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商品説明
2021年3月、緊急事態宣言下、知的障害で自閉症でもある兄が“しっそう”した−。文化人類学者のわたし、兄、そのまわりの人々や出来事を、物語り記した人類学の実践の書。『みんなのミシママガジン』連載を加筆し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
*** 11/17(金)リアル書店先行発売! ***
知的障害があり自閉症者でもあるが、さまざまな鋭さをもった兄。障害がないとされているが、さまざまないびつさをもった弟(著者)。世間には、この兄と弟を切断する「ものの見方」があたりまえに存在する。
しかし、その分断をすり抜けてしまうある出来事が起こった。
2021年3月、緊急事態宣言の下、兄は突然しっそうする――
どこへ向かったのか? なぜしっそうしたのか?
その道筋を辿りながら見えてきたのは、兄の「たたかわない」術だった。
外なる他者、遠くの他者を扱ってきた文化人類学に、あらたな道を拓く実践の書!
「障害とともにある人類学」から始まり、「内なる他者」を対象とした人類学へと展開する、あたらしい学問のあり方。
装画・挿画 岡田喜之【商品解説】
目次
- はじめに しっそうのまえに
- 第一章 沈黙と声
- たたかわないこと、しっそうすること/三月下旬 午前二時半に走り出す/カタリナの構え/黙禱と叫び 1/黙禱と叫び 2
- 第二章 蜜柑のはしり
- ズレと折り合い/いくつかの死と/いくつもの死と/対面とリモート/夏みかんのしっそう/贈与のレッスン
- 第三章 世界を攪乱する、世界を構築する
- ボランティアのはじまり/満月とブルーインパルス、あるいはわたしたちのマツリについて/路線図の攪乱 1/路線図の攪乱 2/トレイン、トレイン
著者紹介
猪瀬 浩平
- 略歴
- 〈猪瀬浩平〉埼玉県生まれ。明治学院大学教養教育センター教授。専門は文化人類学、ボランティア学。著書に「むらと原発」「ボランティアってなんだっけ?」など。
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