓めいた話ではあったが、今は娯楽に転換され、どこにでもある話として怪談が転がっている。
しかし、無理に怪談に転化させることで、真の被害者等を蔑むことにもなりかねないのには、気を付けなければならない(この話の弟の気持ちもわからないではないが・・・)
【黒髪の女】
高槻が、講義で、《口裂け女》や《かまいたち》といった《鎌》が絡む怪異について話したところ、大学の演劇サークルの代表から相談が・・・
先日、夜道を一緒に歩いていた次の舞台の主演女優の髪が、まるでかまいたちの仕業かのように、ばっさりと切られてしまったのだという。
高槻と尚哉は、調査のため、サークルを訪れる。部員に一通り聞き込みをし、いざ帰ろうとした瞬間、高槻の従弟である優斗から着信が。なんと、高槻の父が刺され、病院に運ばれたという・・・
サークルに潜む《化け物》の謎と同時に、高槻家の複雑な事情も垣間見える話である。真の《化け物》は、人の心に潜んでいるものなのか・・・
【桜の鬼】
高槻から「難波くんと何かあった?」と聞かれた尚哉。実は、ある理由で、難波との関係がぎくしゃくしているのだ。
悶々とする尚哉に、高槻は、「気分転換に旅行に行こう」と提案する。運転免許を取り終わった尚哉の練習も兼ねて、桜を見に箱根に行こうという。
しかし、宿の従業員から、桜の隠れ名所である旅館の向かいにある山には鬼(サトリ)が出る、と言われ・・・
この騒動の後の、尚哉を取り巻く環境の微妙な変化にも注目の話である。