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商品説明
ブランドストーリーを伝える究極のオウンドメディア「企業ミュージアム」を徹底解説する。上巻は、資生堂企業資料館、日本郵船歴史博物館、アドミュージアム東京などを収録。『ウェブ電通報』連載を再編集。【「TRC MARC」の商品解説】
企業ミュージアムは、「ミュージアム」というアカデミックな領域と「企業」というビジネス領域の両方にまたがるバッファーゾーンにある。そして運営を担う企業の広報、ブランディング、宣伝、人事などと多様に連携する組織である。本書では、企業が手掛けるさまざまなミュージアムの役割や機能、可能性についてPRのプロフェッショナルが紹介する。
企業ミュージアム――そこには訪れた人の心を揺さぶる、何かしらの価値がある。企業ミュージアムの二大テーマは、その企業のルーツと、その企業が属する産業そのものの魅力を紹介することだ。良くできた博物館には、とにかく隙がなく、大人向け、子ども向け、あらゆる趣向が巡らされている。
また、その企業が生み出してきた商品紹介に加えて、その商品が世の中に出たことで、社会がどのように変わったのかということを実感してもらえることも重要。中には、大事故を起こしてしまった、とか。異物を混入させてしまったとか、そうしたいわば「黒歴史」を、正々堂々と公開しているところもある。これも企業ミュージアムの魅力の一つだ。
企業ミュージアムは、顧客と直接触れ合える場なので、作り手の方のテンションも上がる。コロナ禍でも多くのミュージアムが閉館せずに続いているのは、そうした理由も大きい。経営者と従業員の心をつなぐ、従業員同士の心をつなぐ、作り手の先にいるお客さまとの触れ合いを生む。そうしたコミュニケーションに、企業ミュージアムは貢献している。
企業ミュージアムに代表されるPRは〈狭く、深く〉。企業や業界そのものを、どれだけ学ぶことが楽しいもの、楽しみながら学べるもの、エンタメに昇華できるか、ということが博物館のキモの部分となっている。本書ではその魅力を伝える。【商品解説】
目次
- はじめに
- 1 プロローグ――コロナ禍で一層存在意義を高める企業ミュージアム
- 2 経営資産「企業文化」を可視化する――資生堂企業資料館
- 3 貿易大国日本の「海運の歴史」を伝える――日本郵船歴史博物館
- 4 PRプロフェッショナルが見て感じた魅力――アドミュージアム東京
- 5 印刷産業のコアコンピタンスを伝える――印刷博物館
- 6 「経営の神様」の経営観や人生観に触れる――パナソニックミュージアム
- 7 未来のビジネスを共創する――Bridgestone Innovation Gallery
- 8 プロの矜持とおもてなしの心――まほうびん記念館
- 9 未来へ伝える「研究と創造の精神」――トヨタ産業技術記念館
著者紹介
電通PRコンサルティング
- 略歴
- 【電通PRコンサルティング】
1961(昭和36)年9月20日に株式会社として設立。電通グループの中で国内で唯一パブリック・リレーションズ分野を総合的に扱う。また各種編集・印刷・出版業務、各種情報の収集・分析および提供サービス、各種事業計画、商品開発及び企業イメージ・企業のリスクマネジメントに関するコンサルティング、各種メディア事業およびウェブサイトの企画、制作、販売、運営、運用及び保守など幅広い事業を展開する。
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