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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2023/12/15
  • 出版社: twililight
  • サイズ:19cm/203p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-9912851-5-8

紙の本

だめをだいじょぶにしていく日々だよ

著者 きくち ゆみこ (著)

ままならない過去や体や心をほぐしてくれたのは、いつも書くことだった−。翻訳・文筆家、きくちゆみこによる初めてのエッセイ集。『twililight web magazine...

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だめをだいじょぶにしていく日々だよ

税込 2,090 19pt

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商品説明

ままならない過去や体や心をほぐしてくれたのは、いつも書くことだった−。翻訳・文筆家、きくちゆみこによる初めてのエッセイ集。『twililight web magazine』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

みんなくるしいね、というときの「みんな」が誰なのかはわからなくとも、そこに自分の姿を見出したことがない人はいないんじゃないか。そんなとき、わたしたちはテーブルの下で見えない手をつないでいる。

この本は、まるでそれがほとんど神さまか何かみたいに、愛し、頼り、信じ、救われ、ときに傷つき打ちのめされながら、言葉と一緒に生きてきたわたしの、なにかとさわがしい心の記録だ。またそれは「言葉とわたし」がどんなふうに変化してきたのか、もしくは変化していくのかの考察でもあった。「だめ、できない」という言葉のうしろで縮こまっていたかちこちの体を、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」となんとかなだめて引っ張りあげていくような。
(まえがきより)

2010年よりパーソナルな語りとフィクションによる救いをテーマにしたジンを定期的に発行しつつ、言葉を使った作品制作や展示も行ってきた翻訳・文筆家のきくちゆみこ。twililight web magazineでの連載をまとめた初めてのエッセイ集。
書籍化にあたり、全12回に「アフター・トーク」を書き下ろしました。
装画は前田ひさえ、デザインは横山雄。
ままならない過去や体や心をほぐしてくれたのは、いつも書くことだった。

【推薦文】
うつくしい星座のような本でした。一つ一つの記憶はそのときにピカッと光っただけだけれど、いまのきくちさんの目をとおして、その過去が生き直され、私たちの目にまで送り届けられる。それはかわいい竪琴のような形だったり、神話のかみさまだったりして、記憶の連関の仕方自体が物語を持っている。
誰かが深く自分を語ることによってのみ、誰かの痛みや解消しきれない傷にたどり着くことができる。そういう試みを私は愛しているし、きくちさんは勇気をもって、それをやりつづけている人です。LOVE
――中村佑子

読み終えた後、感想を書いたり話すんじゃなくて、本を抱えてベッドで目を閉じたくなった。ひとりの人の<自分のぜんぶ>を一冊の本の形で読めてよかった幸福と、読みながら思い返す自分の<だめ>だったあの頃と。
だめだだめだと書いているけれど、ゆみこさんが歩いてきた軌跡はとても美しく、そして胸が苦しくなるくらいの憧れさえ覚えるのはなぜだろう。後ろ向きに前に進むみたいにして語られるすべてに、ゆみこさんの眼差しが反射しているからかもしれない。どんなに小さくてそのまま消えゆくようなものでも、ちゃんと煌めいていたよと。
――安達茉莉子【商品解説】

目次

  • まえがき
  • 第一回: 大地でしっかり
  • 第二回: 自立、もしくは複数の顔との出会い
  • 第三回: ちゃんとひとりでみんなで一緒に
  • 第四回: わたしにとってのわたしたち
  • 第五回: 心の底
  • 第六回: ビー・ヒア・ナウ
  • 第七回: 完璧なパフェ
  • 第八回: 鎮痛剤と押し寿司
  • 第九回: 海のおうち

著者紹介

きくち ゆみこ

略歴
〈きくちゆみこ〉翻訳、言葉を使った作品制作や展示等を行う。

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評価内訳

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2024/03/15 12:56

投稿元:ブクログ

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