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紙の本
うつし絵 (講談社文庫 大岡裁き再吟味)
著者 辻堂 魁 (著)
諸国放浪の絵師・土田半左衛門が偽の往来手形で捕われた。大岡忠相はある事件で容疑がかかった旗本を思い出す。意を受けた古風十一らは、15年前の若衆殺害事件を掘り返し…。文庫書...
うつし絵 (講談社文庫 大岡裁き再吟味)
うつし絵 大岡裁き再吟味
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商品説明
諸国放浪の絵師・土田半左衛門が偽の往来手形で捕われた。大岡忠相はある事件で容疑がかかった旗本を思い出す。意を受けた古風十一らは、15年前の若衆殺害事件を掘り返し…。文庫書下ろし。【「TRC MARC」の商品解説】
関所破りは磔が定め。武州栗橋の関所で偽造の往来手形が発覚、諸国放浪の絵師土田半左衛門が捕らわれた。
江戸の評定所での調べは淡々と進んだが、寺社奉行の大岡忠相は「小普請組旗本の内藤斎樹なる侍を知らぬか」と脈絡のない名を出し、周囲を混乱させる。
半左衛門が放浪の旅に出たという十五年前、旗本倉橋家の若侍が斬られ、疑いのかけられた旗本家当主内藤斎樹は割腹し、面目を保ったとして両家が決着、調べが止まった事件が大岡忠相の記憶に甦った。
謎を謎のまま残してはおけない大岡越前。
半左衛門あるいはその父土田庫之助と内藤斎樹とは関わりがあったのではないか? 大岡忠相の意を受けて、鷹匠の子・古風十一や元読売屋の金五郎たちが動きはじめる。
だが相手は格式ある旗本家、決着済みの事件を掘り返す大岡忠相への反発は強い。
浮かびあがってきたのは、武家に仕える希みを失って隠売女商売に手を染めた土田庫之助の転落と、娘を惨殺された歌比丘尼大鶴の悲痛な嘆きだった。
蓋をされた十五年前の事件に隠された人々の哀感をていねいに描き出す、辻堂魁の調べ直し事件帖!
【商品解説】
著者紹介
辻堂 魁
- 略歴
- (つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『雇足軽八州御用』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』から始まるシリーズ第三作となる。
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