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- カテゴリ:一般
- 発売日:2024/01/30
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/304p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09392-4
- 国内送料無料
紙の本
穴持たずども (ロシア語文学のミノタウロスたち)
著者 ユーリー・マムレーエフ (著),松下 隆志 (訳)
1960年代のモスクワ郊外。殺人を重ねながら魂や死、彼岸の世界を追求するフョードルがねぐらとする共同住宅には異常者たちが住まっている−。神秘主義やエゾテリスムを湛えるソ連...
穴持たずども (ロシア語文学のミノタウロスたち)
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商品説明
1960年代のモスクワ郊外。殺人を重ねながら魂や死、彼岸の世界を追求するフョードルがねぐらとする共同住宅には異常者たちが住まっている−。神秘主義やエゾテリスムを湛えるソ連地下文学の巨匠の怪作。【「TRC MARC」の商品解説】
舞台は1960年代のモスクワ郊外。殺人を重ねながら魂や死、彼岸の世界を追求する主人公フョードル・ソンノフ。彼がねぐらとするレベジノエ村の共同住宅には、世界を不条理で満たさなければ気がすまない異常性癖をもつ妹クラーワと、フォミチェフ家の人々――父のコーリャ、日がなごみ溜めを漁る長女リーダ、快楽の産物として子どもが生じることが許せない婿パーシャ、自らの疥癬を食す長男ペーチャ、現実を「見てはいない」次女ミーラ――が住まっている。
彼らに「蒙昧主義」を見いだし、自らの思想とのジンテーゼをはかる「形而上派」の面々がここに合流する。グノーシス的神秘思想の持ち主である「形而上的娼婦」アンナを中心に、彼らは「現実」を超越することを志向しながらそれぞれが独自の(超)独我論を展開していく。さらには敬虔なキリスト者であったものの死の間際に鶏になってしまう老人アンドレイ、セクトには属さず独自の道を歩む去勢者ミヘイらも加わり……。
消費社会に覆われた西側でニューエイジが生じたのと時を同じくして、表向き窒息するような社会主義体制下のソ連ロシアのアンダーグラウンドで息づいたもうひとつの精神世界。【商品解説】
著者紹介
ユーリー・マムレーエフ
- 略歴
- 〈ユーリー・マムレーエフ〉モスクワ生まれ。アンドレイ・ベール賞など受賞。国家友好勲章受章。
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