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紙の本
存在と思惟 中世哲学論集 (講談社学術文庫)新刊
著者 クラウス・リーゼンフーバー (著),山本 芳久 (解説),山本 芳久 (編)
わが国の中世哲学研究の発展に超人的な貢献をもたらした、上智大学の故クラウス・リーゼンフーバー神父。その膨大な業績の中から言葉、存在、神という重要概念をめぐるトマス・アクィ...
存在と思惟 中世哲学論集 (講談社学術文庫)
存在と思惟 中世哲学論集
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商品説明
わが国の中世哲学研究の発展に超人的な貢献をもたらした、上智大学の故クラウス・リーゼンフーバー神父。その膨大な業績の中から言葉、存在、神という重要概念をめぐるトマス・アクィナスに関する論考を中心に精選した論集。【「TRC MARC」の商品解説】
本書の著者クラウス・リーゼンフーバー神父(1938-2022年)は、フランクフルトに生まれ、1958年にカトリックの修道会であるイエズス会に入会したのち、1967年に来日して長年にわたり上智大学で教鞭を執りました。ドイツ哲学に深い造詣をもつばかりか、西田幾多郎をはじめとする日本の哲学思想に通じていた著者は、西洋中世の哲学・神学について研究し、あるいは教育するとともに、一般向けの講座を精力的に行って多くの日本人に親われました。
しかし、専門論文が多いこともあってか、一般向けの著作はほとんどなかったと言わざるをえません。古代から現代に至る西洋哲学全体に対する該博な知識と透徹した理解に基づいた知恵の結晶を多くのかたに触れていただく機会になることを願って、ここに学術文庫オリジナルの精選論文集をお届けします。
以下の目次にあるように、本書で中心的に選ばれたのは、著者にとって重要な研究対象であるトマス・アクィナス(1225頃-74年)をめぐる論考です。「言語」、「存在」、「神」という哲学にとっても神学にとっても最重要の概念を正面から取り上げ、トマスの論を精緻にたどるだけでなく、独自の読みを加えることで、そこに潜む可能性を最大限に引き出す――「思惟」というものの醍醐味がふんだんにつまった論考群は、読むたびに発見に満ちた宝と言えるでしょう。
惜しまれながら2022年に逝去したリーゼンフーバー神父の偉大な遺産を本書を通して知っていただけることを心から願っています。
[本書の内容]
中世思想における至福の概念
トマス・アクィナスにおける言葉
トマス・アクィナスにおける存在理解の展開
存在と思惟――存在理解の展開の可能性を探って
トマス・アクィナスにおける神認識の構造
神の全能と人間の自由――オッカム理解の試み
解 説(山本芳久)【商品解説】
目次
- 中世思想における至福の概念
- トマス・アクィナスにおける言葉
- トマス・アクィナスにおける存在理解の展開
- 存在と思惟――存在理解の展開の可能性を探って
- トマス・アクィナスにおける神認識の構造
- 神の全能と人間の自由――オッカム理解の試み
- 解 説(山本芳久)
収録作品一覧
中世思想における至福の概念 | 7−55 | |
---|---|---|
トマス・アクィナスにおける言葉 | 57−95 | |
トマス・アクィナスにおける存在理解の展開 | 97−159 |
著者紹介
クラウス・リーゼンフーバー
- 略歴
- 1938-2022年。フランクフルトに生まれ、ミュンヘン大学で哲学博士号を取得したあと来日、1969年から2009年まで上智大学で教鞭を執った。専門は、西洋中世哲学・神学、ドイツ観念論哲学。主な著書に、『中世における自由と超越』、『中世哲学の源流』(以上、創文社)、『西洋古代中世哲学史』、『中世思想史』(以上、平凡社ライブラリー)ほか多数。
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