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紙の本
乳幼児は世界をどう理解しているのか (ポプラ新書)
著者 外山 紀子 (著),中島 伸子 (著)
子どもは身の回りの出来事をどのように理解しているのか。それは大人の理解とどう異なるのか。子どもはどのようにして知識を獲得していくのか。能力の「成長と進化」を世界の研究デー...
乳幼児は世界をどう理解しているのか (ポプラ新書)
乳幼児は世界をどう理解しているのか
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商品説明
子どもは身の回りの出来事をどのように理解しているのか。それは大人の理解とどう異なるのか。子どもはどのようにして知識を獲得していくのか。能力の「成長と進化」を世界の研究データをもとに解説する。〔「乳幼児は世界をどう理解しているか」(新曜社 2013年刊)の改題,加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
【幼児の言葉は、時に私たち大人を楽しませたり、驚かせたりします。花が咲き始めた桜の木を見て「これで桜(の木)も、さみしくなくなるね」とか、沈み始めた太陽を見て「大変だ! 早く充電しなくちゃ」とか、クスッと笑えるエピソードに心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、幼児は本当に桜の木がさみしいと感じたり、太陽に充電が必要だと考えているのでしょうか。子どもは身の回りの出来事をどのように理解しているのか、それは大人の理解とどう異なるのか、そして子どもはどのようにして知識を獲得していくのか―】(「はじめに」より抜粋)
ヒトの能力とこころの発達の謎を紐解く。認知発達心理学者が世界の研究データから、人間の記憶、学習、言語、コミュニケーション、自己認識の「起源と進化」に迫る。
1章 乳児のコミュニケーション
2章 記憶と学習
3章 生物についての理解
4章 心の理解―心の理論とは
5章 物の世界をどう理解しているか
6章 自己の発達―自分自身をどう理解するか
●生理的早産―ヒトはなぜ未熟な状態で生まれるのか
●養育者を引きつける―「守ってあげたい」と思わせる
●乳幼児の学習を促す「社会的手がかり」とは
●「子どもは騙されやすく、信じやすい」は本当か
●幼児期健忘―人の最も古い思い出
●ソースモニタリング―子どもは情報源を間違えやすい
●幼児のアニミズム―無生物なのに「生きている」と考える
……など(目次より抜粋)
*プロフィール
外山紀子 とやま・のりこ
東京工業大学総合理工学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学教授。博士(学術)。主な研究分野は、認知発達。著書に『発達としての共食―社会的な食のはじまり』(新曜社)、『やさしい発達と学習』(共著、有斐閣)、『生命を理解する心の発達』(ちとせプレス)などがある。
中島伸子 なかしま・のぶこ
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。現在、新潟大学教授。博士(人文科学)。主な研究分野は、認知発達。著書、訳書に『知識獲得の過程:科学的概念の獲得と教育』(風間書房)、『子どもの認知発達』(共訳、新曜社)などがある。【商品解説】
大人が知らないヒトの能力とこころの発達。科学データから、記憶、学習、言語、コミュニケーションの「起源と進化」に迫る。【本の内容】
著者紹介
外山 紀子
- 略歴
- 〈外山紀子〉東京工業大学総合理工学研究科博士課程修了。早稲田大学教授。博士(学術)。
〈中島伸子〉お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。新潟大学教授。博士(人文科学)。
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子どもの反応を観察する話しが多い
2023/12/24 10:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
専門書を新書版にして、最近の研究成果を加えつつ読みやすくした本とのこと。子どものことをストレートに書いてあるというよりは、乳幼児などがより長い時間見つめるという行為や発言の内容を観察して解釈をするという研究内容の紹介、という感じの話しが多かった。大人の認知にも、子供と変わりのない誤認識が残っている、ものによっては、大人の方がより多くの割合で発生している、というのが面白かった。子どものことを知ることが大人のことを知る手がかりにもなりそう。