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商品説明
日本貨幣史に関する先駆的研究として、いまなおくり返し参照されつづけている名著。金銀の貨幣的発展など、中世に始まり近世初期に至る間の貨幣流通の発達過程を解説。「室町時代明銭輸入と国内銅銭流通事情」なども収録。〔初版:刀江書院 昭和44年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
1990年代以降の日本中世史を牽引してきた分野に対外関係史と貨幣史がある。本書の著者である小葉田淳は、そのような流行がおこる半世紀以上も前に、その双方に輝かしい業績を残していた巨人であり、本書はそのうちの貨幣史に関する先駆的研究として、いまなおくり返し参照されつづけている、すなわち学術的にも現役でありつづけている名著である。新版の刊行にあたっては、旧字・旧仮名を新字・新仮名に改め、難易語に補注を加え、史料出典の刊本情報を新たに追記するなど、読者の便をはかる。【商品解説】
目次
- 前編 銅銭
- 緒言
- 第一章 貨幣流通の展開
- 第二章 中世後期の貨幣流通
- 後編 金銀
- 緒言
- 第一章 第一期
- 第二章 第二期(前期)
- 附録
- 一 我邦貨幣と厭勝的使用との関係についての考察
著者紹介
小葉田 淳
- 略歴
- 1905年 福井県坂井郡丸岡町(現坂井市)生まれ
1928年 京都帝国大学文学部史学科卒業
1930年 台北帝国大学文政学部講師、のち助教授
1946年 京都帝国大学文学部講師、東京文理科大学文学部講師・同教授
1949年 京都大学文学部教授
1969年 京都大学文学部定年退官。のち龍谷大学教授、京都女子大学教授、冷泉家時雨亭文庫常務理事、泉屋博古館理事、京都文化財団常務理事、住友史料館長などを歴任
2001年 逝去(享年96歳)
〔主な著書〕
『日本貨幣流通史』(刀江書院、1930年)、『中世南島通交貿易史の研究』(日本評論社、1939年)、『中世日支通交貿易史の研究』(刀江書院、1941年)、『鉱山の歴史』(至文堂、1956年)、『日本の貨幣』(至文堂、1958年)、『日本鉱山史の研究』(岩波書店、1968年)、『金銀貿易史の研究』(法政大学出版局、1976年)、『続日本鉱山史の研究』(岩波書店、1986年)、『日本銅鉱業史の研究』(思文閣出版、1993年)ほか多数。
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