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商品説明
1970年代に全国の農漁村を訪ね歩いて聞いた、明治生まれの女性たちの記録。下は、沖縄の「ヤマトンチューに破壊された毛遊びー」「石垣島の糸満女」「囲いのない廓」「もう一つの沖縄戦」などを収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
「私の時代まではね、浜に遊びながら縁が結んでね。夫婦になった人もたくさんおった」
──月の出る夜、潮騒と三線(さんしん)の音が聞こえる浜で、若い男女が出会った〝毛遊びー(もうあしびー)〟。そこにはおおらかでいとおしい〈性と生〉のいとなみがあった。
農漁村に生きた明治生まれの女性たちの記録。庶民の歴史。
下巻=沖縄篇。大門正克氏(早稲田大学特任教授・日本近現代史)の解説「接ぎ穂を折らずに耳を傾ける」を収録。【商品解説】
目次
- 1 沖縄の遙かな日々へ
- ヤマトンチューに破壊された毛遊びー
- 幻の子守唄を訪ねて、保良へ
- 歴史を紡ぐ女たち──芭蕉布と上布
- 2 南の島の新村興亡
- 消えた村々
- 石垣島の糸満女
- 観光で生きるかつての餓死島・竹富
- 臍阿母(フスチアボ)
著者紹介
川田 文子
- 略歴
- 1943年生まれ。群馬県桐生市で育つ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て文筆業に。著書に『赤瓦の家──朝鮮から来た従軍慰安婦』(1987年筑摩書房、2020年新版・高文研)、『イアンフとよばれた戦場の少女』(高文研)、『「慰安婦」問題が問うてきたこと』(岩波ブックレット・共著)、『ハルモニの唄──在日女性の戦中・戦後』(岩波書店)など多数。本書発行直後の2023年4月、永眠(79歳)。
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