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商品説明
伊藤若冲が描いた絵に、彼と親交のあった禅僧は、賛すなわち詩文をつけた。しかし現在、賛を読み、その内容とあわせて絵を鑑賞することはほとんどない。賛を徹底して読み、絵の魅力を改めて考える。【「TRC MARC」の商品解説】
伊藤若冲が描いた絵に、彼と親交のあった禅僧―梅荘顕常(大典禅師)、高遊外(売茶翁)、無染浄善らは、賛すなわち詩文を着けました。江戸時代の鑑賞者たちは、それら絵と賛をともに楽しんだはずです。 しかし現在、「若冲の作品」として認識・鑑賞されているのはおもに絵で、賛を読み、その内容とあわせて絵を鑑賞することはほとんどないでしょう。現代人にとって、賛のくずし字を正しく読むことは容易ではなく、読めたとしても内容を十分に理解することは困難だからです。 本書は賛を徹底して読み、絵の魅力を改めて考えます。賛を読めば・・・①賛が絵に描かれていないものを示唆し絵の世界を大きく広げていること、②賛と絵が一体となって制作者たちの思想や心性を表現していること、③当時、共有されていた特定のモチーフの文化的イメージ、などが分かり、画の見方が変わります。 賛を読むこと――それは若冲の画業により深く迫り「若冲の作品」の秘密に出会うことなのです【商品解説】
伊藤若冲作品には禅僧が漢詩「賛」を添えたものがある。何が書かれ、若冲はどんな意図で描いていたのか──まとまった解説がなされていなかった賛のある作品を禅文学・美術史の研究者が解読に取り組み、若冲作品の世界を押し広げていく。【本の内容】
著者紹介
門脇 むつみ
- 略歴
- 〈門脇むつみ〉東京大学大学院人文社会系研究科単位取得満期退学。大阪大学大学院人文学研究科教授。
〈芳澤勝弘〉同志社大学経済学部卒業。花園大学国際禅学研究所顧問。
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