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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2023/06/28
- 出版社: 作品社
- サイズ:21cm/336,9p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-86182-980-2
- 国内送料無料
紙の本
憧れの感情史 アジアの近代と〈新しい女性〉
著者 山口 みどり (編著),中野 嘉子 (編著),後藤 絵美 (著),野中 葉 (著),ルーシー・デラップ (著),李 美淑 (著),高 媛 (著),宇野 陽子 (著),パメラ・コックス (著)
近代は「憧れ」の形を戦略的に操作した時代であった。女性たち、とくに既存の価値観を乗り越えようとする「新しい女性」たちはどう関わったのか。国内・海外の研究者たちが共同で「憧...
憧れの感情史 アジアの近代と〈新しい女性〉
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商品説明
近代は「憧れ」の形を戦略的に操作した時代であった。女性たち、とくに既存の価値観を乗り越えようとする「新しい女性」たちはどう関わったのか。国内・海外の研究者たちが共同で「憧れ」とジェンダーを軸に歴史を読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
19世紀から20世紀にかけては、増幅するスペクタクルのなかで「憧れ」の経済価値が高まり、「憧れ」の形を戦略的に操作した時代である。この「憧れ」の構築する近代に、女性たち、とくに既存の価値観を乗り越えようとする「新しい女性」たちはどうかかわったのだろうか。本書は、国内・海外の研究者たちが共同で、「憧れ」とジェンダーを軸に歴史を読み解く。
「憧れ」とは理想とする物事や人物に強く心惹かれる感情を指すが、日本語の語源「あくがる」は、本来いる場所を離れてさまようことを意味し、ここから物事に心を奪われうわの空になる状態を示す言葉へと変わっていった。個々人の感情としての「憧れ」は、欲望、反発、打算、幻滅、嫌悪等、さまざまな感情を誘発する。近代に顕著な発達をみた教育、商業、広告業、メディアは、「憧れ」を育てあるいは制御する手段でもあり、人びとの「憧れ」をどう摑むかがこの時代の課題であったことを示している。(本文より)【商品解説】
目次
- 序章 《憧れ》が動かす近代――新しい女性現象をめぐる感情のダイナミズム 山口みどり
- 第Ⅰ部 「新しい女性」の誕生
- 第1章 アジアに見せたい、アジアを魅せたい――「新しい女性」とイギリス国教会の宣教戦略 山口みどり
- 第2章 ヴェールを外すこと――《憧れ》にうつるエジプトの近代 後藤絵美
- 第3章 《憧れ》を喚起し醸成する装置――オランダ領東インド初の現地語女性誌『プトリ・ヒンディア』 野中葉
- 第4章 ビルマの「新しい女性」とコロニアルな視覚文化――破壊的近代性とエキゾチックな原始性の魅惑と動揺 ルーシー・デラップ
- 第Ⅱ部 「新しい女性」の戸惑い
- 第5章 在日本朝鮮人女子留学生たちの秘められた《憧れ》――雑誌『女子界』と金瑪利亞の個人史を中心に 李美淑
収録作品一覧
《憧れ》が動かす近代 | 山口みどり 著 | 7−21 |
---|---|---|
アジアに見せたい、アジアを魅せたい | 山口みどり 著 | 25−59 |
ヴェールを外すこと | 後藤絵美 著 | 61−93 |
著者紹介
山口 みどり
- 略歴
- 〈山口みどり〉大東文化大学社会学部社会学科教授。
〈中野嘉子〉東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科教授。香港大学文学部日本研究学科名誉副教授。外務大臣表彰受賞。
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