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紙の本
ポーズの美術解剖学 人体表現の幅が広がる
著者 加藤公太 (著)
表現の幅が広がる人体のポーズ集。彫刻や絵画などを元に素体と解剖学的な構造を掛け合わせた人体像を豊富に収録。各関節の可動域、基本姿勢などポーズの基本的な解説も掲載。厳選10...
ポーズの美術解剖学 人体表現の幅が広がる
ポーズの美術解剖学
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商品説明
表現の幅が広がる人体のポーズ集。彫刻や絵画などを元に素体と解剖学的な構造を掛け合わせた人体像を豊富に収録。各関節の可動域、基本姿勢などポーズの基本的な解説も掲載。厳選100体をダウンロードできるパスワード付き。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は、美術解剖学に基づいた人体のポーズ解説本です。本書に掲載されたイラストは、人体を表現した彫刻、絵画、素描、美術解剖学書の図や古写真が元になっています。
資料の図や写真が制作されたのは1900年前後で、多くは近代の彫刻です。当時、人気があったルネサンスや古代ギリシャの作品も、たまに含まれます。
実際の人体写真を資料として使うか迷いましたが、今回は使わないことにしました。実際の人体で確認したい場合は、鏡に映った自分を見たり、他人にポーズを取ってもらうなどして、各々で観察できますから、「第一線で活躍した作家の目線を通した作例」を知ることに、この本を開く価値があるのではないかと考えたためです。美術作品のポーズは、「実際の可動域よりもちょっと強めにひねる」「大ぶりに振る舞う」など、強調することで躍動感が生まれたりします。
イラストに使用した資料は、着衣像であったりサポート(彫刻を支える支柱)で体が隠れているものも多く、そうした箇所は体の輪郭を推測したり、加筆したりしています。これらの隠れた部分は、描く回数をこなしていくと、容易に推測できるようになりました。実際の像を観ていないものもあるので、正確かどうかはわかりませんが、「美術解剖学を研究している人が、欠損部分を補うとこのようになる」という例に思っていただければと思います。
この本の作例イラストは、素体(人形などの土台となる基本的な形)と解剖学的な構造を、掛け合わせたような表現にしています。素体は図形的に整えられた人体像ですが、ちょっとだけ人体に寄せて、解剖学的な方向や体表区分と分割線を一致させました。
胴体、腕、脚はそれぞれ色分けしました。それぞれのパーツだけに注目することで、大きさや長さの割合や、どの程度ひねっているのか、曲げているのか、左右でどう変化しているのかなど、部分に絞ると情報が整理できて、わかりやすくなるためです。
最後になりましたが、この本を読んでくださったあらゆる人にとって、ポーズや人体表現のインスピレーションの源になってもらえればいいなと思っています。この本は漢字の並んだ用語はあんまり使用していません。これまで美術解剖学を難しそうと思って敬遠していた人も、本書をきっかけに触れてもらえれば幸いです。【商品解説】
目次
- ■第1部 解剖学編
- 体表の区分
- 素体
- 単純動作
- 複合動作
- カウンターポーズ
- 人体の軸
- プロポーション
- 体格
著者紹介
加藤公太
- 略歴
- 〈加藤公太〉東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術解剖学研究室修了。同大学美術解剖学研究室非常勤講師。順天堂大学解剖学・生体構造科学講座助教。美術解剖学者。博士(美術、医学)。
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