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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/10/18
- 出版社: イースト・プレス
- サイズ:19cm/239p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7816-2227-9
読割 50
紙の本
AIに意識は生まれるか
著者 金井良太 (著)
研究者としての半生を重ねながら、意識の不思議さと、「意識の統合情報理論」「人工意識」など意識をめぐる哲学的・自然科学的な理論を紹介する。土谷尚嗣との対談も収録。【「TRC...
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商品説明
研究者としての半生を重ねながら、意識の不思議さと、「意識の統合情報理論」「人工意識」など意識をめぐる哲学的・自然科学的な理論を紹介する。土谷尚嗣との対談も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
AIと人類の未来は 「意識」が握っている。
そんな「意識」は神秘的だが、決して神秘ではない。
僕は意識を作ることで、そのことを示したいと思う。
AIに意識は生まれるのか? AIに人間は征服されてしまうのか?
そんな我々の不安や素朴な疑問は、ヒトの意識と大きく関係している。
では、ヒトの意識とはいったい何なのか?
3歳の時、
「マリモ」が生きているのであれば、マリモにも感覚はあるのだろうか? あるとしたらそれはどういうものなんだろうか?
と素朴な疑問を持った少年は、今日本最高峰の意識研究者となった。
意識という巨大なテーマのもとで、
哲学・神経科学・コンピューターサイエンス……と様々なジャンルの学問を
越境しながら、神秘に満ちた意識の世界をじっくりと解明し、
人工意識やAIのフロンティアについても語りつくす。
最後には神経学者であり、クオリア研究者でもある
土谷尚嗣氏との特別対談を所収。
【「はじめに」より】
僕がまだ三歳だったころ、家族旅行で北海道に行ったことがある。そのときのことだったと思うのだけれど、たぶん阿寒湖で、親が僕にマリモを見せてこう言った。
「このマリモはね、生きているんだよ」
その言葉から受けた衝撃を、僕は今も鮮明に覚えている。
といっても、まだ三歳児だったから「生命」とか「主観的経験」なんていう言葉は、もちろん知らなかっただろう。ただ、その時の衝撃を、大人になった今の僕の言葉で言い換えると、こんな感じになる。
「『マリモである』とは、どういうことなんだろう? このマリモにも感覚はあるんだろうか? あるとしたら、それはどういうものなんだろう?」
それからしばらく経ち、小学生のときの話。風が強いある日に、僕は一本の木が揺られるのを見ながら、こう思った記憶がある。
「この木は生きているんだろうか? 生きているなら、その場から動けずに風に吹かれ続けるって、どういう『感じ』なんだろう?」
子どもだった僕は、何がわからないのかもよくわからなかったけれど、研究者になった今なら、かつての僕の疑問に言葉を与えられる。
僕は、「意識」について知りたかったのだ。(中略)
現在の僕は、研究者として、意識を「作ろう」としている。
この本は、現在に至る僕の道のりをたどることで、みなさんにも備わっている「意識」の神秘と、それを神秘ではなくする方法があることに気づくまでの道のりを、追体験してもらうことを目的にしている。
それだけではない。人工の意識は、僕たちの生活を大きく変えつつあるAI(人工知能)と密接な関係にある。
もしAIが意識を持ったら、人類の将来は大きく変わる可能性があるからだ。【商品解説】
目次
- Part1 世界はフィクションかもしれない
- Part2 意識とクオリアの謎
- Part3 意識を研究する
- Part4 意識のありかを探せ
- Part5 クオリアが作り出すフィクション
- Part6 内側から見た意識
- Part7 意識の統合情報理論
- Part8 意識を作る
- Part9 意識を持つAI
- Part10 人工知識とクオリアの意味
著者紹介
金井良太
- 略歴
- 〈金井良太〉ユトレヒト大学にてPhD取得。株式会社アラヤ代表取締役。内閣府のムーンショットプロジェクトのプロジェクトマネージャー。著書に「脳に刻まれたモラルの起源」など。
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